公開日:2022年6月20日
葬儀を執り行なうにあたり、「後飾り(あとかざり)」という言葉を初めて聞く方も多いかもしれません。
今回は、ご自宅でご遺骨を祀るために欠かせない後飾りについて知っておきたいことを解説します。
[@目次@]
後飾り祭壇とはどんなもの?
後飾り祭壇とは、ご遺骨を一時的に祀るための祭壇で、中陰祭壇(ちゅういんさいだん)などとも呼ばれます。
後飾り祭壇は火葬後にご自宅に戻り、ご遺骨を祀る際に準備します。
忌明けまでの間、ご遺族が故人様を供養し、弔問客の方々にお参りしていただくためのものです。
後飾り祭壇を使用する期間は、仏式では四十九日間、神式では五十日間まで、キリスト教式では埋葬の日までとされています。
忌明けについては『忌明けとは?忌明けにすることは?』の記事で詳しくご説明しております。
後飾り祭壇の購入方法について特に決まりはありませんが、葬儀社に依頼するのが一般的です。
ご参考として、平安祭典で取り扱っている後飾り祭壇をご紹介します。
【平安祭典で取り扱っている後飾り祭壇】
・ 白木中陰祭壇:22,000円(税込)… 仏式用の白木の後飾り祭壇
・ 仮霊舎(かりみたまや):33,000円(税込)… 神式用の白木の後飾り祭壇
・ モダン後飾り:27,500 円(税込)… コンパクトな上置き後飾り祭壇
※宗旨・宗派を問いません
また、ご自身で台や白布などを準備して祭壇を作ることもできます。
後飾り祭壇の並べ方・飾り方のルール
後飾り祭壇の設置場所や飾り方については宗旨・宗派により、またご寺院のお考えやしきたりによっても異なります。
ここでは仏式と神式の一例をご紹介しますが、詳しくはご寺院にご確認いただくことをおすすめします。
ご自宅に仏壇がある場合、後飾り祭壇はできるだけ仏間に設置すると良いでしょう。
位置は仏壇の横が最適ですが、他の場所でもかまいません。
ただし、仏壇と向かい合わせに置くことや、仏壇に背中を向ける形での設置は避けたほうが良いとされています。
床の間の近くに設置する場合は中の窪みの部分ではなく、床の間の「前」に置いてください。
仏間への設置が難しい場合や仏壇がない場合は、スペースが取れる部屋に設置します。
その際は設置する方角にこだわるより、お参りがしやすい場所を選びましょう。
多くの弔問客が予想されるような場合は1階に設置するなど、ご事情に応じて決めて問題ありません。
仏式の場合
仏式の場合は、以下のように祭壇を設置しましょう。
■ 仏式(浄土真宗以外の場合)
一般的に白木の祭壇を用いますが、白木でない場合は白布をかけます。
ほかに以下のような仏具・小物を用意します。
・遺影 ・写真立て ・白木位牌 ・本骨箱 ・胴骨箱 ・お供え ・花瓶 ・生花
・電気灯明 ・ロウソク ・燭台 ・線香 ・香炉 ・巻線香 ・湯呑み ・仏飯
・仏前料理 ・焼香鉢 ・線香立て ・消し壷 ・黒いお盆(切手盆)
・おりん ・りん棒
後飾り祭壇の仏具は、白木のものをご用意いただくことが一般的です。
ただし、おりん・りん棒・焼香鉢などは仏壇で使用しているものを使っていただいてかまいません。
■ 飾り方の例
<上段:胴骨壷、白木位牌、本骨壷、湯呑み、仏飯>
<下段:お供え、遺影>
後飾り祭壇の前に台を設置し、花瓶、巻線香、仏前料理、香炉、燭台、電気灯明を配置します。
黒盆には焼香鉢・線香立て・りん・りん棒・消し壷を置きます。
■ 仏式(浄土真宗の場合)
一般的に白木の祭壇を用いますが、白木でない場合は白布をかけます。
ほかに以下のような仏具・小物を用意します。
・遺影 ・写真立て ・白木位牌 ・本骨箱 ・胴骨箱 ・お供え ・花瓶 ・生花
・電気灯明 ・ロウソク ・燭台 ・線香 ・香炉 ・巻線香 ・仏飯 ・焼香鉢
・線香立て ・消し壷 ・黒いお盆(切手盆) ・おりん ・りん棒
■ 飾り方の例
<上段:胴骨壷、白木位牌、本骨壷、仏飯>
<下段:お供え、遺影>
後飾り祭壇の前に台を設置し、花瓶・香炉・燭台・電気灯明を配置します。
また、黒いお盆(切手盆)には焼香鉢・線香立て・巻線香・おりん・りん棒・消し壷を置きます。
仏式のお供えは、仏飯・お水・お茶・お菓子・果物・生花が基本ですが、故人様が好きだったものをお供えしても良いでしょう。
浄土真宗ではお水はもとより仏飯もお供えしないのが正式とされています。
神式の場合
神式の場合、正式には白木の八足の祭壇(片足に4本ずつ脚をつけた台)を用います。
仏式のような白木の階段式の祭壇を使うことも可能です。白木でない場合は白布をかけます。
ほかに以下のような神具・小物を用意します。
・遺影 ・写真立て ・霊璽 ・本骨箱 ・胴骨箱 ・三方 ・榊
・榊立て ・神鏡 ・篝火 ・電気灯明 ・燭台 ・ロウソク ・生饌 ・菰
神具・小物はすでに使用しているものがあればそれを使ってかまいません。
■ 飾り方の例
<上段…胴骨箱、霊璽、神鏡、本骨箱、榊立て>
<下段…三方、生饌>
祭壇の下には菰を敷きます。
遺影は祭壇の左側に、篝火と電気灯明は祭壇の前に台を置いて配置します。神式のお供えは、お神酒、水、塩、洗米が一般的です。
後飾り祭壇の処分方法と処分後について
後飾り祭壇はあくまで仮の祭壇のため、忌明け法要を済ませたら必要なくなります。
ご自宅に仏壇がない場合は、忌明け法要までに用意しておきましょう。
