へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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マナー・知識

火葬とは?火葬の意味・流れ・所要時間・費用をまとめて解説

骨箱と骨壷

公開日:2022年1月10日

日本では火葬場でご遺体を火葬し、ご遺骨をお墓に埋葬するのが一般的です。
とはいえ、火葬場へ行った経験がないと、火葬に関して分からないことが多いでしょう。

そこで当記事では、火葬の意味や決まり、火葬場での流れやマナー、火葬にかかる費用などをご紹介します。

 

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火葬の意味と決まり

火葬場の柩の前で読経する僧侶

火葬とは、ご遺体を焼却する葬送方法です。
棺に納めたご遺体を火葬炉で焼却し、残ったご遺骨をお墓へ納骨するための儀式で、ご遺体を火葬することを「荼毘に付す(だびにふす)」といいます。

ただし、死亡後24時間以内の火葬は「蘇生の可能性がある」という理由により、法律で禁じられているため、ご遺体をすぐに焼却することはできません。

【墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)】
第3条 埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、
死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行ってはならない。

但し、妊娠七箇月に満たない死産のときは、この限りでない。

引用:厚生労働省「生活衛生情報」のページ

ちなみに、2019年に発表された厚生労働省のデータによると、日本における火葬率は99.9%
明治時代に伝染病予防法が発令されて以降、衛生面や土地の問題を理由として都市部を中心に土葬文化から火葬文化に変わっていきました。
現在も土葬が法律で禁じられているわけではありませんが、条例で土葬を禁止している地方自治体が多いため、土葬の許可が下りることは非常に稀です。

 

火葬場には何を持って行けば良い?

霊柩車に柩を乗せて合掌する家族

火葬場へ持って行くものは地域や宗旨・宗派によって変わりますが、仏式の場合は次の2点を持って行くことが一般的です。

・ 位牌
・ 遺影

ご遺体を火葬するには、上記2点以外に火葬許可証が必要で、火葬場に使用料をお支払いする必要もあります。
とはいえ、通常は葬儀社のプラン内に火葬手続き代行が含まれていることが多いため、ご遺族が持って行くものは位牌と遺影だけです。

 

火葬の流れと所要時間

火葬場の炉の前で見送る親族

ご葬儀が終わると火葬場へ向けて出棺します。
火葬場へ到着した後の一般的な流れは次の通りです。

1. 火葬炉の前に移動する
2. 位牌や遺影を飾って火葬炉の前で最後のお勤めをする
3. 火葬炉に柩を納める
4. 火葬場の待合室で待機(食事)する 
  ※葬儀場へ戻って食事をする場合もあり
5. お骨あげ

このうち、「2」の内容は地域や火葬場によって違います。
平安祭典のある神戸市周辺を例に挙げると、ご寺院の読経や「水焼香」(樒の葉に水をつけて柩に3回かける)によるお別れが多いようです。

また、「4」に関しては火葬場の待機室で骨あげまでお食事をされることが多いでしょう。
平安祭典の場合は火葬場と会館までの距離が比較的近いため、会館へお戻りいただいてお食事をとっていただくことも可能です。

なお、柩を納めてからお骨あげまでの所要時間は、約2時間30分といったところでしょうか。
神戸市の火葬場では今後の改修により火葬時間の短縮が予定されていますが、今後は同じように火葬時間の短い火葬場が増えていくかもしれません。

 

火葬場への同行は基本的にご親族・ご親戚のみ

火葬場へご遺族と共に同行されるのは、基本的にご親戚のみです。
ただし、一般の方が同行できないわけではありません。ご葬儀に参列する子供連れの家族

家族ぐるみのお付き合いがあった方や長年のご友人が、火葬場へ同行されることもあります。

お子様の入場に関しては特に制限がなく、ご両親やご親族の判断次第といったところです。
火葬場までの移動距離や、火葬場での待ち時間などを考慮して「連れて行かない方が良い」と判断された場合は、お子様と保護者の方が葬儀場へ残ることもあります。

また、子が親より先に亡くなる「逆縁」の場合、親が火葬場へ行ってはいけないという風習があります。
我が子が火葬される姿を目にすると精神的に苦しいだろうという配慮から、そういった風習が生まれたのでしょう。
とはいえ、絶対に親が火葬場へ行ってはいけないわけではありません。
最近では火葬に立ち会い、最後の姿を見送る方も多くいらっしゃいます。

 

火葬にかかる費用の目安

火葬場の外観

火葬にかかる費用の目安は、一概に言えません。
というのも、火葬場によって火葬料金や待合室の使用料の金額設定が異なるからです。

例として、神戸市にある火葬場の火葬料金をご紹介します。
「大人」「小人」「死産児」に区分されており、それぞれ「市内者」と「市外者」によって火葬料金が異なります。

■ 大人
市内者:12,000円
市外者:36,000円

■ 小人(しょうにん)  ※10歳未満
市内者:6,000円
市外者:18,000円

■ 死産児
市内者:2,400円
市外者:7,200円

なお神戸市の場合、生活保護受給者は火葬料金が減額されることがあります。
神戸市立斎場条例成功規則第3条により、生活保護法による葬祭扶助等を受ける者が斎場を使用する際は、使用料の5割相当額の減額が可能となっています。

余談になりますが、平安祭典のご葬儀プランでは、ご葬儀を行なう際に必ず1つは骨壷をお付けしています。
ご希望があればランクアップという形で色・柄付きの壷・箱に変更したり、サイズを大きくすることも可能です。

ご遺骨をペンダントに入れたり、ダイヤモンドなどに加工する「手元供養」をされる方も近年増えています。

手元供養については、『手元供養とは?骨壷・ペンダント・ダイヤモンドなどの様々なご供養の形』の記事で詳しくまとめていますのであわせてご覧ください。

 

まとめ

花を持つ女性の手元

今回は火葬の意味、流れや所要時間、費用などについて解説しました。
火葬は故人様とお別れする最後の機会ですが、流れなどが分からずお困りの方もいらっしゃるでしょう。

平安祭典では事前相談も承りますので、神戸・阪神間でご葬儀や火葬に関するお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくお問い合わせください。