へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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マナー・知識

【お布施のマナー】不祝儀袋(封筒)の書き方や渡し方

御布施

公開日:2021年12月6日

御布施について「いつ、どこで、誰が、何に入れて、どのように渡すか」はご存じですか?
これもしっかりとしたマナーがあるのですが、ネットの情報が正しいか不安になることもありますよね。

今回は御布施袋の選び方や準備する際の注意点など、仏式の場合を例に解説していきます。

 

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御布施を入れる不祝儀袋封筒の選び方

基本的に御布施は、不祝儀袋もしくは無地の白い封筒や奉書紙でお包みします
どちらを使用するかは、特に決まりがあるわけではありません。

お住まいの地域の風習や、お包みする金額によっても変わるので、それぞれのタイプについて選ぶ際の注意点などご紹介します。

・ 不祝儀袋

御布施袋の種類

御布施や御香典を包む際に使う、水引がついたタイプのものを「不祝儀袋」といいます。
水引がついた袋自体はご祝儀などでも使用することがあるかと思いますが、水引の色や結び方、表書きなどによって区別されるので、選ぶ際には注意が必要です。
ご葬儀の御布施袋として使用される場合は、水引の本数は偶数で、色は黒白もしくは双銀のものを選ぶと良いでしょう
水引の結び方にも意味があり、弔事で用いられるものは「結び切り」や「あわじ結び」が一般的です。
関西地方では特に、ご法要の際の御布施などで黄白の水引がついた不祝儀袋を使用することもあります。

「水引」「不祝儀袋」については『ご葬儀・ご法要で使用する「水引」「熨斗」「不祝儀袋」とは?』でも詳しくご説明しています。

・ 奉書紙や封筒

奉書紙

地域によっては、ご寺院にお渡しする御布施は、水引の付いた不祝儀袋ではなく、奉書紙や無地の白い封筒で包むことも多いです。
奉書紙でお包みする方がより丁寧で望ましいですが、ご法要の御布施など、比較的お渡しする金額が少ない場合は、無地の白い封筒を使うこともあります。
ただし、封筒でお包みする場合は、郵便番号の記入欄が印刷されていたり、色や柄が入っているものは避けましょう
奉書紙を使う場合は、中袋(奉書紙よりひとまわり小さい白封筒)もしくは半紙で現金を包んだうえで、奉書紙で包むことをおすすめします。

なお、どちらの様式の御布施袋を使用しても、御布施に使用するお札はすべて新札を用意し、表向きで肖像画が上になるように包みましょう

 

御布施袋の書き方

御布施の疑問

御布施袋に表書きやお名前を書く際、いくつか決まりがあります。
地域や宗旨・宗派、ご寺院のお考えによって異なる場合もありますが、一般的なものをご紹介します。

・ 濃墨を使用

薄墨

「御布施」はご寺院への感謝の気持ちを表すために、きちんと準備をしてお渡しする物なので、濃墨(普通の濃さの墨)を使用します。
逆に、参列者の立場で喪家にお渡しする「御香典」は、薄墨で書くことがマナーとされるので注意が必要です。
御香典に薄墨を使用する理由は諸説ありますが、「訃報を受けて急いで駆け付けたのでしっかりと墨を磨る時間もなかった」もしくは「涙で墨が薄くなってしまった」とお悔やみの気持ちを表す為であるとされます。

・ 表書き

御布施と袱紗

不祝儀袋の場合は水引の上段に、封筒の場合も表面の真ん中より少し上の位置に、お渡しする目的を示すことを「表書き」といいます。
ご葬儀の際にご寺院にお渡しする場合は「御布施」が一般的です。
また、神式では「御礼」や「御祭祀料」など、キリスト教式では「御礼」や「献金」などの表記が用いられることもあります。
上記はあくまで一例であり、宗旨・宗派によらず、地域やご寺院のお考えによっても記入の仕方は変わってくるので、必ず事前にご確認いただくのが良いでしょう

・ 名前御布施袋の名前の書き方

基本的には名字のみを「表書き」の下(水引がある不祝儀袋の場合は、水引の下段)に記入することが多いですが、檀家に同じ名字の方(親戚など)が多い場合は、「喪主のフルネーム」で記入した方がご寺院にとって分かりやすいという場合もあります。
また、故人と喪主の名字が違う場合に「●●(△△)」など、両者の名字をかっこ書きすることもあります。
ただし、「御布施」は「御香典」と違い、喪家を代表して喪主からご寺院へ渡すものなので、たとえ兄弟であっても連名で名前を書くことは基本的にありません。

・ 金額や住所の表記

御香典と違いお布施は、必ずしも金額や住所を記入する必要はありません
もし記入する場合は、中袋の表に金額、裏に住所を記入するようにしてください。(封筒を使用されるならどちらも裏側に記入)
金額の記入には、改ざんを防止するために、壱、弐といった「大字」を使用することが一般的です。
また、金額の頭に「金」と入れ、単位として「圓也」と最後に記入します。

例:100,000円(十万円)→金壱拾萬圓也

大字の一覧表

 

御布施を渡すタイミングと渡し方

御布施の渡し方

ここまで完璧に準備していても、渡し方を間違い、ご寺院に失礼があってはいけません。
御布施は葬儀·告別式の開式前に挨拶をする時か、あるいは葬儀後に御礼の挨拶をする時にお渡しすることが一般的です。
ただし、葬儀後はそのまま火葬場へ向かい、聖職者とゆっくりお話しする時間もない…ということも多いので、ほとんどの場合、御布施は開式前の挨拶の段階でお渡しします

お渡しする際は、直接手に持つのではなく、黒いお盆(切手盆)に乗せるか、袱紗(ふくさ)に包んでお渡しするのが一般的なマナーです。袱紗の色は、寒色系あるいは濃い紫などを選ぶと良いでしょう。
葬儀場によっては切手盆があらかじめ準備されている場合もあります。
(平安祭典では、黒無地の切手盆をご用意していますので、ご入用の際はお申し付けください)

上記は、あくまで一例であり、ご遺族の都合でお通夜の前にお渡ししたり、初七日法要の後でお渡ししたりといったケースもあります。
基本的に、ご遺族とご寺院のあいだで共通認識ができていれば問題ありません

【袱紗の使い方(包み方)】

1.袱紗をひし形にして広げる
2.不祝儀袋をそれぞれ中央より少し右に置く
3.四つ角を(右)、(下)、(上)の順に中央に折り込む
4.(左)を折り、裏へ折り返して完成。

【袱紗での渡し方】

ご寺院にお渡しする直前に、御布施を取り出し、袱紗をたたみ、たたんだ袱紗の上に御布施を置きます。
「御布施」とご寺院が読めるような向きにして、袱紗ごとお渡しします。

 

まとめ

御布施イメージ画像

いかがでしたでしょうか?
ご葬儀の準備には、気を使うことや細かな配慮が多いですが、一つひとつ丁寧に準備することで、ご寺院との信頼関係にも繋がります
準備をしながら、「これで大丈夫?」と不安になったり迷ったりすることもあるでしょう。
そんな時は、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご連絡ください。
少しでも皆さまのお力になれたら幸いです。

御布施の意味や金額の相場については『【お布施の相場】ご葬儀・法要の際の一般的な金額は?』の記事に詳しくまとめていますのであわせてご覧ください。