ただし、場合によっては、後飾り祭壇をお盆飾りの祭壇として利用することもあります。
処分するか保管しておくか判断に困る場合は、念のためご寺院などにご確認いただくと安心でしょう。
なお、処分の方法は、ご寺院で供養していただく、精霊流しに持っていく、葬儀社に引き取りを依頼するなどの選択肢があります。
自治体の回収ルールに従ってゴミとして処分することも可能です。
平安祭典では、弊社でご購入いただいた後飾り祭壇の引き取りサービスを行なっています。ご連絡いただければご自宅に伺って無料でお引き取りいたします。
また、忌明け法要までに本位牌(浄土真宗では過去帳)を準備しておき、忌明け法要の際に故人様の魂を白木位牌から本位牌に移し替えます。
役目を終えた白木位牌は、ご寺院でお焚き上げをしていただくことが一般的です。ただし、ご寺院によっては取り扱いが異なるため、ご確認いただくと良いでしょう。
平安祭典ではゴミとして処分するには忍びないものの供養を代行するサービス(有料)もございます。
まとめ
今回は後飾り祭壇について解説しました。
後飾り祭壇は火葬後から忌明けまでの間、故人様をお祀りする大切な祭壇です。
故人様が安心して旅立ちの準備ができるよう、また、ご遺族や弔問者の方々がお参りしやすいよう、きちんと整えておかれると安心でしょう。
後飾り祭壇のお問い合わせをはじめ、葬儀に関わるご相談などがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)までご遠慮なくご連絡ください。
続きはこちら
公開日:2022年6月13日
ご葬儀の後に行なわれる納骨について、不安な点をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、納骨を行なうにあたって知っておきたい情報をまとめてご紹介します。
「納骨の時期は?」「当日の流れは?」「どんな服装で参加する?」「御布施の相場は?」といった疑問を解消していただけますので、ぜひ最後までお読みください。
[@目次@]
納骨とは?納骨をする時期は?
納骨とは、ご遺骨をお墓などに埋葬することです。
埋葬の方法はお墓の種類や地域によって異なります。
墓石の下にある「カロート(納骨棺)」に骨壷をそのまま納める方法が最も一般的です。カロートはコンクリートや石で施工されています。
一方、関西では、ご遺骨を骨壷から納骨袋に入れ替えて埋葬する方法が多く見られます。
カロートの床は地面になっており、納骨袋に入れたご遺骨を土の上に置きます。
納骨袋はさらし(綿)や絹など自然素材のものを用意し、納骨袋やご遺骨が長い年月を経て土に還っていくように埋葬します。
また、近年、特に都市部では「納骨堂」を利用する方も増えています。
納骨堂はお墓の種類のひとつで、建物の中でご遺骨を保管してくれる場所です。
さまざまなスタイルの納骨堂がありますが、室内の棚やロッカーに骨壷を納めるのが最も一般的でしょう。
納骨堂によって、納められる骨壷(または骨箱)のサイズや個数の規定が異なりますので、利用する場合は事前の確認が必要です。
納骨をいつ行なうかについては、時期を定めた法律や決まりはなく、ご遺族のお考えで決められます。
一般的には、忌明け法要(または四十九日法要)、百か日法要、一周忌、三回忌などの節目に合わせて行なう方が大半でしょう。
中でも、忌明け法要のタイミングで納骨を行なうケースが最も多いようです。
その理由は、ご法要という大切な節目に、気持ちの整理をつけて「納骨もしよう」と考える方が多いためでしょう。
また、ご法要に集まったご親族がそのまま納骨に立ち会いやすい、ご法要からの流れでご寺院の都合がつきやすいといった理由もあります。
しかし、「まだご遺骨を手元に置いておきたい」と感じているなら、急ぐ必要はありません。心の準備ができたら納骨をすれば良いのです。
また、お墓を建てるには2~3か月ほどかかります。そのため、忌明け法要のタイミングで納骨を行ないたい場合は、事前の準備が必要です。
納骨の流れ
ここからは納骨の一般的な流れについてご説明します。
実際には、ご法要のスケジュール、お墓の種類や場所などにより異なる部分もありますので、あくまで参考としてお読みください。
納骨は、ご遺族、ご親戚の立ち会いのもとで行ないます。
用意するものは、ご遺骨、火葬時に受け取る「埋火葬許可証」、霊園に埋葬する場合は「霊園使用許可書」、はんこ、供花、供物、線香、ローソク、遺影、位牌、宗旨・宗派によっては塔婆、御布施などです。
また、事前にご寺院への日程の連絡や、石材店に戒名彫刻の依頼をしておきます。
<納骨の流れ>
供花や供物は納骨が始まる前にお供えしておきます。
■施主挨拶
ご法要で施主挨拶をした場合は省くこともあります。
↓
■納骨
ご遺骨を納めるスペースにご遺骨を安置します。(地域によってはご遺骨を骨壷から納骨袋に移し替えます。)
↓
■読経・焼香
ご寺院の読経の間、順番にお線香をあげます。
↓
■会食
食事をします。スケジュールによっては納骨の前に会食する場合もあります。
近年、納骨はごく近しい身内のみで行なうことが多く、施主挨拶や会食を行なわないケースも増えています。
納骨式での服装
