公開日:2022年10月3日
仏事における「弔い上げ(とむらいあげ)」については、「あまり聞きなじみがない」「弔い上げのご法要に参列したことがない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、これから弔い上げを予定されている方のご参考となるよう、弔い上げを行なう時期、流れ、マナーなどについて解説します。
[@目次@]
弔い上げとは?弔い上げの意味について
それではまず、弔い上げは何のためにするのか、どのようなご法要なのかを確認しましょう。
追善供養として最後に執り行なう年忌法要
弔い上げとは、故人様のご供養のために行なう最後の年忌法要です。
追善供養として一周忌、三回忌、七回忌…と重ねてきた年忌法要を、三十三回忌や五十回忌などの節目を最後に終了することを意味し、「問上げ(といあげ)」「問い切り(といきり)」「上げ法要(あげほうよう)」とも呼ばれます。
弔い上げを経て故人様の魂は「個」としてのご供養は終え、「ご先祖」として信奉していくことになります。
弔い上げはひとつの区切りとなる大切な儀式ですが、一般的に弔い上げ御法要の際に、何か特別にやるべきことや決まりのようなものはありません。
とはいえ、ご寺院のお考えや地域の慣習によって、通常のご法要よりも盛大に行なったり、自宅などではなくご寺院で行なったりすることもあるようです。
弔い上げのやり方は、ご寺院や地域により異なるため、事前にご寺院へご相談をされたうえで、どのように弔い上げを行なうかを決めると安心でしょう。
法事法要については###houji_houyou###で詳しくご説明しています。
宗旨によって考え方が違う
弔い上げについては、仏教と神道でそれぞれの考え方があります。
仏教では、一般的に三十三回忌や五十回忌に弔い上げを行なうことが多いです。
仏教においては、亡くなってから長い時間を経るうちに魂は浄化されていき、三十三回忌や五十回忌を迎えるころには、どのような魂も極楽浄土へ行くことを許されると考えられています。
そのため、個としての追善供養を終了する区切りとして弔い上げを行なうのです。
幼い子どもなどの無垢な魂は、早く浄化されると考えられるため、早く弔い上げをする例も多くあります。
神道でも仏教と同じように、三十三年祭や五十年祭に弔い上げを行ない、最後の式年祭として区切りをつけます。
悪いことをする荒御魂(あらみたま)も、そのころには優しく温厚な和御魂(にきみたま)になるといわれているからです。
宗旨宗派については###shuuha_shuushi###で詳しくご説明しています。
近年は弔い上げを早める場合も
弔い上げは、一般的に三十三回忌や五十回忌に行ないますが、近年は七回忌や十三回忌などに早めて行なう方も増えています。
ご法要の施主も参列者も高齢化すると、「ご法要を営むこと自体が難しくなる」「五十回忌などになると故人様の生前を知る方がすでにいない場合がある」といった理由からです。
弔い上げのタイミングは、ご家族のご事情をふまえ、ご寺院にご相談のうえで決められると良いでしょう。
弔い上げの流れについて
弔い上げのやり方や流れについては、先にも述べたとおり特別な決まりごとなどはなく、以下のように通常のご法要と同じ流れで行なうことが多いです。
・ 読経
・ 参列者による焼香
・ 法話
・ 施主のご挨拶
・ お食事
・ 散会
施主挨拶の際には、あらためて参列者にこの法要をもって弔い上げである旨をお伝えすると良いでしょう。
弔い上げでお渡しする御布施の相場は?
