お盆とは?由来や準備・迎え方について
更新日:2024年7月21日 公開日:2021年7月19日
お盆の時期には帰省をして、お墓参りをされる方も多いのではないでしょうか。
日本人にとって大切な年中行事のひとつであるお盆は、故人様やご先祖の霊魂があの世の世界(浄土)からこの世(現世)に戻って来るとされる期間です。
2024年のお盆は、8月13日(火)~8月16日(金)までの4日間です。
お盆の期間中、ご自宅に故人様やご先祖の霊魂をお迎えして、ご供養を行ないます。
今回は、お盆の由来や初盆(新盆)のご法要、お盆の準備・迎え方など、お盆に関する知識をご紹介します。
お墓参りについては『お墓参りに行く時期や時間帯・タイミングと仕方とは?』で詳しくご説明しております。
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お盆の由来
まずは、お盆の由来についてご紹介しましょう。
お盆は、旧暦7月15日を中心に7月13日~16日の4日間に行なわれる、仏教行事の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」に由来するとされています。
「盂蘭盆会」を省略して「お盆」と呼ぶようになったそうです。
なぜ「盂蘭盆会」が旧暦7月15日を中心とした期間に行なわれたのかは、お釈迦様の弟子であった目連(もくれん)の伝説が関係しているのだとか。
目連(もくれん)は、亡くなった自身の母親が餓鬼道に落ちたと知りました。
お釈迦様に相談したところ、「大勢の修行僧が修業を終える7月15日に修行僧にご馳走をふるまえば、功徳により母親も救われるであろう」とおっしゃったのだとか。
目連がお釈迦様の言葉通りのことを実践すると、母親は救われ極楽往生を遂げる…。
これが目連の故事です。
お盆の中でも特別な初盆(新盆)
お盆の中でも、特別なものとされているのが、故人様が亡くなった後の四十九日(忌明け)後に初めて迎えるお盆です。
あの世へと旅立った故人様が初めてご自宅に帰ってくる日であるため、手厚くご供養を行ないます。
四十九日(忌明け)後に初めて迎えるお盆は、地域によって呼び方が異なり、
初盆(はつぼん、ういぼん)、または新盆(にいぼん、しんぼん、あらぼん)と呼ばれます。
また、四十九日(忌明け)の前にお盆が来る場合は、翌年のお盆が初盆(新盆)となります。
初盆(新盆)のご法要
初盆(新盆)は、ご家族だけで行なう場合もあれば、ご親族や故人様と親しかった知人などを招いてご法要を行なう場合もあります。
ご親族などをお招きするのであれば、遅くとも1か月前には案内状を送って詳しい日時などをお知らせしましょう。
初盆(新盆)のご法要は、宗派によって違いがあるものの、通常はご寺院をご自宅などに招いて読経してもらいます。
お盆の時期はどのご寺院も大変忙しいので、遅くとも初盆の1か月前、できれば2か月前には連絡を入れ、あらかじめ日時を決めておきましょう。
初盆(新盆)で聖職者にお渡しする御布施の相場は約1万円~3万円です。
通常のお盆の御布施(約5千円~1万円)よりも多めにお包みします。
場合によって御車料と御膳料を別途お包みします。
また、初盆(新盆)では、絵柄のない白提灯を飾ります。
この提灯は初盆が終わったら送り火で燃やすか、精霊送りにします。ご寺院に納めることもあるようです。
お盆の準備・迎え方
お盆の時期に行なうことには、どのようなことがあるでしょうか。
仏壇の掃除、精霊棚(盆棚)・盆提灯を飾る
仏壇の掃除が終わったら、精霊棚(盆棚)・盆提灯を飾ります。
浄土真宗では、精霊棚(盆棚)・盆提灯を飾る習慣はありません。
故人様が魂となってお盆の時期に帰ってくるという考えがないからです。
精霊棚(盆棚)とは、ご先祖の霊を迎えるための棚のことです。
経机(きょうづくえ)などの台の上に真菰(まこも)で編んだゴザを敷き、位牌、三具足(燭台、花立て、香炉)の他、精霊馬(しょうりょううま=きゅうりの馬やなすの牛)やお供え物を置きます。
精霊棚(盆棚)の脇には盆提灯を置き、お盆の期間中には灯りをつけておきます。
初盆であれば絵柄のない白提灯、初盆以外であれば、絵柄のある提灯を飾ります。
ご先祖のお迎えとお見送り
8月13日の夕方に迎え火を焚いてご先祖の霊魂を迎えます。
その後、お盆の期間中に、ご寺院にお経をあげてもらい、ご供養を行ないます。
8月16日の夕方には送り火を焚いて、ご先祖の霊魂をお送りします。
お墓参り
お墓参りは、地域や宗派によっても違いますが、一般的にお盆初日の8月13日に行なうのが良いとされています。
お盆の風習は地域によって異なることも
いかがだったでしょうか。今回は、お盆の由来やお盆の時期、初盆(新盆)のご法要、お盆の準備・迎え方など、お盆に関する知識をご紹介しました。
お盆の迎え方は地域によって異なります。もし、疑問に思うことがあれば、ご寺院や地域の葬儀社にご相談されてみてはいかがでしょうか。
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