ご法要後に納骨を行なう場合は、喪服を着用される方が多いです。
それ以外の日に納骨を行なう場合は、平服でもかまいません。
平服を選ぶ際には、男性は地味な色のスーツに黒のネクタイや靴、女性は無地の地味な色のスーツまたはワンピースに黒の小物を揃えると良いでしょう。
服装に関して不安をお持ちの方は、『ご葬儀のマナー 参列者の服装や家族葬の身だしなみについて解説!』の記事をぜひご覧ください。
納骨での御布施の相場と渡し方
ご法要と同じように、納骨式もご寺院に御布施をお渡しします。御布施の相場は、2~5万円ほどです。
ご法要と同日に納骨を行なう場合は、ご法要の御布施に加え、納骨の御布施を用意します。
また、「御車料」として5千~1万円、「御膳料」として5千~1万円も必要です。
御布施をお渡しするタイミングに特に決まりはありませんが、一般的には納骨の開始前、ご法要がある場合はご法要の開式前にお渡しすることが多いようです。
臨機応変に、ご寺院とのご挨拶やお礼のタイミングでお渡しすれば問題ありません。
御布施の相場や渡し方のマナーについては、『お布施とは?一般的な金額の相場はいくら?』や『お布施を用意する時のマナーは?不祝儀袋・封筒の書き方や、渡し方にも注意! 』の記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回は納骨についてご紹介しました。
納骨は、ご遺族のご意向を大切に、気持ちに区切りのついたタイミングで行なえば良いものです。
納骨の準備や流れについては、お墓の種類(一般的なお墓か納骨堂などか)、お墓の場所(ご寺院内の墓地か外の霊園か)、お墓の造り(ご遺骨を納めるカロートの構造)などによっても異なります。
わからないことがあれば、ご寺院や、石材店に確認しながら進めましょう。
なお、平安商事では、墓石の文字追加彫刻から納骨のお手伝いまでご相談承っております。
神戸・阪神間にお住いの方は、ご遠慮なくご相談ください。
【神戸平安商事】 西神会館5F ショールーム
神戸市西区美賀多台9丁目2番1号 TEL 078-992-3601 受付時間9:00~17:30
【神戸会館平安商事】 神戸会館5F ショールーム
神戸市兵庫区新開地3丁目2番15号 TEL 078-366-3201 受付時間9:00~17:30
【阪神平安商事】 阪神会館1F ショールーム
尼崎市西長洲町3丁目7番7号 TEL 06-6489-3701 受付時間9:00~17:30
続きはこちら
公開日:2022年4月4日
年齢を重ねるにつれ、お墓に関する心配事が出てくる方も多いのではないでしょうか。
例えばお墓を新しく建てること、お墓とは別の供養方法を考えること、既にあるお墓を改葬(引越し)することといった心配事です。
中には、墓じまいを考えている方もいることでしょう。
そこで今回は、お墓についてのあれこれをご紹介します。
お墓を建てる際のポイント
お墓を建てる際には、まず、お墓を建てる場所選びがポイントとなります。
お墓を建てる場所は、公営墓地、民営墓地、寺院墓地が候補となります。
公営墓地とは、都道府県や市区町村といった地方自治体が運営する墓地のことで、民営墓地とは、ご寺院などの宗教法人、あるいは公益法人が運営している墓地のことです。
また、寺院墓地はご寺院が宗教活動として運営している墓地です。
それぞれの墓地にはメリットとデメリットが存在します。
公営墓地
【メリット】
・ 永代使用料・管理費といった費用が安い
・ 宗旨・宗派を問わない
【デメリット】
・ 居住地制限など、申し込みの際の資格制限がある
・ 地域によっては応募倍率が高くなる
民営墓地
【メリット】
・ 公営墓地に比べて申込みの際の資格制限が少ない
・ 宗旨・宗派を問わない
【デメリット】
・ 公営墓地に比べて永代使用料・管理費といった費用が割高である
寺院墓地
【メリット】
・ 聖職者や管理人に、お墓のお手入れを定期的にしていただける
・ ご法要の際に相談に乗っていただける
・ 手厚い供養を期待できる
【デメリット】
・ 原則、そのご寺院び宗旨・宗派の檀家(信徒)でなければ、その寺院墓地を利用できない
いずれにせよ、新しくお墓を建てる際には、後々ご法要を執り行なうことやお参りのことも考え、ご自宅から近い場所に建てることをおすすめします。
お墓とは別の供養方法を選択する人もいる
近年、世代間でお墓に対するイメージ、捉え方に違いが見られるようなってきました。
特に若い世代の中には、お墓を建てずに、納骨堂や自然葬(樹木葬など)、海洋散骨、手元供養などのご供養の方法を選択する方もいます。
お墓を建てずにこれらの供養方法を利用することで、「経済的な負担が減少する」、「跡継(維持・管理の手間)の心配が不要である」といったメリットがあります。
その一方で、「心の拠り所がなくなってしまう」、「親族から良く思われない可能性がある」といったデメリットも生じる点は知っておきたいところです。
散骨については『散骨のメリット・デメリット 方法や流れをご紹介』の記事、手元供養については『手元供養とは?故人様をいつも身近に感じられるご供養の形』の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
お墓の改葬(引越し)とは?