ご寺院への御布施は通常の年忌法要と同じと考え、弔い上げ用として特別に御布施をお包みする必要はありません。
ただ、弔い上げということで気持ちとして、多めにお包みする方もいらっしゃいます。
相場としては、相場は30,000円~50,000円といったところでしょうか。
御布施について###ofuse_kingaku###をご確認ください。
※御布施の金額については、宗旨・宗派により、またご寺院の考えやしきたりによっても異なります。詳しくはご寺院にご確認いただくことをおすすめします。
弔い上げを行なう際の服装について
弔い上げのご法要では、喪服・準喪服を着用しましょう。
それまでの年忌法要には平服で参列していても、弔い上げの際は喪服・準喪服の着用が望ましいとされています。
準喪服とは、男性はブラックフォーマルスーツ、女性はブラックフォーマルスーツ(ワンピース、アンサンブル)です。
身だしなみについて詳しくは###sougi_midashinami###でご確認いただけます。
弔い上げの後に行なうこと
先にご説明したように、弔い上げをすると、故人様の魂をご先祖の霊として祀ることになります。
故人様の位牌は、閉眼供養の後、ご寺院でお焚き上げをしていただくことが一般的です。
閉眼供養とは、故人様の位牌から魂を抜くことで、その後、先祖代々の繰出位牌(回転位牌とも)へと移したり、過去帳に記したりすることが多いです。
なお、浄土真宗では、忌明けのタイミングで白木位牌から過去帳に記すので、弔い上げ後もその過去帳を使用します。
位牌の扱いやお焚き上げについては、ご寺院や地域によっても考え方が異なりますので、まずはご寺院に相談されるとよいでしょう。
開眼供養については、###kaigenkuyou_toha###で詳しく解説しております。
まとめ
今回は、最後の年忌法要となる弔い上げについて解説しました。
一般的には三十三回忌や五十回忌に行ないますが、近年は高齢化などの事情から、七回忌や十三回忌などに早めて行なう例も増えています。
ご法要のタイミング、当日の流れ、お焚き上げなどについては、ご寺院とよくご相談されたうえで決めていただくと、悔いのない弔い上げとなるでしょう。
故人様の個の魂としては最後のご供養となるため、心を込めて行ないたいものです。
なお、平安祭典では弔い上げのご法要のお手伝いをしております。
弔い上げや年忌法要についてのお問い合わせ、ご相談などがございましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-18-4142)までご連絡ください。
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公開日:2022年2月21日
身近な方のご葬儀に際して、初めて葬儀や仏事についてお考えになったり調べたりされるという方がほとんどではないでしょうか。
慶弔の行事は、土地柄や宗派などによって考え方が違ったり、ライフスタイルの変化によって古くからの慣習が変化したりすることも多々あります。
当記事では、現在行なわれている一般的な「初七日法要」について解説いたしますので、参考になさってください。
初七日とは?
宗旨・宗派にもよりますが、仏教には「人は亡くなると魂になり冥途へ行き、生前の行ないについての裁きを受け、次に生まれる世界が決まる」という考えがあります。
冥途での裁きは一七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日と、7日おきに7回行なわれ、七七日=四十九日目に最後の審判官である泰山王によって故人様の次の行き先が決められます。
一七日(ひとなのか)のことを通称「初七日(しょなのか)」といい、この日は故人様が亡くなられてから最初の審判を受ける重要な日です。
初七日とは、具体的に、故人様の魂が三途の川のほとりにたどり着く日とされています。
日数の数え方については、地域により違いがありますが、関東では亡くなった日から数えて7日目、関西では亡くなる前日から数えて7日目を「初七日」とすることが多いようです。
裁きによって、三途の川の橋(緩やかな瀬)を渡るのか激流の深みを渡るのか決まるのですが、この裁きは故人様にとって非常に厳しいものになるかもしれません。
仏教では小さな虫を殺すことや飲酒も戒めとされるため、故人様が無事に三途の川を渡れるよう「追善供養」という形でこの世から援護を行なうのです。
「追善供養」とは、生きている我々が故人様のことを想い善行を積むことで、具体的には法要はもちろん日々仏壇に手を合わせたりお墓参りをすることもこれにあたります。
初七日法要の流れ
前述のように、故人様がより良い審判を受けられるように、ご親族が行なう追善供養のひとつが「初七日法要」です。
近年では、この初七日法要を本来の日程より繰り上げるかたちで、ご葬儀の当日に行なうことが主流となっています。
これは昔と違い、親戚縁者が必ずしも近くに住んでいるわけではないことや、仕事の休みがとりにくいなど、現代ならではの事情によるものでしょう。
初七日法要をご葬儀と同日に行なう場合、どのようなスケジュールになるのか、一例をご紹介します。
葬儀・告別式
↓
ご出棺
↓
火葬場で故人様を炉に納める
↓
骨あげ
↓
仕上げ料理
↓
初七日法要(葬儀会館、寺院、自宅など)
↓
解散
ご寺院によって異なりますが法要の時間は約30~60分で、途中にご遺族や参列者にご焼香のご案内があります。
また、火葬場から還ってきたご遺骨をお迎えする「還骨勤行(かんこつごんぎょう)」も初七日法要とあわせて行なうことが多いです。
ご葬儀当日に初七日法要を行なう場合のスケジュールをご紹介しましたが、法要をその日のうちに済ませてしまうのはあくまでも供養する側(ご親族・ご寺院)の都合です。
故人様が審判を受ける正式な「初七日」には、線香や焼香などとともに手を合わせましょう。
なお、初七日法要をご葬儀とは別の日に行なう場合は、早急に場所を決めて参列者にお声がけをする必要があります。
場合によっては、法要後の会食などの準備も必要となるのでご注意ください。
初七日法要のマナーについて
続いては、初七日法要のマナーをご紹介します。
服装やお布施について、心配な点をご確認ください。
初七日法要での服装は?
