へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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葬儀

祭壇とは?種類・値段・選び方を葬儀社スタッフが教えます

祭壇とは

公開日:2022年7月11日

お通夜、葬儀・告別式のさまざまな準備を行なう中で、「祭壇(さいだん)をどう選べば良いのだろう?」と悩まれるご遺族は多いようです。
そこで今回は、祭壇の意味・種類・値段・選び方について解説します。

当記事が祭壇をお選びになる際のお役に立てれば幸いです。

 

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祭壇とは故人様を供養するための壇のこと

祭壇

祭壇とは故人様を供養するために設ける壇のことで、葬儀壇(そうぎだん)とも呼びます。
式場の正面に設置し、遺影写真・供物・葬具などを飾ります。
祭壇はお通夜、葬儀・告別式の中心的な場所として、とても大切なものです。

古来は柩の前に小さな机を置いて白布で覆い、位牌や供物を並べていました。
時を経てしだいに机は大きくなり、壇も増えていきました。
また、昔葬儀の時に輿(こし)に柩を納めて担ぎ葬列を組んで埋葬のために墓地へと向かう儀式「野辺送り(のべおくり)」で使用されていた松明(たいまつ)や龍頭(たつがしら)などが形を変えて現在の白木祭壇の輿になったといわれています。

昭和初期に自動車の普及に伴い、霊柩車が日本に導入され、野辺送りがなくなり始めました。この頃に、柩を運ぶための輿を模したものを上部へのせた霊柩車が「宮型霊柩車」です。
霊柩車については『霊柩車とは?寝台車との違い・車種・手配の方法を解説』で詳しくご紹介しています。

戦後には「立派な祭壇を用意することこそが手厚い弔いである」という考えが生まれ、祭壇の大型化が進みます。
しかし現在、祭壇は故人様を顕彰(けんしょう)するもの、つまり故人様そのものを表すものと捉えられるようになりました。
故人様の愛用品などを祭壇に飾る例が増えたり、故人様の好みや人柄に合わせた生花祭壇が流行するなど、多様化が進んでいます。
 

祭壇の違いについて

一口に祭壇といっても、さまざまな種類があり、デザインも多様です。
ここでは代表的なものをご紹介します。

白木祭壇

白木祭壇

日本の仏式の葬儀において最も一般的な祭壇で、一部の宗派を除いて広く用いられています。
その名のとおり白木で組まれており、白木の温もりの中に厳粛な美しさが感じられる祭壇です。
白木祭壇に飾るものや配置は宗旨・宗派によって異なりますが、一般的には、遺影写真を飾り、生花・線香・抹香・ロウソク・果物・干菓子・缶詰などを供えます。
近年は故人様の愛用品や好きだった食べ物をお供えする例も増えているようです。
また、大日如来や釈迦牟尼仏などの宗派に基づいたご本尊を祀ります。
祭壇の前には柩を安置し、その手前にご寺院が読経をするための経机を設置します。

神式祭壇

神式祭壇

神式の葬儀に用いられる祭壇で、白木のものが一般的です。
三種の神器(さんしゅのじんぎ)である「八咫鏡(やたのかがみ)」、「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」を必ず飾ります。
鏡は上段の中央に置き、刀と勾玉は祭壇の両側に、五色旗に吊るします。
また、祭壇の前面にお供えとして神饌物(しんせんもの)(米・塩・海の物・川の物・山の物)や季節のものを並べるのも特徴です。
遺影写真は鏡より一段下、右側に置くのが一般的とされています。

キリスト教式祭壇

キリスト教式祭壇

キリスト教の葬儀は教会で行なうことも多く、シンプルな飾り付けをすることが一般的です。
柩は祭壇の手前に安置し、その奥に遺影写真を置いて周囲を白い生花で飾ります。
教会によって祭壇の決まりが異なりますので、カトリックの場合は神父様、プロテスタントの場合は牧師様に確認すると安心でしょう。

生花祭壇

生花祭壇

生花のみで作る祭壇です。
使用する花の種類や色は、故人様が好きだったものや故人様のイメージなどにあわせて選べます。
デザインも自由度が高く、故人様の趣味や愛用品などをモチーフに祭壇をデザインすることも可能です。
生花祭壇は、美しい花で故人様らしさを豊かに表現できるとあって、近年とても人気があります。

オリジナル祭壇(ブロック祭壇)

オリジナル祭壇

平安祭典のオリジナル祭壇はブロック状の壇を重ねています。
直線的なデザインがスタイリッシュで、現代的な雰囲気が感じられる祭壇です。
生花祭壇やオリジナル祭壇は宗旨・宗派を問わず選べ、故人様の好みや人柄に合わせて個性ある祭壇を演出できる点が特長です。
 

祭壇のお値段はどれくらい?

ヌコース生花祭壇

平安祭典では祭壇のみの料金設定をしておらず、各種プランの中に祭壇が含まれております。
他の葬儀社においても同様の場合が多いようです。
まず葬儀のプランを決め、そのプランに含まれる各種祭壇からご希望のものを選ぶケースが一般的といえるでしょう。

ご参考として、平安祭典の一部のプラン内容と価格をご紹介します。

・ 36万円(ニ)コース…39万6千円(税込)
白木祭壇、神式祭壇、キリスト教式祭壇、生花祭壇、オリジナル祭壇からお選びいただけます。

・ 48万円(ヌ)コース…52万8千円(税込)
白木祭壇、神式祭壇、キリスト教式祭壇、生花祭壇、オリジナル祭壇からお選びいただけます。

プランの詳細は当社ホームページ【平安会員について】をご覧ください。

平安祭典では、白木祭壇やオリジナル祭壇にアレンジ花(有料)を追加することも可能です。
「より華やかな祭壇にしたい」といったご要望にもお応えしています。
 

家族葬でも祭壇は必要?

家族葬でも祭壇が必要

近年、ご親族のみの少人数で行なう家族葬の増加に伴い、「家族葬の場合でも祭壇は用意するべきなのか?」という疑問を持つ方がいらっしゃるようです。
平安祭典では、葬儀の規模に関わらず祭壇は必要だと考えております。
というのも、祭壇は故人様を表すものであり、故人様のご供養としての大きな意味をもつからです。

ご寺院を呼ばずに行なう自由葬・無宗葬においても、ほとんどの場合、祭壇が設けられています。

家族葬については『家族葬とは?流れや費用・御香典・どこまで参列してもらうか』で詳しくご紹介しています。
 

祭壇選びで大切にしたいポイント

故人様らしさを重視した祭壇選び

祭壇をお選びになる際、家の宗旨を重視される場合は、宗旨に応じた祭壇をお選びいただくと良いでしょう。
また、宗旨にこだわらず故人様のご希望や人生の物語性を大切にされたい場合は、生花祭壇やオリジナル祭壇をお選びいただくとご要望を叶えやすいでしょう。

祭壇選びで大切なポイントは、故人様らしさを重視すること、ご遺族にとっても後悔のないようしっかりとご検討いただくことです。
平安祭典では、伝統的で上品な白木祭壇、供花が映える白くスタイリッシュなオリジナル祭壇、故人様のイメージを再現できる生花祭壇など、それぞれに特長のある各種祭壇をご用意しております。

どのような祭壇にしたいかというご希望とご予算などを考えあわせ、プランおよび祭壇をお選びいただけます。
 

まとめ

まとめ

今回は、お通夜、葬儀・告別式の中心的な場所となる祭壇について解説しました。
大切な祭壇を選ぶにあたり、当記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

祭壇に関するご相談、葬儀全般についてのお問い合わせ等ございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくご連絡ください。