家族葬とは?流れや費用・御香典・どこまで参列してもらうか
更新日:2021年7月18日 公開日:2021年3月8日
時代の変化に伴い、ご葬儀の形も変化しています。
最近では、「家族葬」と呼ばれるご葬儀の形式を選択される方が多くなってきました。
そこで今回は、皆さまに家族葬が「どのようなご葬儀の形式なのか」「メリットやデメリットにはどのような点があるのか」について、ご説明します。
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「家族葬」とは?
「家族葬」とは、どのような形式のご葬儀なのでしょう。
家族葬と聞くと、文字通りご家族やご親族など近親者のみで行なうご葬儀や、比較的費用がかからないご葬儀のことをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、それはそれで正解です。
とはいえ、故人様と親しかったご友人が参列された場合であっても家族葬と呼ぶことがありますし、通常のご葬儀と費用がさほど変わらない家族葬も多くあります。
実際には、その形式は千差万別です。
実は、家族葬には明確な定義や形式がありません。
あえて定義づけするならば、一般的なご葬儀(一般葬)よりも自由度が高いご葬儀だと言えるでしょう。
ちなみに平安祭典では、家族葬を「風習に縛られることなく、自由な形で送ることができるご葬儀」とご案内しています。
「希望されるご葬儀=家族葬」とお考えください。
※「家族葬」と似た言葉に「密葬」があります。「密葬」はご家族やご親族など近親者のみでご葬儀・火葬を行ない、後日本葬を行なうことが前提となっています。
家族葬の参列者はどこまで?
家族葬には明確な定義や形式がないので、どこまでお知らせするか難しいところです。
特に故人様の交友関係が広い場合、どこまでお声掛けするか配慮が必要です。
というのも、ご遺族に負担がかかることがあるから。
たとえば、ご葬儀のあとに訃報をお知らせすると「なぜ教えてくれなかったのか」「知らせてくれないなんて水臭い」「最後のお別れがしたかったのに」とお叱りを受けることがあるそうです。
また、ご葬儀に参列できなかった、故人様の知人やご友人がご自宅を訪ねて来られるとなると、その応対もご家族にとってかなりの負担となります。
家族葬のメリットは参列者の少なさですが、その点が逆にデメリットになることもあるのです。
「家族」という言葉にとらわれず、故人様を想うご友人やお世話になった方々にも、声をかけられてはいかがでしょうか。
故人様との想い出を振り返る、大切な語らいの場となるでしょう。
どこまで参列してもらうという範囲に決まりはありませんので、「故人様がご葬儀に来て欲しいか」というのを判断基準として考えるといいかもしれません。
家族葬の費用は? 安く抑えることができる?
家族葬は基本的に少人数で行なわれるため、参列者への対応も少なくなるので、ご葬儀の費用を比較的安く抑えることができます。
家族葬の費用の相場は50万円〜100万円と、一般葬と比べると少し安くはなります。
しかし、家族葬では葬儀費用の負担を軽減する御香典が少なくなるため、場合によっては、かえって負担が増えてしまうこともあります。
ご葬儀の内容やご予算から、どのような形で故人様をお送りするが良いのかしっかり考える必要があります。
家族葬の費用については『【ご葬儀費用の平均・相場・内訳】家族葬・御布施・御香典の費用について』の記事で詳しくご説明しております。
家族葬の流れ 一般葬との違いは?
家族葬は、ご葬儀の大まかな内容や流れは一般葬と同じで、厳粛な儀式として、通夜、葬儀・告別式を行ないます。
しかし、参列者の受付や、喪主の挨拶など、一部を省略する場合もあります。
流れは同じでも、参列者の対応に追われることがないので、故人様とのお別れの時間をゆっくりと過ごすことができます。
家族葬の流れについては『【家族葬の流れ】通夜・告別式からご納骨までの流れを解説』の記事で詳しくご説明しております。
家族葬の御香典 辞退したほうがいい?
家族葬では御香典の受け取りを辞退する場合があります。
香典辞退をする理由としては
・ 香典返しの負担を減らしたい
・ 参列者の負担を減らしたい
というものがあります。
もし香典辞退をする場合は、あらかじめ訃報連絡に、香典辞退の案内をしておく必要があります。
また、ご遺族が香典辞退のご意向を示しているのに、参列者が無理に御香典を渡すのはマナー違反になりますので注意が必要です。
家族葬の御香典については『家族葬にはどこまで参列できる?御香典や弔電は必要?』の記事で詳しくご説明しております。
コロナ禍でさらに注目を集める家族葬
新型コロナウイルスの影響で、ご葬儀の形も変わりつつあります。
コロナ禍で三密に対して敏感な今、注目されているのが家族葬です。
感染リスクを考えると、一般の参列者を招かず、少人数で行なう家族葬は、今の時代のニーズに合ったご葬儀とも言えます。
もちろん、少人数で行なわれる家族葬でも、マスクの着用や消毒などの感染症対策は必須になります。
平安祭典のコロナ禍における感染症対策に関しては『新型コロナウイルスのご葬儀・ご法要への影響と感染対策』の記事で詳しくご紹介しております。
故人様への想いをたむける家族葬
いかがだったでしょうか。皆さまには、故人様への想いを大切に、それぞれのご家族に合った家族葬を執り行なっていただきたいと考えています。
故人様に“想い”を馳せ、その“想い”を形にしていく、お手伝いをさせていただきます。
神戸・阪神間で、ご葬儀・ご供養に関するお困りごとがございましたら
平安祭典(0120-00-3242)までご相談ください。