ご葬儀の後、初七日法要をその日のうちに行なう場合は、特に着替えなどは必要なく、服装はご葬儀のままの喪服で問題はありません。
初七日法要を後日行なう場合も、喪服やそれに準ずる服装で参列しましょう。
ただし、自宅で身内のみが集まりご法要をする場合などは、私服に近い服装で参列する方も多いようです。
ご葬儀、ご法要に関する身だしなみについては###sougi_midashinami###でも詳しくご紹介しているので、あわせてご覧ください。
お布施の相場はどれくらい?
御布施については、まずはご寺院へ確認されることをおすすめします。
あくまで一例ですが、初七日法要のお布施だと相場は3~5万円ほどです。
ご葬儀と別の日に行なう場合、御布施のほか御車料・御膳料も必要となります。
参列者のお供えや御香典は必要?
ご葬儀と同日に初七日法要を行なう場合、参列者からのお供えや御香典の準備は、あると良いですが、絶対ではありません。
お気持ちでされるものでもあり、なくても失礼にはあたりません。
とはいえ、ご葬儀に参列される時点では初七日法要を同日中に行なうかどうか分からない場合もあります。
また、ご葬儀から一貫して御香典を辞退している場合もあるでしょう。
初七日の御香典を迷うようであれば、念のためご準備しておくことをおすすめします。
御香典をご準備される際は###kouden_manner###の記事もぜひご参考になさってください。
どんな間柄の人が初七日法要に参列する?
初七日法要への参列者について、特に決まりはありませんが、ほとんどの場合はご親族・ご親戚のみの参列が一般的です。
ご葬儀と同日に初七日法要をする場合は特に、参列されたご親族が、火葬場への見送り、お骨あげ、その後の初七日法要と、そのまま参加することが多いようです。
日を改めてご法要を行なう場合には、上記のような「参列の見込みがあるご親族・ご親戚」を中心に日時と場所をお伝えしたうえで、出欠の確認をするのが望ましいでしょう。
なお、地域によっては、ご親族に限らず職場関係、ご友人など、広くお声掛けをしてご法要を行なう場合もあるようです。
ご心配なようなら、ご葬儀の経験があるご親族や、葬儀社にご親族内の決まり事や地域の風習などを確認することをおすすめします。
まとめ
当記事では初七日法要についてご紹介しました。
「初七日」は仏教ならではの考え方に基づくもので、非常に奥の深いものです。
ですがご親族・参列者がともに心から故人様を想い、手を合わせることが何よりの供養となるでしょう。
ご葬儀の後に続けて初七日法要を行なうという様式への変化で、負担なくより多くの方にご参列いただけるようになりました。
当記事がご葬儀や法要をどのように行なうかの参考となれば幸いです。
平安祭典ではご要望を細かくお聞きしながら、思い通りのご葬儀を執り行えるよう、お手伝いさせていただきます。
お悩み、ご不安な点などありましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご相談ください。
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更新日:2024年9月22日 公開日:2022年1月31日
仏式では、人が亡くなった日から四十九日間の忌中が終わるにあたり、忌明け法要(四十九日法要)を営みます。
忌明け法要の後には、速やかに香典返しの品と忌明けの挨拶状を送付するのが通例です。
しかし、いざとなると「忌明けの挨拶状はいつ出すの?」「どのように書けば良いのか?」といった疑問を持たれる方も多いでしょう。
そこで本記事では、忌明けの挨拶状を出すタイミング、書き方のルールやマナーについて詳しくご紹介します。
具体的な文例も掲載していますので、忌明けの挨拶状を作成される際のご参考にしてください。
なお、忌明けの意味や期間については###kiake_shijyukunichi###の記事で詳しくご説明しています。
忌明けの挨拶状はいつ送る?
