へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート

葬儀

直葬とはどんな葬儀?流れ・費用・メリットとデメリットは?

直葬とは?

公開日:2022年10月10日

近年、ライフスタイルの多様化に伴い、さまざまな形式のご葬儀が選択できるようになりました。
そのうちのひとつとして、「直葬(ちょくそう)」という非常に簡略化された形式のご葬儀があります。

直葬という言葉を耳にしたことはあっても、参列する機会がほとんどないため、詳しくはよくわからないという方が大多数ではないでしょうか。
この記事では直葬とはどんなご葬儀なのか、メリット・デメリットなどを解説いたします。


[@目次@]
 

そもそも直葬とはどんな葬儀?

直葬とはお通夜や葬儀・告別式のないご葬儀

直葬とはお通夜や葬儀・告別式のないご葬儀で、火葬式とも呼ばれます。
一般的なご葬儀の場合、お通夜、葬儀・告別式を行ないますが、直葬の場合はお通夜、葬儀・告別式を行なわず火葬します。

ただし、法律によりご遺体は死亡後24時間以内に火葬できないため、直葬を行なう場合もご遺体の安置が必要です。
 

直葬を選び後悔しない?直葬のメリットとデメリット

ここからは、直葬のメリットとデメリットをご紹介します。
「直葬にするかどうか迷っている...」という方は、両方をよく理解したうえで検討しましょう。

<メリット>

直葬のメリット

・ 費用を抑えられる
通常のご葬儀では、式場の利用料等の基本料金をはじめ、御布施、飲食接待費など、さまざまな費用がかかります。
直葬の場合はお通夜、葬儀・告別式を行なわない分、このような費用を抑えることができます。
ご葬儀にかかる費用を抑えたい方にとっては、大きなメリットでしょう。

・ ご遺族の負担を抑えられる
通常のご葬儀では、お通夜、葬儀・告別式を行ないますが、直葬の場合はご遺体の安置後、納棺→出棺→火葬の流れで行ないます。
また、直葬はごく身近な方のみで行なうため、ご寺院や参列者への応対といった心身のご負担も軽減できます。
儀式の細かなマナーや進行などを気にしなくて良い点もメリットでしょう。

<デメリット>

直葬のデメリット

・ ご親族の理解を得にくい場合がある
直葬はご葬儀の形態として多いわけではないため、どのようなものかをご存じでないご親族も多いでしょう。
家のしきたりや古くからの慣習を重んじる方には、理解されにくいかもしれません。

・ 参列を希望される方から不満が出る場合がある
故人様の交友関係は、なかなか把握しきれないものです。
直葬は基本的にご家族やご親族のみで行なうため、ご葬儀に参列できないことに対して、残念な思いをされる方がいらっしゃるかもしれません。
そのような場合、後日改めて自宅へ弔問いただくなど、その都度対応が必要です。

・ 菩提寺・檀那寺へ納骨できない可能性がある
お付き合いをされている菩提寺・檀那寺がある場合は、事前に直葬を行なうことを伝えていないと、ご葬儀を省いたことで納骨を断られることもあります。
菩提寺・檀那寺へ直葬について事前にお伝えして、相談しましょう。

・ ご遺族自身が後悔することもある
故人様とのお別れは一度きりです。
直葬は宗教儀礼を執り行なわないため、後になって、もっと手厚いご葬儀をすればよかったと思われるかもしれません。
実際、予想以上にお別れの時間が足りなかったと感じられる方もいらっしゃるようです。


お亡くなりになったその時は、落ち着いて考えることが難しいこともあります。
故人様のお顔を見て、ゆっくりとお別れできるよう、事前に身近な方々とよく相談されておくと良いでしょう。
 

直葬の流れ

直葬の流れは以下のようになります。

ご臨終
医師による死亡宣告を経て死亡診断書が作成されます。
病院以外の場所での死因がはっきりしない突然死などの場合は、警察による検視が行なわれることもあり、その場合は死亡診断書ではなく死体検案書が作成されます。

葬儀社(移送先)の手配・ご安置

直葬の流れ

まず葬儀社に連絡して、故人様を搬送する寝台車の手配をします。
いざという時に慌てないためにも、事前に葬儀社を決めておくと良いでしょう。
法律により死亡後24時間は火葬できないため、安置場所(会館またはご自宅など)へ移動します。
葬儀社との打ち合わせやなども、このタイミングで行なうことが多いです。

納ノ儀(納棺)
納ノ儀(納棺)とは、故人様の身なりを整えて、棺にお納めする儀式です。

出棺~お骨あげ

出棺

火葬場の予約時間にあわせて出棺となります。
ご遺族も火葬場へ向かいます。
火葬にかかる時間は、約2時間30分です。
※ご寺院へ依頼されている場合は、ここで読経が行なわれることもあります。

