へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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法事・法要

初七日法要とは?流れやマナーを解説

初七日法要

公開日:2022年2月21日

身近な方のご葬儀に際して、初めて葬儀や仏事についてお考えになったり調べたりされるという方がほとんどではないでしょうか。
慶弔の行事は、土地柄や宗派などによって考え方が違ったり、ライフスタイルの変化によって古くからの慣習が変化したりすることも多々あります。

当記事では、現在行なわれている一般的な「初七日法要」について解説いたしますので、参考になさってください。

 

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初七日とは?

初七日とは

宗旨・宗派にもよりますが、仏教には「人は亡くなると魂になり冥途へ行き、生前の行ないについての裁きを受け、次に生まれる世界が決まる」という考えがあります。
冥途での裁きは一七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日と、7日おきに7回行なわれ、七七日=四十九日目に最後の審判官である泰山王によって故人様の次の行き先が決められます。
一七日(ひとなのか)のことを通称「初七日(しょなのか)」といい、この日は故人様が亡くなられてから最初の審判を受ける重要な日です。
初七日とは、具体的に、故人様の魂が三途の川のほとりにたどり着く日とされています。

日数の数え方については、地域により違いがありますが、関東では亡くなった日から数えて7日目、関西では亡くなる前日から数えて7日目を「初七日」とすることが多いようです。

初七日から四十九日までの法要の流れ

裁きによって、三途の川の橋(緩やかな瀬)を渡るのか激流の深みを渡るのか決まるのですが、この裁きは故人様にとって非常に厳しいものになるかもしれません。
仏教では小さな虫を殺すことや飲酒も戒めとされるため、故人様が無事に三途の川を渡れるよう「追善供養」という形でこの世から援護を行なうのです。

「追善供養」とは、生きている我々が故人様のことを想い善行を積むことで、具体的には法要はもちろん日々仏壇に手を合わせたりお墓参りをすることもこれにあたります。

 

初七日法要の流れ

拝む聖職者

前述のように、故人様がより良い審判を受けられるように、ご親族が行なう追善供養のひとつが「初七日法要」です。
近年では、この初七日法要を本来の日程より繰り上げるかたちで、ご葬儀の当日に行なうことが主流となっています。
これは昔と違い、親戚縁者が必ずしも近くに住んでいるわけではないことや、仕事の休みがとりにくいなど、現代ならではの事情によるものでしょう。

初七日法要をご葬儀と同日に行なう場合、どのようなスケジュールになるのか、一例をご紹介します。

葬儀・告別式

ご出棺

火葬場で故人様を炉に納める

骨あげ

仕上げ料理

初七日法要(葬儀会館、寺院、自宅など)

解散

ご寺院によって異なりますが法要の時間は約30~60分で、途中にご遺族や参列者にご焼香のご案内があります。
また、火葬場から還ってきたご遺骨をお迎えする「還骨勤行(かんこつごんぎょう)」も初七日法要とあわせて行なうことが多いです。

ご葬儀当日に初七日法要を行なう場合のスケジュールをご紹介しましたが、法要をその日のうちに済ませてしまうのはあくまでも供養する側(ご親族・ご寺院)の都合です。
故人様が審判を受ける正式な「初七日」には、線香や焼香などとともに手を合わせましょう

なお、初七日法要をご葬儀とは別の日に行なう場合は、早急に場所を決めて参列者にお声がけをする必要があります。
場合によっては、法要後の会食などの準備も必要となるのでご注意ください。

 

初七日法要のマナーについて

続いては、初七日法要のマナーをご紹介します。
服装やお布施について、心配な点をご確認ください。

初七日法要での服装は?

喪服の女性

ご葬儀の後、初七日法要をその日のうちに行なう場合は、特に着替えなどは必要なく、服装はご葬儀のままの喪服で問題はありません。
初七日法要を後日行なう場合も、喪服やそれに準ずる服装で参列しましょう。
ただし、自宅で身内のみが集まりご法要をする場合などは、私服に近い服装で参列する方も多いようです。

ご葬儀、ご法要に関する身だしなみについては『ご葬儀での服装をご遺族側・喪主側にわけて解説!身だしなみのマナーもご紹介』でも詳しくご紹介しているので、あわせてご覧ください。

お布施の相場はどれくらい?

御布施

御布施については、まずはご寺院へ確認されることをおすすめします。

あくまで一例ですが、初七日法要のお布施だと相場は3~5万円ほどです。
ご葬儀と別の日に行なう場合、御布施のほか御車料・御膳料も必要となります。

参列者のお供えや御香典は必要?

御香典袋

ご葬儀と同日に初七日法要を行なう場合、参列者からのお供えや御香典の準備は、あると良いですが、絶対ではありません。
お気持ちでされるものでもあり、なくても失礼にはあたりません

とはいえ、ご葬儀に参列される時点では初七日法要を同日中に行なうかどうか分からない場合もあります。
また、ご葬儀から一貫して御香典を辞退している場合もあるでしょう。
初七日の御香典を迷うようであれば、念のためご準備しておくことをおすすめします。

御香典をご準備される際は『御香典の知識・相場・マナー』の記事もぜひご参考になさってください。

どんな間柄の人が初七日法要に参列する?

初七日法要

初七日法要への参列者について、特に決まりはありませんが、ほとんどの場合はご親族・ご親戚のみの参列が一般的です。
ご葬儀と同日に初七日法要をする場合は特に、参列されたご親族が、火葬場への見送り、お骨あげ、その後の初七日法要と、そのまま参加することが多いようです。
日を改めてご法要を行なう場合には、上記のような「参列の見込みがあるご親族・ご親戚」を中心に日時と場所をお伝えしたうえで、出欠の確認をするのが望ましいでしょう。

なお、地域によっては、ご親族に限らず職場関係、ご友人など、広くお声掛けをしてご法要を行なう場合もあるようです。

ご心配なようなら、ご葬儀の経験があるご親族や、葬儀社にご親族内の決まり事や地域の風習などを確認することをおすすめします。

 

まとめ

初七日法要のまとめ

当記事では初七日法要についてご紹介しました。

「初七日」は仏教ならではの考え方に基づくもので、非常に奥の深いものです。
ですがご親族・参列者がともに心から故人様を想い、手を合わせることが何よりの供養となるでしょう。

ご葬儀の後に続けて初七日法要を行なうという様式への変化で、負担なくより多くの方にご参列いただけるようになりました。
当記事がご葬儀や法要をどのように行なうかの参考となれば幸いです。

平安祭典ではご要望を細かくお聞きしながら、思い通りのご葬儀を執り行えるよう、お手伝いさせていただきます。
お悩み、ご不安な点などありましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご相談ください。