忌明けの挨拶状は、一般的に香典返しと一緒に贈ります。
香典返しは関西地方では「満中陰志」という言葉がよく使われますが、その他の地域では「志」と呼ばれることが多いです。
中には、供養品と香典返しを混同されている方も多いかもしれません。
供養品と香典返しは次のような違いがあるので注意しましょう。
・ 供養品(粗供養)…通夜、葬儀・告別式に参列していただいた方にお渡しするお礼
・ 香典返し(満中陰志・志)…御香典をいただいた方に対するお返し
本記事で取り上げている忌明けの挨拶状は、香典返しに添えるものです。
挨拶状では、ご葬儀に参列していただいたお礼を述べるとともに、無事に忌が明けたことをお知らせします。
そのため、四十九日間の忌が明けた後に手元に届くよう手配するのが望ましいでしょう。
ただし、近年では忌明け法要を本来の七七日(四十九日)より早くに予定を繰り上げて行なうことが多いので、香典返しや挨拶状もそれにあわせ、早めにお贈りすることもあります。
中には、忌明け法要の際に、その場で香典返しをお渡しする場合もあるでしょう。
いずれにせよ、忌明け法要より早い期日に届いてしまわないよう、発送のタイミングにはご注意ください。
忌明けの挨拶状を書く時のルール
ここでは忌明けの挨拶状に書くべき内容や書き方のルールをご紹介します。
内容について
忌明けの挨拶状に必ず書くべき内容は以下の4点です。
・ご葬儀に参列いただいたことと、御香典をいただいたことへのお礼
・忌明け法要を無事に終えたご報告
・香典返しを贈ることのお知らせ
・本来は直接伺うべきところを略儀で済ませることのお詫び
稀ではありますが、ご葬儀の際に香典返し(当日返し)をお渡しした、御香典を辞退したといった理由で、忌明けの挨拶状のみをお送りしたいというケースもあります。
その場合は、「お礼として心ばかりの品をお送りします」など香典返しに関わる部分を省きましょう。
書き方のルールについて
・ 縦書きにする
宗旨・宗派を問わず、挨拶状の文面は縦書きにしましょう。
・ 句読点を用いない
弔事の挨拶状や喪中はがきでは「、」「。」などの句読点は使いません。
読点が必要であれば、一文字分のスペースを空けるようにしましょう。
・ 「忌み言葉」や「重ね言葉」を用いない
不幸が続くことや死を連想させる「忌み言葉」や「重ね言葉」の使用は避け、別の言葉や表現に置き換えましょう。
ただし、「ますます」や「日々」など、本来は重ね言葉ではありますが、後に続く言葉や文章全体の内容によっては許容されるものもあります。
※ 忌み言葉の例・・・死ぬ、存命中、消える など
※ 重ね言葉の例・・・重ね重ね、度々、色々 など
・ 時候の挨拶は必要ない
通常の手紙にあるような時候の挨拶は書かないことが一般的です。
頭語・結語もなくてもかまいませんが、入れる場合は必ず一対で使います。
※「謹啓」と「謹白」、「拝啓」と「敬具」 など
なお、香典返しの品を準備する際に、購入先で挨拶状の注文もあわせて請け負っていることもあります。
その場合は、文面のサンプルなどを確認し、ご利用されても良いでしょう。
手書きする場合は、通常の手紙とは異なるマナーがあるので以下の点にもあわせてご注意ください。
・ 奉書紙を使う
・ 毛筆、筆ペン、黒ペンなどで書く ※薄墨は使わないのが一般的ですが、地域によります。
・ 縦にして三つ折りにする
・ 一重の奉書封筒に入れる(糊付けはしない)
・ 表に「ご挨拶」と、裏には喪主の名前を書く
なお、やや略式にはなるものの、挨拶状をはがきや便箋に書いてお送りしても失礼にはあたりません。
忌明けの挨拶状文例集
「忌明け」は仏教特有のものですが、神道やキリスト教にも同じような考え方や香典返しにあたるものがあるのでしょうか。
神道では命日から50日目に故人様を守護霊として祀る「五十日祭」を行ないます。
キリスト教では、仏教や神道のように決まった日取りでの儀式はありませんが、「追悼ミサ」「記念式」などを行なうこともあるようです。
その後、ご葬儀の際に「玉串料」や「献花料」などをいただいた場合は、香典返しと同じくお返しの品をお贈りするのが一般的です。
当社では、挨拶状を仏式・神式・キリスト教式の3つの様式でご用意しています。
以下に、それぞれの様式の文例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