お墓の改葬とは、お墓を別の場所に移転することです。
「郷里のお墓を守っていくのが困難になった」、「郷里のお墓が遠くてなかなかお参りに行けない」、「自宅の近くで供養をしたい」などの理由から、お墓の改葬のニーズが近年高まっています。
なお、お墓の改葬は「墓地埋葬等に関する法律」に定められており、市町村の許可を得なければなりません。
以下にお墓の改葬の手順をご紹介します。
お墓の改葬の手順
・ 新しいお墓を探す(お墓を建てる)
・ 「墓地使用許可証(※)」と「受入証明書」を発行してもらう
※「墓地使用許可証」は墓地によって名称が異なります。
・ 「改葬許可申請書」を市区町村役場から取り寄せる
※自治体によってはダウンロードが可能です。
・ 既存墓地管理者から「埋葬(埋蔵・収蔵・納骨)証明書」を発行してもらう
※証明書は遺骨1名ごとに1通必要です。
・ 既存墓地のある市区町村役場に「改葬許可申請書」を提出し、「改葬許可証」を交付してもらう
※「改葬許可申請書」は自治体ごとに提出書類、名称が異なります。
・ ご寺院に「閉眼供養(魂抜き)」をしていただき、既存墓地から遺骨を取り出す
※既存のお墓の撤去については、石材店などに確認することをおすすめします。
・ 新しい墓地の管理者に「改葬許可証」を提出する
・ ご寺院に「開眼供養(魂入れ)」をしていただいてから遺骨を納骨する
また、「お墓の継承者がいない」、「遠方にあり墓参りが難しい」、「経済的な理由(お墓の維持、管理費がかかる)」などの理由から、お墓を撤去・処分する「墓じまい」を選択する方もいます。
大切なのは、故人様やご先祖を敬う気持ち
いかがだったでしょうか。
今回はお墓についてのあれこれをご紹介しました。
皆さまのご参考になれば幸いです。
お墓に関する心配事が出てくる方も多いと思いますが、大切なのは、故人様やご先祖を敬う気持ちです。
そのような気持ちを大切に、ご供養をされると良いのではないでしょうか。
平安商事では、墓地・墓石の斡旋、仏壇・仏具の販売まで、ご葬儀に必要なもの・ことについてご案内しています。
神戸・阪神間にお住まいの方は、気兼ねなくお近くの会館にご相談ください。
【神戸平安商事】 西神会館5F ショールーム
神戸市西区美賀多台9丁目2番1号 TEL 078-992-3601 受付時間9:00~17:30
【神戸会館平安商事】 神戸会館5F ショールーム
神戸市兵庫区新開地3丁目2番15号 TEL 078-366-3201 受付時間9:00~17:30
【阪神平安商事】 阪神会館1F ショールーム
尼崎市西長洲町3丁目7番7号 TEL 06-6489-3701 受付時間9:00~17:30
続きはこちら
更新日:2021年12月23日 公開日:2021年10月25日
ご葬儀のスタイルが多様化する一方で、核家族化や少子高齢化の影響もあり、お墓に対する意識も変わりつつあるようです。
そういった時代背景を受け、ご遺骨をお墓へ埋葬するのではなく、散骨を選択される方もいらっしゃいます。
そこで今回は、ご供養のひとつの形として注目される「散骨」についてご説明します。
散骨がどのような供養方法なのか、違法ではないのか、散骨の種類や流れ、散骨のメリットとデメリットをご確認いただけますので、ご供養の方法をお選びになる際の参考にぜひご覧ください。
散骨とはどのようなご供養方法?
