へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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葬儀

【通夜ぶるまい】料理内容・費用・流れ・マナー・を解説

公開日:2023年8月7日

お通夜が終わった後、喪主やご遺族は参列者をもてなす会食の場を設けます。
「通夜ぶるまい」と呼ばれるものですが、どのような料理を用意すれば良いのか、もてなす側・もてなされる側のマナーなど、分からないことが多い方もいらっしゃるでしょう。

そのような方のために、当記事では通夜ぶるまいの意味や料理の内容、流れ、マナーなどを解説します。
通夜ぶるまいに関する疑問や不安を解消するために、最後までお読みいただけますと幸いです。

 

[@目次@]

 

通夜ぶるまいとはお通夜の参列者をもてなす会食の場

通夜ぶるまい

通夜ぶるまいとはお通夜の参列者をもてなすために設ける会食の場です。
食事をしながら故人様を偲び、故人様との想い出などを語り合います。

本来、お通夜といえば夜通し行なうものであったため、昔は通夜ぶるまいも夜通し行なっていました。
しかし、近年はお通夜の時間が短くなっており、通夜ぶるまいを含めても数時間で終了することが一般的です。

また、以前は参列者を含めた大人数で会食することが多かったのですが、近年ではご家族のみでの会食も多くなりました

なお、「通夜ぶるまい」と「仕上げ料理(精進落とし)」を混同される方がいらっしゃいますが、仕上げ料理とはご葬儀でお世話になった方にをふるまう料理のことです。
『仕上げ料理とは?料理の内容・マナー・費用相場をまとめて解説』で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

 

通夜ぶるまいの料理内容と費用相場について

通夜ぶるまいの料理内容は、本来は肉魚などを避けた精進料理でした。
しかし、近年は料理に力を入れる葬儀社も多く、精進料理以外にも様々な料理の選択肢があります。
平安祭典でも、フレンチのコースなどをご注文いただける会館もあります。
また、お通夜にどれくらいの人数が参列するか読みにくいことから、オードブルや寿司桶など、大皿料理を用意することが多いです。

また、急に人数が増えた際にも対応できるように想定人数よりも多めに料理を用意することが望ましいでしょう。

費用相場は一人当たり2,000円~5,000円といったところです。
 

通夜ぶるまいの流れ・進め方

お通夜が終了すると、喪主挨拶で通夜ぶるまいを案内します。
通夜ぶるまいは以下の流れで進められ、食事時間は1時間~2時間ほどです。

開会の挨拶

会食(通夜ぶるまい)

閉会の挨拶
※ご家族のみで会食をされる場合は挨拶を省略するケースも多くあります。

 

「喪主の挨拶ってどんなことを言えば良いんだろう?」と不安をお持ちの方へ、次の項目で挨拶の一例をご紹介します。参考までにご覧ください。
 

お通夜終了時・通夜ぶるまいでの喪主挨拶一例

ここからは、お通夜終了時の喪主挨拶、通夜ぶるまいでの開会・閉会の挨拶の一例をご紹介します。
人前に立って挨拶するとなると、慣れていない方は不安に感じるかもしれません。
そのような場合は、ここで挙げる例をぜひご参考になさってください。

お通夜終了時の喪主挨拶

本日はお忙しいなか、〇〇の通夜にお越しいただき、心から御礼申し上げます。
皆さまからのご厚意に、遺族一同深く感謝いたしております。
〇〇も、お集りいただきました皆さまに温かく見守られ、喜んでいることと思います。
ささやかではございますが、別室に粗茶を用意しておりますので、召し上がりながら、
〇〇の想い出など、お聞かせください。
なお、明日の葬儀・告別式は〇時からでございます。
これからも、生前の〇〇同様、温かいご指導・ご厚誼をたまわりますようよろしくお願い申し上げます。
本日は、ご弔問誠にありがとうございました。