骨あげ
火葬後、遺骨を骨壷に納めます。
喪主から始め、血縁の深い方より順に足元から拾い、最後は喪主が喉仏を納めて終了です。


直葬と聞くと、「病院で亡くなられた後すぐに火葬場へ直行するのかな?」と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
ですが、先にご説明したように、直葬といってもご遺体の安置が必要です。
ご遺体が蘇生する可能性もあるため、死亡後24時間が経過するまでは火葬してはならないと法律で定められています。

※感染症による死亡の場合、妊娠7ヶ月に満たない死産の場合は、例外として死亡後24時間以内に火葬されることがあります。
 

直葬を行なう場合のマナーや注意点

続いては、直葬を行なう場合のマナーをご紹介します。
服装や御香典など、気になるポイントを確認しておきましょう。
 

直葬の場合も服装は喪服が無難

服装は喪服が無難

直葬においても、服装のマナーは通常のご葬儀と同様です。
ただし、ごく身近な近親者だけで行なうことが多いご葬儀であるため、通常のご葬儀ほど厳しくありません。

男性はブラックのフォーマルスーツ、女性もブラックのフォーマルスーツ(ワンピース、アンサンブル)の準喪服を着用します。
準喪服をお持ちでなければ、略式喪服(黒を基調としたスーツ、ワンピースまたはアンサンブル)でも良いでしょう。

ご葬儀の身だしなみについては『ご葬儀での服装をご遺族側・喪主側にわけて解説!身だしなみのマナーもご紹介』で解説しております。

直葬でも御香典を用意しておいた方が良い

香典は準備が必要

直葬はご家族やご親族のみで行なわれることが多いため、御香典のやり取りを省略することがあります。
しかし、一般的なご葬儀と同じく、ご遺族が辞退していなければ御香典を用意しておいた方が良いでしょう。
また御香典をいただいた場合は、後日香典返しをしましょう。

御香典については『御香典の知識・相場・マナー』で解説しております。

 

直葬の費用相場はどれくらい

直葬の費用は?

直葬の費用は、葬儀社によって異なります。
極端に費用が安い場合は、必要なものが含まれていないこともあるので、事前に確認しておきましょう。

平安祭典では、お通夜、葬儀・告別式を行なわないシンプルプラン(187,000円)をご用意しております。

直葬をご希望の方は『シンプルプランのご紹介ページ』から詳細をご確認ください。

 

戒名や納骨はどうなる?直葬後の流れについて

直葬後の戒名などは?

直葬にはメリットもあるものの、お骨あげ以降の流れで、判断に迷う点もあります。
直葬を行なう場合、宗教儀礼を執り行なうことはあまり多くないため、戒名がないことがほとんどでしょう。
ご寺院への納骨をお考えの場合、基本的に戒名が必要ですし、ご遺骨をどうするかは考えておきたい点です。
 

戒名をつけてもらいたい場合は事前に相談を

戒名をつけてもらいたい場合は事前に相談を

菩提寺がある場合は、戒名について事前に相談しておきましょう。

直葬を選択してお墓に納骨する際、石碑に先祖の戒名があるにもかかわらず、故人様だけ俗名になると、後々後悔されるご遺族がいらっしゃいます。
結局、改めてご寺院に読経してもらったり、戒名をいただいたりすることもあるようです。
また、ご寺院なしの直葬に反対するご親族とトラブルになるケースもあります。

戒名については『「戒名」とは?法名・法号との違いや位と相場』で解説しております。

納骨以外に散骨や手元供養などの方法も

納骨以外に散骨や手元供養などの方法も

直葬は、ご葬儀という宗教儀礼を省くため、ご寺院に納骨を断られる可能性があります。
そのため、ご寺院への事前相談が必須です。

納骨以外の供養方法として以下の3つがありますが、あくまでもご寺院へ相談して納骨してもらうことが基本だとお考えください。

① 手元供養

② 海洋散骨

③ 樹木葬

上記の供養方法について、平安祭典では海に散骨をする「海里送(かいりそう)」のプランをご用意しています。
海里送では、ご遺族自らが散骨を行なうほか、ご遺骨をお預かりして散骨を代行することも可能です。

また手元供養として、リビングなどに飾っておける小さな骨壷のセットや、いつも故人様を感じられるペンダントタイプもご用意しております。

手元供養については『手元供養とは?骨壷・ペンダント・ダイヤモンドなどの様々なご供養の形』で詳しく解説しております。

 

まとめ

直葬のマナー

当記事では直葬のメリット・デメリットをはじめ、流れやマナーなどもご紹介しました。
大切な方とのお別れに悔いを残すことのないよう、参考としていただけますと幸いです。

どのようなご葬儀の形とするのか、方法はたくさんありますので、お困りごとがあればぜひ平安祭典(0120-00-3242)までお問い合わせください。