散骨とは、ご遺骨を粉末化して海や山に撒くご供養の方法です。
お墓が必要なくなるため、残されたご家族へのご負担が少ないとされています。
散骨には、全てのご遺骨を撒かれるケースと、ご遺骨の一部を撒かれるケースがあります。
一部のみを散骨される場合には、残りをお墓に納めたり、手元供養として手元に置いておくことが多いようです。
散骨に関する明確な法律はない
現在、散骨に関して法律上の明確な規定はありません。
これは、「墓地・埋葬等に関する法律」が制定された昭和23年当時、散骨を行なうことが想定されておらず、その後も散骨に関する法律が制定されなかったためです。
一方で、散骨が刑法190条(「死体損壊等罪」)に抵触するのか否かという議論がなされています。
この点に関しては、法務省が「葬送のための祭祀で節度をもって行なわれる限り問題ない」と非公式な見解を出していることもあり、散骨自体が黙認されていると認識されています。
とはいえ、自由に散骨をしても良いわけではありません。
日本以外の国や、国内でも自治体によっては、散骨に関しての法律や条例を定めているところもあるので注意が必要です。
また、一度お墓に納骨したご遺骨を散骨する際には手続きが必要となります。
まず、お墓の管理者に「埋蔵(納骨)証明書」「遺骨引渡し証明書」を発行してもらい、市区町村役場で「改葬許可証」を入手して、お墓からご遺骨を取り出さなければなりません。
自治体によって対応が異なりますので、お住まいの市区町村役場にご相談ください。
散骨の種類
続いては、散骨の種類をご紹介します。
散骨は主に「海での散骨(海洋散骨)」と「山での散骨」に分類され、その詳細は次の通りです。
■海洋散骨
海洋散骨は、手配した船の上から粉末化したご遺骨を撒きます。
故人様が海好きの方で、「死後は海に還りたい」というご希望をお持ちだった場合、ご遺族が海洋散骨を選択されることが多いのではないでしょうか。
ちなみに、平安祭典では「海里送(かいりそう)」という海洋散骨を行なっております。
■山での散骨
山での散骨は、山林の所有者の許可が必要になるため注意が必要です。
樹木葬と似たイメージですが、樹木葬はご遺骨を「撒く」ものではなく、墓地として認められた場所で、樹木や草花などの根元にご遺骨を「埋葬する」ものです。
いずれにせよ、個人で行なうには(場所や時間など)留意すべき点が多いので、専門の業者に頼むのが無難です。
海洋散骨の当日の流れ
海洋散骨の流れは一概に「こうです」とは言えません。
葬儀社による違いなどがあるかとは思いますが、ここでは海洋散骨当日の流れをご確認いただくために、平安祭典の「海里送」を用いて一例をご紹介します。
■平安祭典の「海里送」 当日の流れ
● 出航場所に集合
● 出航
● 散骨海域到着(約45分)
● 海里送セレモニー
1 開式の言葉
2 浄華(花弁を散骨場所に投下します)
3 散骨
4 旋回(船が散骨場所中心に円を描くように旋回します)
5 黙祷
6 閉会の言葉
● 帰航
※事前にご遺骨を2mm以下にする必要があります。
散骨のメリットとデメリット
散骨には、次のようなメリットとデメリットがあります。
故人様のご希望やご遺族のご意向をふまえたうえ、メリットとデメリットを比較してご供養の方法を選びましょう。
■メリット
① 故人様の願いを叶えることができる。
② 新しくお墓を建てるよりも費用を抑えられる。
③ お墓を持たない場合、お墓を管理する必要がなく維持費がかからない。
④ 跡継ぎの問題を気にしなくても良い。
■デメリット
① ご親族に理解が得られず、トラブルになることがある。
② 全てを散骨する場合、ご遺骨を残すことができない。
③ 全てを散骨する場合、お墓参りが行なえず、ご遺族が後で寂しい思いを
することもある。
④ 散骨を規制する法律はないものの、実際には注意するべき点が少なくない。
ご葬儀後に落ち着いてから選択することもできる
散骨を選択される方は、次のような理由で希望されることが多いようです。
・ 後々、お墓の面倒を見てもらうのが憚(はばか)られる
・ お墓にお金をかけたくない
・ 義実家や配偶者と同じ墓に入りたくない
・ 自分が好きだったところに撒いてほしい
散骨は最近注目されているご供養の方法であるものの、特に年配のご家族・ご親族からは理解されにくかったり、お墓を持たないことで、ご家族・ご親族が寂しい思いをされることがあります。
お墓があることで残された方々が癒されることも少なくありません。
例えご自身の希望であっても、残される人、実際にご供養をしていただく人たちの意見も聞き、事前にしっかりと話し合っておくことが大切です。
また、菩提寺がある場合は必ず相談しておきましょう。
また、故人様の意思を尊重して散骨を選択するケースでは、全骨を撒いてしまってから後悔されるご遺族もいらっしゃいます。
お墓がなくても、ご遺骨の一部を小さな骨壷に入れてご供養する手元供養という方法もあります。
手元供養に関しては、『手元供養とは?故人様をいつも身近に感じられるご供養の形』や『「手元供養」のメリットとデメリットとは?』の記事で詳しくご紹介しております。
ご葬儀後、ある程度落ち着いてから慎重に選択をされることをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、ご供養のひとつの形として注目される「散骨」についてご説明しました。
海や山などの自然に還る散骨は、魅力的なご供養の方法です。
とはいえ、実際にご供養をしていただく人たちの意見を聞きつつ、メリットやデメリットを踏まえて、慎重に選択したいものです。
平安祭典では、散骨に限らず、ご葬儀・ご供養に関する各種ご相談を承っています。
神戸・阪神間でお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくご相談ください。
続きはこちら
公開日:2021年6月28日
ライフスタイルの多様化に伴い、ご供養の方法も様々になってきました。
従来のように”すべてのご遺骨をお墓に納める”のではなく、一部あるいはすべてのご遺骨を手元に置いておく、「手元供養」と呼ばれるご供養方法を選択される方が増えてきた…という話題は、以前の記事でもお伝えしたとおりです。
※前回の『手元供養とは?故人様をいつも身近に感じられるご供養の形』もぜひあわせてご覧ください。
今回は、手元供養のメリットとデメリットについてご紹介をします。
そもそも手元供養とは?