※ いずれも返礼品に添えるサービスとしてご提供で、挨拶状のみの販売はしておりません。
仏式の挨拶状例文
謹啓
御尊家御一同様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます
さて過日 亡 〇 〇〇 儀 死去の節には御繁忙中にもかかわらず
御懇篤なる御弔慰を賜り 尚格別の御香志に預かり洵に有難く
厚く御礼申し上げます
お蔭をもちまして満中陰の法要を滞りなく相済ませました
つきましては早速拝眉の上親しくお礼申し上げるのが本意でございますが
略儀ながら書中をもちましてお礼旁々ご挨拶を申し上げます
敬白
令和〇年〇月〇日
〇 〇 〇 〇
追伸
尚 忌明けに際しまして供養のしるしまでに心ばかりの品をお届け致しましたので何卒御受領下さいます様お願い申し上げます
神式の挨拶状例文
謹啓
御尊家御一同様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます
さて過日 故 〇 〇〇 儀 帰幽の節には御繁忙中にもかかわらず
御懇篤なる御弔慰を賜り 尚格別の玉串料に預かり洵に有難く
厚く御礼申し上げます
お蔭をもちまして満中陰の〇〇〇を滞りなく相済ませました
つきましては早速拝眉の上親しくお礼申し上げるのが本意でございますが
略儀ながら書中をもちましてお礼旁々ご挨拶を申し上げます
敬白
令和〇年〇月〇日
〇 〇 〇 〇
追伸
尚 偲草の御印まで心ばかりの品をお届け申し上げましたので何卒御受領下さいます様お願い申し上げます
キリスト教式の挨拶状例文
謹啓
御尊家御一同様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます
さて過日 故 〇 〇〇 儀 召天の節には御繁忙中にもかかわらず
御懇篤なる御弔慰を賜り 尚格別の御花料に預かり洵に有難く
厚く御礼申し上げます
お蔭をもちまして満中陰の〇〇〇〇を滞りなく相済ませました
つきましては早速拝眉の上親しくお礼申し上げるのが本意でございますが
略儀ながら書中をもちましてお礼旁々ご挨拶を申し上げます
敬白
令和〇年〇月〇日
〇 〇 〇 〇
追伸
尚 祭事に際しまして偲び草の印に心ばかりの品をお届け申し上げましたので何卒御受領下さいます様お願い申し上げます
まとめ
当記事では、香典返しに添える忌明けの挨拶状について、送る時期や書き方のマナーをご紹介しました。
挨拶状は、忌明け法要以降なるべく速やかに、香典返しに添えて贈りましょう。
書き方には「句読点を用いない」「忌み言葉や重ね言葉を使わない」といったルールがありますので、準備される際にはご確認ください。
また、御香典ではなく、「供花、供物、弔電、お見舞いなどをいただいた場合はどうすればよいのでしょう?」というご質問をよくいただきます。
お心づかいに対する感謝の気持ちとして返礼品をお送りする方も多いようです。
平安祭典では香典返しを含め、返礼品のご相談を承っており、ご遺族のご要望やご予算に合わせた商品選びをお手伝いしております。
故人様を悼んでくださる方々に対し、心からのお礼の気持ちを失礼のない形で伝えたい。
そう願うご遺族にとって、当記事が少しでもお役に立てば幸いです。
ご葬儀やご供養のことだけでなく、何かお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくご連絡ください。
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公開日:2022年1月24日
「忌明け」や「忌中」という言葉はたまに耳にするものの、正確な意味について、実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
「忌明け」には、「忌明け法要(四十九日法要)」という大切な法要を行ないます。
そこで当記事では、「忌明け」の意味、「忌明け」までの期間、「忌明け」の前後でするべきことなどをご紹介します。
忌明けとは?由来や意味について
忌明けは、「きあけ」または「いみあけ」と読みます。
「忌」という字を使う理由は、仏事法要以外の諸々の雑事を慎む(忌む)からです。
