へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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マナー・知識

火葬許可証って何?火葬場での服装は?火葬の手続き・マナー

火葬場の炉の前で見送る親族

公開日:2022年1月17日

火葬場で、ご遺体を火葬するには火葬許可証の取得・提出といった手続きが必要です。
とはいっても、火葬の手続きやマナー・ルールについてよくご存じない方も多いでしょう。

当記事では火葬許可証の取得方法、火葬場での服装、火葬に関するマナーやルールを分かりやすく解説いたします。
火葬に関して疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にご覧ください。

 

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火葬許可証とは?どこで取得できる?

火葬許可証

火葬許可証とはご遺体の火葬許可を証明するための書類で、火葬場へ提出する必要があります。
火葬許可証がないと火葬ができないため、ご葬儀の前に必ず取得しなくてはなりません。

では、いつ・どこで火葬許可証を取得できるのかというと、死亡届を役所へ提出する際です。
故人様の本籍地か死亡地、あるいは届出人の住所地の役所へ死亡届を提出し、戸籍の窓口で受理されると、火葬許可証が発行されます。(※)

死亡届は、届出人の記入欄と医師の記入する死亡診断書をあわせて、亡くなった事実を知ってから7日以内に提出します。
病院でお亡くなりになった場合は病院が死亡届を作成してくれることが通例で、大抵はA3用紙1枚、右側半分が医師記入の死亡診断書で、左側半分が届出人の記入欄になっています。

死亡届

ちなみに死亡届の提出は、届出人本人でなくとも手続き可能です。
原則として届け人のはんこを持参すれば手続きできますし、役所によってははんこなしで手続きできることもあります。
そのため、葬儀社のプランに死亡届の提出の代行が含まれていることが多く、実際に平安祭典も死亡届の提出がプランに含まれています。

旅先で亡くなった場合など、一時滞在届けとして例外的に上記以外の役所での提出が許可されることもあります。

 

火葬場での服装は喪服が望ましい

念珠を握る女性の手元

火葬場へ行く際の服装には決まりなどあるのでしょうか?

火葬場へはご葬儀後にその足で向かうことが多いため、基本的には喪服あるいは喪服に準ずる服装が望ましいです。
「火葬場ではこういう服装をしてください」という決まりは特にありませんが、他家の方も出入りする場所なので、気を遣われた方が良いかもしれません。

また、ご葬儀などの儀式を行なわない火葬式(直葬)の場合も同じです。
ご遺族から「平服で来てください」と指定があった場合もデニムなどの普段着ではなく、ダークスーツなどの略式喪服にした方が良いでしょう

身だしなみについては、『ご葬儀での服装をご遺族側・喪主側にわけて解説!身だしなみのマナーもご紹介』の記事に詳しくまとめていますのであわせてご覧ください。

 

火葬に関するマナーやルール

 

火葬に関しては、服装以外にも知っておきたいマナーやルールがいくつかあります。
順にご紹介していきますので、ご確認ください。

・ 火葬場へ心づけを渡した方が良い?

火葬場の外観

昔は火葬場の係員へ心づけを渡す風習がありましたが、現在は、心づけの受け取りを完全に断る火葬場もあります
特に公営の火葬場の場合、心づけを受け取ると懲戒処分の対象になる可能性があるため、断られるでしょう。
また、地域によっても異なりますので、ご不安な方は近隣の葬儀会社に相談することをおすすめします。

・ 分骨の場合は分骨証明書のご用意を

手元供養の骨壷を持つ女性の手元

ご遺骨を2つ以上の骨壷に収めて別の場所で供養する「分骨」を希望される場合、分骨証明書を準備しましょう。
分骨証明書の取得には火葬場への申し込みが必要で、書類を提出して発行手数料(1枚につき300円ほど)を支払います
前もって申し込めない方は、火葬当日でも手続き可能です。
火葬場によっては手続きにはんこが必要になるため、できれば持参しておくと安心でしょう。
ただし、地域によっては火葬場ではなく、役所での手続きが必要な場合もあるので要注意です。

なお、手元供養として分骨することをお考えで、納骨のご予定がない場合は、ご家族の判断によりますが、分骨証明書が必要ないこともあります。
ただし、何らかの理由で別の場所へご遺骨を納めることになった場合は、分骨証明書が必要です。
手元供養を選択される方も、念のため分骨証明書を取得されることをおすすめします

手元供養については、『手元供養とは?骨壷・ペンダント・ダイヤモンドなどの様々なご供養の形』の記事で詳しくまとめていますのであわせてご覧ください。

・ ご遺骨を持ち帰らない場合も手続きが必要

骨壷の写真

火葬が終わるとお骨あげが行なわれ、通常はご遺族がご遺骨をお持ち帰りになります。
ただし、焼骨不要や遺骨保管の手続きをすれば、必ずしもご遺骨を収骨する必要はありません

自治体によって決まりはあるかもしれませんが、平安祭典のある神戸市を例に挙げると、次のような規定があります。

■ 焼骨不要
ご遺骨を持って帰らない場合は、焼骨不要の申請書類にご家族の署名捺印が必要です。
知人や友人の署名捺印は認められません。
後見人が申請書類の申請者になることは可能ですが、その場合は必ず「登記事項証明書」の原本が必要です。

■ 遺骨保管
遺骨保管とは、身寄りのない方などが亡くなった際にご遺骨を一定期間保管することです
火葬場がしばらくご遺骨を預かります。
これは火葬後に身寄りが判明した場合に、ご遺骨を引き渡しするための対応です。
とはいえ、一定期間(数年)が過ぎると共同で埋葬されるそうです。

 

柩に入れて良いもの・入れてはいけないもの

棺の前に立つ女性

火葬の際はご遺体を納めた柩ごと燃やすため、柩には入れて良いものと、入れてはいけないものがあります
柩に入れるものを副葬品といい、故人様へのお手紙や故人様が大切にされていたものを納めることが多いです。

『副葬品とは?棺の中に入れることができるもの・できないもの』の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

 

まとめ

自宅の遺影の前でおりんを鳴らす女性

当記事では、火葬の手続きやマナーを解説しました。
火葬には火葬許可証が必要なこと、心づけの受け取りを断る火葬場が増えていること、分骨には分骨証明書が必要なことなど、ご存じないことがあったかもしれません。
火葬の手続きやご葬儀に関してお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)までお問い合わせください。