手元供養とは、どのようなご供養方法かを再確認しましょう。手元供養とは、従来のようにすべてのご遺骨をお墓や納骨堂に納めるのではなく、” ご遺骨の一部、あるいはすべてを手元に置いておく”ご供養方法です。2000年代以降、このご供養方法を選択される方が増えてきました。
一部のご遺骨を手元に置いておく場合は、火葬場で収骨する際やお墓に納骨をする際に分骨をし、コンパクトなサイズの骨壷やペンダントに入れたり、ダイヤモンドなどに加工します。
すべてのご遺骨を手元に置いておく場合には、骨壷に入ったご遺骨を、そのまま自宅にご安置します(自宅にご遺骨を置くことから、「自宅供養」とも呼ばれます)。
手元供養のメリット・デメリット
手元供養を選択される方が増えてきたとはいえ、そのメリットとデメリットは、どちらも知っておきたいところです。
メリットとしては、次の点が挙げられます。
メリット
・故人様を近くに感じることができる
・お墓に行かなくても毎日お参りができる
・自分らしい飾り方ができる
・宗旨にこだわらずにご供養ができる
・お墓を新しく建てるのに比べ、費用負担が少ない
・お墓のお手入れがいらない
このように、手元供養のメリットは、特に精神的な面での利点が多く挙げられます。故人様のご遺骨が身近に存在することで、ご遺族の喪失感や悲しみも和らぐことでしょう。
また、お墓を持たずに、手元供養だけでご供養をされている方も少なからずいらっしゃいますが、お墓と手元供養を併用されている方が多いのが実状です。
精神的な面での利点が多いとされている手元供養ですが、その一方でデメリットも存在します。
デメリット
・ご親族からご理解を得ることが難しいこともある
・災害によりご自宅などが被災した場合、紛失の恐れがある
手元供養では、ご親族からご理解を得ることが難しいケースが少なくありません。
ご親族の中に「お墓に納めるのが当然」「お墓に納めないと成仏できない」「体がバラバラになってかわいそう」といったような、ネガティブなイメージを持った方がいらっしゃることで、ご理解を得られず、つらい思いをされるご遺族もいらっしゃいます。
ちなみに、お釈迦様のご遺骨も世界各地に分骨されていることもあって、仏教的に分骨は問題がありません。同様にご遺骨を必ず墓地に埋葬しなければならないという決まりはなく、法律的にも分骨は何ら問題がありません。
いずれにせよ、ご自身が亡くなったあとに手元供養をご希望される場合には、ご遺族のご負担を減らすためにも「エンディングノート」を用いて、意思表示をされておいたほうが良いでしょう。
エンディングノートについては『人生をより豊かにする「エンディングノート」とは?』で詳しくご説明しております。
もう一つのデメリットとして、水害や火災などといった災害により、ご自宅に万が一の事態が起きた際に、紛失の可能性があるという点が指摘されています。お墓と手元供養を併用すれば、このようなリスクに備えることもできるでしょう。
メリットとデメリットをふまえて選択を
今回は、「手元供養」のメリットとデメリットについてご紹介しました。ご検討されている方は、このようなメリットとデメリットが存在することを踏まえたうえで、選択をされてはいかがでしょうか。
平安祭典でも、手元供養をご案内しています。神戸・阪神間で手元供養をご検討されている方は平安祭典(0120-00-3242)まで、ぜひご相談ください。
続きはこちら
更新日:2021年8月3日 公開日:2021年6月21日
近年、ライフスタイルの多様化が進んでいますが、ライフスタイルの多様化は、ご葬儀の方法やご供養の方法にも広がっています。
例えばご葬儀。最近では家族葬を選択する方が増えています。
一方、ご供養においても、従来のように”すべてのご遺骨をお墓に納める”のではなく、一部あるいはすべてのご遺骨を手元に置いておく、「手元供養」と呼ばれるご供養方法を選択される方が増えてきました。
平安祭典のお客様からも、「お墓に遺骨を全部納めてしまうのはさみしい」というご意見がしばしばあります。そこで今回は、ご供養の多様化の一例として、「手元供養」のご紹介をします。
従来のご供養の方法
まずは、従来のご供養の方法についてご説明しましょう。
ご葬儀のあと、火葬されたご遺骨は骨壷に納められます。仏式なら四十九日の間、ご遺骨はご自宅に安置され、そのあと、お墓や納骨堂に納骨されます。
仏式であれば、命日、年忌法要(一周忌・三回忌・七回忌など)、お彼岸、お盆に、ご遺族はお墓参りをし、故人様を偲びます。また、自宅には仏壇を設置し、位牌をお祀りします。
これが従来のご供養の方法です。従来のご供養では、”すべてのご遺骨をお墓に納める”のが一般的でした。
しかし、大切なご家族を亡くされた喪失感の中で、ご遺骨がすべて目の前からなくなるのは、少しさみしい気持ちになるかもしれません。
そのような課題を解決するのが、手元供養と呼ばれるご供養の方法です。
火葬については『火葬とは?火葬の意味・流れ・所要時間・費用をまとめて解説』で詳しくご説明しております。
手元供養とは?