仏式では、一般的に故人様が亡くなってから、四十九日法要が終わるまでの期間を「忌中」と呼び、ご遺族は故人様の死を悼み、身を慎んで喪に服します。
忌中が終わること、または終えた日を「忌明け」といいます。
「四十九日法要」が別名で「忌明け法要」といわれるのはこのためです。
そもそも、何故「四十九日(しじゅうくにち)」なのでしょうか。
仏教では、人が亡くなると、その魂は冥途(めいど)と呼ばれる死者の世界へ行くと信じられています。
冥途では7日ごとに生前の行ないに対する裁きを受け、最後となる7回目の裁きで故人様の行き先が決定します。
この49日間を仏教用語では「中陰」といい、この期間、ご遺族は故人様を偲ぶとともに、無事に極楽浄土へ旅立てることを願って追善供養(※1)を行ないます。
百か日、一周忌、三回忌…と故人様への供養は続きますが、亡くなってからの49日間、特に最後の「四十九日法要」が重要視されるのはこのためです。
ただし、近年ではご寺院やご親族の都合などにより、本来の49日目ではなく、日程を繰り上げて法要を行なうことも増えています。
その場合も、繰り上げて法要を行なった時点で「忌明け」とすることが一般的です。
とはいえ、日程を繰り上げて「忌明け」とするのはあくまでご寺院やご親族の都合であるため、正式な四十九日(忌明け)となる日には、線香や焼香などとともに手を合わせましょう。
ちなみに、「忌中」と「喪中」はどちらも故人様の死後、ご遺族が喪に服すという意味では同じですが、期間が違います。
「忌中」の期間が忌明け法要までであるのに対し、「喪中」は一般的に一周忌法要までの約1年間とされています(※2)。
※1 「追善供養」とは、故人様が無事に極楽浄土へ旅立てるよう、現世に生きるご親族などが供養を行ない、善行を積んで故人様を後押しすることです。
具体的には、一七日(初七日)、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日(四十九日)と、忌明けまで7日ごとに法要を行なうことや、日々霊前に手を合わせ、線香をたむけることなどがこれに当たります。
※2 「喪中」に関しては、故人様との関係性により期間が異なる場合があります。
明治7年の太政官布告により「服忌令」が出され、故人様が配偶者や父母の場合は13か月、子どもの場合は3~12か月、祖父母なら3~6か月、兄弟姉妹なら1~6か月という具体的な喪中の期間が定められました。
この布告自体は昭和22年に撤廃されましたが、現在も喪中の期間を考える際の基準とされることがあるのでご注意ください。
忌明け法要はいつするべき?日数の数え方
故人様が亡くなってからの49日間を「中陰」といい、これにあわせて49日目、もしくは繰り上げた日程で行なうのが「忌明け法要」だと前項でご説明しました。
この日数の数え方に関して、亡くなった日から数える場合と、亡くなる前日から数える場合があります。
関西地方では特に、故人様が亡くなる前日を1日目とすることが多いようです。
大抵はご寺院で中陰表(逮夜表)を作成してもらえますので、ご確認いただくと良いでしょう。
中陰表には、忌明けまでの7日ごとのお日にち、百か日、初盆、一周忌、三回忌など、一連の法要の日取りが書き込んであるため、いつが忌明け法要か分かります。
本来は中陰表に則って、決められた日程で忌明け法要を行なうことが望ましいですが、近年では生活様式の変化などに伴ない、日程を前倒しにすることも増えています。
なお、追善供養として行なうため、故人様が審判を受ける本来の49日目を過ぎては意味がないので、日程の調整をする際はご注意ください。
忌明けにやること
忌明け法要は、故人様を偲ぶご家族にとって一つの節目であり、大切な法要です。
忌明け法要に備え、忌明けの前には様々な準備をしておく必要があります。
忌明け法要(四十九日法要)の事前準備
忌明け法要に必要な事前準備は、大きく分けると次の5点です。
1. 日程・会場を決定する
中陰表を参考に、ご寺院、ご親族と相談していつ、どこ(自宅、ご寺院、葬儀会館など)で法要を行なうか決めます。
可能であれば葬儀・告別式でご親族が集まっているあいだに日程と場所を決めておくと、参列いただいた方にその場でお伝えできます。
土日や祝日はご寺院の予定も立て込むので、なるべく早く日取りを決めておくと安心でしょう。