開会の挨拶

本日はお忙しいなか、〇〇の通夜にお越しいただき、誠にありがとうございました。
遺族を代表いたしまして、心より御礼を申し上げます。
お時間の許す限り、〇〇の在りし日の想い出話とともにごゆっくりとお過ごしください。

閉会の挨拶

皆さまのお陰をもちまして、滞りなく〇〇の通夜を終えることができました。
皆さまの温かいお志に、心からお礼申し上げます。
想い出話はつきませんが、本日はこれにてお開きとさせていただきたく存じます。
本日はお集りいただき誠にありがとうございました。
明日の葬儀・告別式は〇時からでございます。
皆さま、どうぞお気をつけてお帰りください。
 

知っておきたい通夜ぶるまいでのマナー

最後に、通夜ぶるまいでのマナーについて「参列者側」「喪主側」に分けて解説します。

参列者側のマナー退席の声掛け

・ お断りせず参加する

通夜ぶるまいへのお誘いを受けた場合は、できる限り断らず参加しましょう
どうしても辞退する場合は、事情を伝えた上でお断りすると、より丁寧です。
短時間だけでも時間が取れる場合は、途中退席してもかまわないので参加すると良いでしょう。
途中退席する場合は、ご遺族に「お先に失礼します」とお声掛けして帰ります。

通夜ぶるまいの参加人数は地域差が大きく、弔問客全員が参加することもあれば、ご家族のみということもあります。
そのため、「自分が参加して良いものか」と悩まれるかもしれませんが、お声がけをいただいた場合は参加するのがマナーです。

・故人様と関係ない話題は避ける

通夜ぶるまいは故人様を偲ぶ場であり、通常の食事会や宴会とは異なります。
会話の内容は故人様の想い出話にし、故人様と関係ない話題は避けるなどの配慮が必要です
また、故人様の想い出話であったとしても、大声で話したり笑ったり、酔っぱらってしまうこともマナー違反に当たります。
お酒の量は控えめにして、適度な声量で会話するようご注意ください。

・忌み言葉を使わない忌み言葉

お食事をしながらお酒を飲むため、ややくつろいだ雰囲気にはなりますが、ご葬儀・ご法要といった際と同じく、忌み言葉の使用は避けましょう
忌み言葉とは、「重ね重ね」「くれぐれも」といった重ね言葉や、「追って」「再び」など不幸が重なることが連想される言葉です。

忌み言葉については、以下の記事でも詳しく解説しておりますのでぜひご確認ください。
『仏事における代表的な8つのタブー』
『弔辞とは?意味・書き方・読み方をまとめてご紹介』
『喪主の決め方・役割・挨拶などやるべきことを解説』

・乾杯は行なわない

献杯

通夜ぶるまいでは「乾杯」は行わず、「献杯」を行ないます
献杯とは故人様に対し、敬意を表し杯を捧げることです。
献杯は乾杯とは違い、グラスを打ち合わせたり高く掲げたりしません。

喪主から献杯の音頭がありますので、参列者は杯を胸の前に差し出して静かに「献杯」と発声し、口を付けます。
献杯の終了後、食事をはじめてください。
 

喪主側のマナー

近年、通夜ぶるまいにご寺院が同席されないケースが多くなりました。
その場合は、御膳料として5,000円~10,000円ほどをお渡しください。
渡すタイミングは、お通夜の前か後、もしくはご葬儀の際など様々です。
平安祭典では、ご葬儀の開式前にお渡しすることが多いです。

御膳料の渡し方については、『【お布施のマナー】不祝儀袋(封筒)の書き方や渡し方』で解説しております。
 

まとめ

当記事では、「通夜ぶるまい」について解説しました。
通夜ぶるまいへ参加される方の人数や、料理の内容は様々ですが、想定の人数より多めに料理を用意しましょう。

喪主の場合は、お通夜の終了時、通夜ぶるまいの開会・閉会時に挨拶をする必要があります。
人前での挨拶に慣れていない方は、事前に挨拶の内容を確認しておかれると良いでしょう。

お通夜、葬儀・告別式に関して、お困りごとなどございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくご連絡ください。