手元供養とは、文字通り” ご遺骨の一部、あるいはすべてを手元に置いておく”ご供養方法です。
一部のご遺骨を手元に置いておく場合は、火葬場で収骨する際や、お墓に納骨をする際に分骨をし、小さな骨壷やペンダントなどに納めたり、ダイヤモンドなどに加工します。すべてのご遺骨を手元に置いておく場合には、骨壷に入ったご遺骨を、そのまま自宅にご安置します。
手元供養の注意点は、分骨したご遺骨をお墓にも納骨する場合には、必ず「分骨証明書」を発行しておく点です。すべてのご遺骨を手元に置く場合は「分骨証明書」は不要ですが、ご遺骨どこかへお納めする場合には必要になるため、まだ決めていない場合には、発行しておいたほうが良いでしょう。
手元供養を選択される方が増え始めたのは2000年代に入ってから。比較的新しいご供養方法です。ちなみに手元供養は、自宅にご遺骨をご安置することから、自宅供養とも呼ばれます。
※ご遺骨をダイヤモンドに加工する場合は、たくさんのご遺骨が必要となります。
手元供養の方法…仏壇は必要?
手元供養の方法には、小さな骨壷を利用する方法、ご遺骨をそのまま、あるいは粉末化してペンダントに入れる方法、ご遺骨をダイヤモンドに加工する方法があります。以下にそれぞれの方法をご紹介します。
小さな骨壷とステージを利用(カビの生えない置き場所へ)
小さな骨壷とは、コンパクトなサイズの骨壷のことです。主に陶器やセラミック、真鍮などでできており、オーソドックスな丸みを帯びた白色の骨壷だけでなく、様々な形や色をした製品が販売されています。
小さな骨壷をステージのうえに置くことで、故人様を偲ぶためのメモリアルな空間になります。
平安祭典では、小さな骨壷と手元供養セットを取り扱っています。故人様がお好きだった色や似合う色の骨壷を選択することが可能です。分骨したご遺骨を納め、仏壇などに飾る手元供養に適しています。
ご自宅に小さな骨壷をご安置する場合、安置場所は直射日光を避け、風通しの良い場所にしましょう。湿気が多い場所では、ご遺骨にカビが生える危険性もあります。
ご遺骨をペンダントに入れ、おしゃれなアクセサリーに
ご遺骨をペンダントトップの中に納めることができる商品もあります。小さな骨壷に比べて、納めることができるご遺骨の量は少ないのですが、ペンダントとして首からかけることができるため、故人様との一体感を感じることができます。
主にステンレス製で軽く、スタイリッシュな商品が多いのも特長です。女性だけでなく、男性にも数多く利用されている手元供養の方法です。アッシュペンダント、メモリアルペンダントとも呼ばれます。
ご遺骨の粉末化は、ご自身で行なっても構いませんし、平安祭典でも有料で承っております。
ご遺骨をダイヤモンドに加工する方法
ダイヤモンドは炭素からできています。実はご遺骨の中には炭素が約2~3%ほどの割合で含まれており、ご遺骨中に含まれる炭素を取り出し、高温と高圧をかけることで人工ダイヤモンドにすることができるのです。
人工ダイヤモンドを作るためには、多くのご遺骨(約400g=骨壷5寸で、8割からすべて)を使用するため、あらかじめご家族・ご親族など、関係する人たちの間で意思の確認をしておいたほうが良いでしょう。
完成したダイヤモンドは、指輪やネックレスなどのアクセサリーに加工することもできます。常に身につけることで、故人様を身近に感じることができるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、ご供養の多様化の一例として、「手元供養」のご紹介をさせていただきました。大切な方を失う喪失感は計り知れないもの。「手元供養」をご活用いただくことで、悲しみも和らぐかもしれません。
弊社では、ご遺族の皆さまが抱く喪失感や悲しみを少しでも和らげる方法を、これからもご紹介できればと考えております。
神戸・阪神間で、ご葬儀やご供養に関するお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)までご相談ください。
続きはこちら
公開日:2021年3月22日
遠方にお墓がある、これまでお墓参りをする機会がなかった、など様々な理由で、お墓参りをしたことがないという若い方が増えています。
ご家族がお亡くなりになって初めて、「お墓参りにはいつ行けば良いのだろう?」「お墓参りは具体的にどのようなことをするのだろう?」と疑問を感じられるようです。
そこで今回は、お墓参りに行くタイミングと仕方について、ご紹介します。
[@目次@]
お墓参りに行くタイミングは?
