へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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マナー・知識

仏事における代表的な8つのタブー

仏事のタブー

公開日:2021年6月14日

ご葬儀・ご法要などの仏事では、タブーとされていることが意外と多いものです。中には迷信だとされているものもありますが、社会人の知識として一通りは知っておきたいところです。

そこで今回は、「仏事における代表的な8つのタブー」について解説します。

 

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8つのタブー

① 忌み言葉を使ってはならない

忌み言葉を使わない

忌み言葉とは、不幸を連想させるなど、縁起が悪いため避けるべき言葉のことです。ご葬儀に参列し、ご遺族にお悔やみを述べる際、あるいは喪主としてご挨拶をする際には、マナーとして忌み言葉は使わないようにしましょう。

例えば、「重ね重ね」「返す返す」「くれぐれも」といった重ね言葉や、「追って」「再び」のような言葉は、不幸が重なることを連想させる言葉でありタブーとなります。「消える」「迷う」「苦しむ」などの不吉な表現もできるだけ避けましょう。

また、「死ぬ」「生きる(生きていたとき)」などの直接的な言葉は、「ご逝去」「ご生前」といった言葉に言い換える必要があります。

② ご法要は祥月命日からあとに行なってはならない

法要は祥月命日より前に

祥月(しょうつき)は亡くなった月、命日(めいにち)は亡くなった日という意味を持つ言葉です。祥月命日とは、一周忌以後の故人様が亡くなられた月日を指す言葉です。

一周忌をはじめとするご法要は、祥月命日に執り行なうのが良いとされていますが、実際には、ご寺院の予定に合わせたり、参列されるご親族のご都合がつきやすい週末にずらして行なわれることがほとんどです。

そして、ご法要を祥月命日からずらして行なう場合には、祥月命日よりも前に行なわなければならないとされています。あとにずらすことは、「仏様のことをないがしろにする」ことにつながるという考えがあり、タブーであるとされています。

ただし、どうしても前倒しが難しい状況であるなら、ご寺院やご親族に事情を説明したうえで、日程をずらしましょう。いずれにせよ、一番大切なのは故人様を想う気持ちではないでしょうか。

③ 御香典に新札を用いてはならない 

香典に新札を入れない

ご祝儀には新札を用いるのがマナーですが、御香典の場合は新札を用いるのはタブーです。なぜなら新札を用いると、御香典を前もって準備していた、つまり不幸を予想していたという意味になってしまうからです。

とはいえ使い古したお札では失礼なので、できるだけきれいなお札を選んだり、新札に折り目を付けましょう。

御香典のマナーについては『御香典の知識・相場・マナー』で詳しくご説明しております。

④ 神棚封じをご遺族が行なってはならない

神封じは遺族が行なわない

最近では、神棚がないご家庭も増えているようです。神棚封じとは、神棚を半紙で覆って見えないようにすることです。神道では、死を穢(けが)れとして考えているため、ご家庭の中の誰かが亡くなった際には、神様に穢れを近づけないよう神棚を封じます。

ご遺族が神棚封じを行なうケースも多いようですが、神棚封じは、穢れが及んでいるご遺族ではなく、第三者が行なうのが良いとされています。

⑤ 棺に生きている方の写真を入れてはならない

棺に写真を入れない

ご家族が、棺に副葬品として写真を入れるケースが多いのですが、棺に生きている方、特にご家族以外の方が写っている写真を入れることはタブーとされています。なぜなら、写っている方が、あの世へ連れて行かれるという言い伝えがあるからです(ただし、ご遺族が納得している場合には問題ありません)。

また、故人様を撮影することは、ご遺族がご自身の判断で行なうことは問題ありません。ちなみに火葬場での写真撮影は、原則禁止となっています。

⑥ 友引にご葬儀を行なってはならない友引に葬儀を行なう

友引とは六曜の一つです。友引にご葬儀を行なうことはタブーであるという考え方は、全国各地で根強く残っている風習です。
「友引」すなわち「友を引く」という言葉から連想し、友引にご葬儀を行なうと、ご友人があの世へ引き寄せられる、ご不幸が続くなどと考えられています。そのため、友引の日に火葬場が休業する地域も少なくありません。

しかし、元来、友引という日は、勝負ごとの決着がつかない良くも悪くもない日のこと。また、そもそも六曜は仏教とは関係がありません。というわけで、友引にご葬儀を行なってはならないという風習は、迷信に分類されます。

友引にご葬儀を行なうことは問題ありませんが、ご親族の中には気にされる方もいらっしゃることでしょう。そのような際には、故人様の棺の中に「故人様のお供をする」「ご友人の代わり」という意味合いを持つ「お供(友)人形」を入れます。

⑦ 忌明け法要が3か月にまたがってはならない

忌明け法要が3か月にまたがる

忌明け法要とは、亡くなってから四十九日後のご法要のこと。亡くなった方は、亡くなってから四十九日(七七日)目に旅を終えるとされています(浄土真宗は、「即身成仏」という考えから、旅をするという概念がありません)。

忌明け法要が3か月にまたがると、「四十九日(しじゅうくにち)」と「三月(みつき)」の語呂合わせで、「始終、苦が身につく」とされています。

気になる場合は、三十五日(五七日)で忌明けとすることもありますが、四十九日(七七日)までの旅路には意味があるので、無理に早める必要はないでしょう。逆に先延ばしにすることは、年忌法要と同様にタブーとされています。

⑧ 逆さごと逆さごと

逆さごととは、ご葬儀に関する諸々のことを普段とは逆に行なうことです。例えば、死装束を左前に着せる、帯を縦結びにする、北枕、逆さ屏風などが、逆さごとに当てはまります。

あの世とこの世では、物事が逆になっているという考えからくる風習ですが、特に宗教的な意味合いはありません。

 

 知っておいて損はない仏事のタブー

仏事のタブー

いかがだったでしょうか?今回は、「仏事における代表的な8つのタブー」についてご紹介しました。

仏式のご葬儀・ご法要などを執り行なう際、あるいは参列なさる際には、これらタブーに関する知識を知っておいて損はないでしょう。皆さまの参考になれば幸いです。

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