2. 法要の出欠確認をする
ご親族・ご親戚など、参列が見込まれる方々に法要の日程を事前にお伝えします。
お伝えする方法は、電話やメール、手紙(案内状)など、特に決まりはありません。
ただし、予定をお伝えした後は、遅くとも法要の1週間前までに最終的な参列の有無を確認しましょう。
それによって、当日の会食の手配や、お渡しする供養品を準備する数も変わってきます。
3. 会食・供養品(粗供養)を手配する
法要の後の会食(お斎)の会場や料理を手配します。
また、参列された方にお渡しする「供養品(粗供養)」を用意します。
なお、供養品と香典返しは別のものなのでご注意ください。
香典返しはご葬儀で御香典をいただいた方への返礼品で、忌明け後にお贈りするのがマナーです。
忌明け法要の際にお渡しすることもありますが、供養品とは分けて用意しましょう。
4. 開眼供養の準備をする
忌明け法要の際、白木の位牌から本位牌に替える儀式「開眼供養」を行ないます。
塗りの位牌(本位牌)または過去帳を用意しておきましょう。
過去帳とは、各家庭で先祖代々お亡くなりになった方々の名前、戒名、命日などが載った帳面です。
5. 仏壇の掃除をする
仏壇の扉を閉じていた場合は、扉を開けて仏壇を掃除します。
忌明けまでの間、仏壇の扉を開けておくか閉めておくかはご寺院によって異なりますのでご確認ください。
忌明け法要(四十九日法要)当日について
忌明け法要では、ご寺院を招いての読経・焼香、法話に加え、「開眼供養」「納骨・お墓参り」「会食(お斎)」を行なうこともあります。
当日の流れや持ち物など注意点については###houji_houyou###の記事をご参照ください。
忌明け法要後にすること
忌明け法要が終わった後にすることは、次の3点です。
1. 本位牌を仏壇に納める
本位牌を仏壇に納めます。
それに合わせ、忌明け法要まで使用していた中陰祭壇は片付けるのが一般的です。
撤去後の祭壇に関しては、ご寺院で供養する、精霊流しに持って行く、葬儀社に引き取りを依頼するなど様々な選択肢があります。
場合によってはお盆飾りとして祭壇を流用することもあるので、ご寺院などに一度ご相談することをおすすめします。
なお、白木の位牌に関しても同様に、ご寺院によって取り扱い方が異なるため、ご確認いただくと良いでしょう。
2. 挨拶状・香典返しをお渡しする
香典返しは、会葬のお礼と忌明けを報告する挨拶状を添えてお渡しするのが一般的です。
返礼品については、いただいた御香典の3分の1から半分の金額が相場とされています。
3. 神棚封じを解く
神棚がある場合はご葬儀の時に貼った神棚封じ(白い紙)をはがします。
まとめ
当記事では、忌明けの意味や期間、忌明け法要の前後にするべきことなどをご紹介しました。
忌中は、ご遺族にとって深い悲しみを抱えつつ、葬儀後の追善供養を行なっていく時期です。
追善供養の中でも、故人様が冥途から旅立つ前の最後の後押しになる忌明け法要は、特に大切に考えたいもの。
早めに準備を進めておくと、ご遺族のご希望に沿うかたちで法要が営め、無事に忌明けを迎えられることと思います。
「忌明け法要」をはじめとする「法事・法要」について、式場をお探しの場合や何かお困りごとがある場合は、平安祭典(0120-18-4142)までご遠慮なくご相談ください。
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公開日:2021年5月10日
故人様がお亡くなりになって忌明け(四十九日目)などの節目には、法事・法要が執り行なわれます。法事・法要は、ご遺族やご親族などが集い、故人様の想い出を語り合う大切な場となっています。
「法事」と「法要」の違いとは?
皆さまは、「法事」と「法要」の違いをご存じでしょうか?法事と法要は、区別されずに使われることが多い言葉ですが、厳密に言えば違うものです。
「法要」は追善供養とも呼ばれ、故人様を偲び、ご寺院による読経や焼香を行なう仏教的な儀式のことを言います。一方、「法事」は、法要と法要後の会食までをあわせた一連の行事を指す言葉です。
また、「法事」は仏教行事全般を指して使われることもあり、故人様やご先祖様を偲ぶ、「お盆」や「お彼岸」などの仏教行事を含むことがあります。
追善供養とは?