お墓参りにはいつ行けば良いのでしょうか。
ご自宅の近くにお墓がある場合は、毎日お参りをされる方もいらっしゃいます。休日にご家族やご親戚が集まったタイミングにお墓参りをされるというケースもあります。
「お墓参りにいつ行けば良い」という明確なルールは存在しません。大切なのは故人様やご先祖を想い、ご供養する気持ちです。皆さまのご都合の良いタイミングでお参りをなさってください。
ただ一般的には、故人様の祥月命日や月命日、春と秋のお彼岸、お盆の時期に、ご寺院や霊園などに伺い、お墓参りを行なうものとされています。
また、年末年始にお墓参りに行くことについてご質問をいただきますが、もちろん問題はありません。とはいえ、様々な用事のひとつとしてお墓参りをすることは「ついで参り」と呼ばれ、ご先祖に対して失礼であるとされていますので気をつけましょう。
お彼岸に関しては『お彼岸はいつから?意味や由来、お盆との違いとは?』、お盆に関しては、『お盆に関するあれこれ』で詳しくご説明しております。
お墓参りの仕方
お墓参りの仕方についても見てみましょう。
お墓参りに行く際の持ち物
お墓参りに行く際には、次のものを用意します。
・ お線香、ろうそく
お線香にはろうそくから火を移すのが正式な方法です。ろうそくに火をつけるためのマッチやライターも用意しましょう。
・ お花やお供え物
お花やお供え物も用意します。お供え物は故人様がお好きだった果物やお菓子・ジュース・お酒などをお供えすると良いでしょう。ちなみにお供え物を置く場合には、半紙や懐紙を用意しておくと便利です。
お供え物はカラスやイノシシなどの野生の動物に荒らされることもあるため、その場でいただくか持ち帰ります。
お墓をご寺院や霊園が管理しているのであれば、お花が枯れた際に片づけてくれるケースもありますが、枯れたまま放置されたままとなっていることも少なくありません。頻繁にお墓参りができない場合には、お供え物と同様に、当日中に持ち帰りましょう。
・ 掃除道具
お墓を掃除するための掃除道具も持っていきましょう。墓石をきれいにするためのスポンジ・タオルや雑巾・歯ブラシ、お墓周りなどの汚れを落とすたわし、雑草を刈るためのスコップ・鎌・剪定ばさみ、玉砂利を洗うためのザル、ごみを持ち帰るためのごみ袋などを持っていきます。
ご寺院や霊園には、墓石に水をかけるための桶やひしゃくを備え付けているところがほとんどですが、貸し出し中のこともあるため、必要に応じてご準備しておいたほうが良いでしょう。
また、掃除をする場合には、動きやすく多少汚れても構わない服や靴を選ぶと良いでしょう。
・ 数珠
数珠はお祈りする際に用います。
お墓参りの手順
ご寺院にお墓がある場合には、先に本堂や御本尊にお参りをしてから、お墓に向かいます。お墓のお掃除を行なってからお線香を焚きましょう。
ご寺院や霊園では、お参りが可能な時間帯が決まっているケースも多いので、あらかじめ参拝可能な時間を確認しておきます。
・ お墓の周りの掃除をする
お墓の周囲に雑草が生えていたら、スコップ・鎌・剪定ばさみなどを利用して刈り取ります。お墓周りの汚れはたわしで落とし、玉砂利を敷いていれば、ザルを用いて水洗いします。
・ 墓石に水をかけて洗い流す
桶とひしゃくを用いて、墓石に水をかけてほこりなどの汚れを流します。
・ 墓石を傷つけないようにスポンジなどで汚れを落とす
墓石は強くゴシゴシとこすらないで、優しく汚れを落としましょう。墓石表面の彫刻部分は、歯ブラシで丁寧に磨くと汚れが落ちやすくなります。
・ 線香台、花立などの付属品を洗う
線香台には灰がたまりやすくなっています。灰を捨て、
水洗いしましょう。また、花立も水を一度抜き、水洗いしてください。
・ 墓石をタオルや雑巾で拭き上げる
一通り掃除が終わったら、乾いたタオルや雑巾で墓石を拭き上げましょう。水鉢には綺麗な水を汲み、花立にお花を飾ります。二つ折りにした半紙や懐紙の上にお供え物を置き、ろうそくに火を灯し、お線香を焚きます。
ろうそくやマッチの燃えかすといった、火の後始末には十分ご注意ください。
お墓参りは、故人様やご先祖を想い、ご供養する良い機会
いかがだったでしょうか?今回は、お墓参りに行くタイミングと仕方について、ご紹介しました。
お彼岸は、故人様やご先祖に想いを馳せる貴重な機会です。ご家族揃ってお墓参りにお出かけになって、皆さまで故人様の想い出話をされてみてはいかがでしょう。
なお、平安祭典では神戸・阪神間でのご葬儀・ご供養のご相談を受け付けております。ご葬儀・ご供養に関するお困りごとがございましたら、0120-00-3242までご連絡ください。
続きはこちら