追善供養(ついぜんくよう)とは、亡くなった方に対して行なう供養のことです。
法要だけでなく、仏壇に手を合わせるなど、日々の行ないも追善供養にあたります。「善」は仏教における善行を表し、生きている人が良い行ないをすることが、亡くなった人の善行につながると考えられているのです。
法要としての追善供養には、まず、忌日ごとに供養する中陰法要があります。
仏教では、逝去してから忌明け(四十九日)の間を「中陰」と言い、七日ごとに審判を受けます。そして、忌明けとなる四十九日目に、極楽浄土への最終審判が下されるのです。
故人様が無事に極楽浄土(来世)に旅立てるよう、手助けするのがご遺族の務めであり、追善供養の本来の目的です。
※浄土真宗では、亡くなるとすぐに阿弥陀如来の力で成仏できるという考えから、本来、追善供養は必要ありません。浄土真宗の法要は、自分自身が仏の教えに接することが目的です。
忌日の数え方は地方によって異なり、関東地方などでは、亡くなった日を1日目として数えます。関西地方では、亡くなる前日から数えることが一般的です。
中陰法要のあとには、亡くなった翌年以降、故人様の祥月命日(亡くなった月日)に年忌法要が執り行なわれます。
忌明け(四十九日)に関しては###kiake_shijyukunichi###の記事で詳しくご説明しております。
法要の準備・手順
続いては、法要の準備・手順についてです。
ご寺院へ日時と場所の連絡
法要を行なう際には、ご寺院や参列者の都合も考えて、余裕を持って準備したいところです。少なくとも2~3か月前までには日時と場所を決めましょう。故人様の祥月命日に行なうのが望ましいのですが、来ていただく方のご都合も考慮して、祥月命日から前の土・日・祝日に行なうことが一般的です。
法要は土・日・祝日に集中するため、できるだけ早めに連絡をし、ご寺院や会館の予約を済ませておきましょう。
ご親族などへの案内
日時と場所が決定したら、ご親族などに連絡をします。近親者の場合は電話連絡でも構いませんが、葉書や封書で案内状を送付すると良いでしょう。お招きするのは、ご葬儀に来ていただいたご親族が中心となります。
一般的には一周忌までは、ご親族だけでなく、故人様の友人、知人、お世話になった方など、広い範囲でお招きします。
お食事・供養品の手配
出欠が確認できたら、2週間前を目安に、お食事・供養品の手配をします。会食の人数は、何日前までなら変更可能か確認しておくと良いでしょう。
最終確認
1週間前までに、参加人数、お食事・供養品の数などを最終確認します。御布施の額も、ご寺院に早めに確認しておいた方が良いでしょう。
当日に必要な物の準備
前日までに、位牌(浄土真宗の場合は過去帳)、遺影写真、御布施など、当日必要な物を準備しておきます。
法要の服装と持ち物
ご遺族は、三回忌までは喪服を着用される方が多いようです。七回忌法要からは、法要も簡略化され、紺やグレーなどの地味な服装で問題ありません。ご親族は一周忌までは略礼服を着用し、三回忌からは地味な服装にしていくと良いでしょう。
回を重ねるごとに、喪の表現を軽くするという意味で、少し明るめの色を選びます。
地味な服装と言ってもカジュアルな服装は避け、基本的には、女性はワンピースかスーツ、男性はスーツを着用します。
施主の持ち物
位牌(浄土真宗の場合は過去帳)、遺影写真、御布施、数珠など(寺院で法要を行なう場合はお供え物やお花など)
参列者の持ち物
御香典、お供え物、数珠など
法要当日の手順
施主様と血縁の濃い方は、法要開始の30分前には会場に到着するようにしましょう。聖職者がお見えになりましたら、御布施・御車料・御膳料をお渡して、法要読経を依頼します。(会食時に同席される場合は、御膳料は必要ありません。)
法要の流れの一例
読経→参列者による焼香→法話→施主のご挨拶→お食事→散会
お食事の前には、仏様や故人様に盃を捧げる「献杯」を行なうことも少なくありません。ご親族などに献杯のご挨拶をしていただく時は、事前にお願いしておきましょう。参列者の方々への供養品は、法要の散会までにお渡しします。聖職者への供養品も準備しておくと、尚良いでしょう。
忌明け法要、年忌法要は平安祭典へ
今回は、法事・法要について、ご説明しました。故人様とご縁の深かった方々が集う法要は、故人様との想い出を語り合い、故人様とのご縁によって、新たな絆を結ぶ大切な機会ともなります。平安祭典も、皆さまのお役に立てれば何よりです。
平安祭典では神戸・阪神間での忌明け法要、年忌法要などを承っております。また満中陰のお返しもお選びいただけます。
平安祭典の法要については下記のページをご覧ください。
法事・法要について
詳細は平安祭典までお問い合わせください。
平安祭典祭典でお葬式をされていない方のご法要も承ります。
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