【おひとりさまの終活】事前の準備で老後の不安を解消!
公開日:2021年10月18日
終活をされる方が増えている今の時代ですが、おひとりさまにとってもしっかりと終活をすることは非常に大切です。
財産がないから、家族がいないから必要ないとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
今回はおひとりさまにとって終活をすることが大切な理由や、ポイントを紹介していきます。
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終活とは?いつから始めれば良い?
終活とは、残りの人生をより充実したものにするために、自分の人生の終焉について考えることです。
日本少額短期保険協会の孤独死現状レポートによると、孤独死で最も多い年代は60代ですので、遅くても65歳までには準備を終えておくことが理想です。
終活を始められる方は60代から70代が多いようですが、可能なら40代~50代のお元気なうちに始めるのがおすすめです。
残りの人生を安心して過ごすためにも、終活をしっかりと理解して、準備しておきましょう。
終活については『終活とは?いつから始める?終活のポイントとすべきことについて』をご覧ください。
おひとりさまとは?
おひとりさまとは、同居する方のいない単身者のことを言います。
おひとりさまと聞くと、独身の方というイメージが強いかもしれませんが、離婚したり、配偶者に先立たれれば『おひとりさま』になります。
おひとりさまは男女ともに年々増加傾向にあり、他人事ではありません。
「65歳以上の一人暮らしの者は男女ともに増加傾向にあり、
昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人、
65歳以上人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であったが、
平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、
65歳以上人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっている」
引用:内閣府 「高齢化の状況」のページ
「今は何の心配もないから平気。そのうち準備するわ」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、体調の変化は突然訪れる場合があります。
夫婦が同日にお亡くなりになる例はほぼありませんので、将来自分がおひとりさまになった時のことも考えて準備しておく方が良いかもしれませんね。
おひとりさまの終活の特徴
おひとりさまの終活は、通常の終活とは異なる点がいくつかあります。
終活をはじめるうえで、重要になってくるポイントをいくつか紹介しますので、参考にしていただけたらと思います。
● ご自身で準備を進めないといけない
おひとりさまの具体的準備としては
・ 財産管理委任契約(生前事務委任契約)…判断能力はあるが、ご自身が動けない場合などに各種事務を信頼できる人あるいは法人に任せる契約
・ 任意後見契約…判断能力が乏しくなった時に、財産管理や各種事務を信頼できる人あるいは法人に任せる契約
・ 医療のための事前指示書…ご自身の意識がないときの医療処置について、事前に指示しておく書類
・ 死後事務委任契約…お亡くなりになった後の葬儀・納骨・家財整理などの死後事務を信頼できる人あるいは法人に指示し、その執行を依頼しておく契約
・ 尊厳死宣言書…終末医療について信頼できる人あるいは法人に指示しておく書類
・ 遺言書…遺産の配分や寄付等について指定しておく書類
などが必要です。
● 孤独死対策が必要
おひとりさまが不安に感じることのひとつに孤独死があります。
「孤独死(こどくし)とは主に一人暮らしの者が誰にも看取られることなく、
当人の住居内などで生活中の突発的な疾病などによって死亡することを指す。
特に重篤化しても助けを呼べずに死亡している状況を表す。」
引用:Wikipedia 「孤独死」のページ
単身でお住まいだと何かあった時に発見が遅れてしまい、場合によっては長期間発見されないままということもあります。
そういったことのないように、対策をしておく必要があります。
対策としては以下のようなものがあります。
・ SOSを発信できる機材を自宅に設置する
警備会社の有料サービスとして、以下のものがあります。価格も手頃なのでおすすめです。
・ 自宅に緊急呼出ボタンを設置し、苦しいときに助けを呼ぶことができる
・ センサーを設置し、自宅内で一定時間動きがなければ自動的に警備会社に通報が入る
これにより、命を助ける、あるいは万一お亡くなりであったとしても、いち早く発見することができます。
・ 地域のサークルに参加する
普段から色んな人とつながりがあれば、体調の変化に気付いてくれたり、何かあった時に助けを求めることができますので、孤独死の危険性は低くなります。
敬老会などの地域サークルに参加するのも良いですし、ご近所付き合いを積極的に行なうのも良いでしょう。
● 動けなくなった時のことを考える必要がある
ご高齢になると、けがや病気で自由に動けなくなる可能性も高くなります。
家族がいれば、お世話をお願いしやすいですが、おひとりさまはそういった事を頼める方がいません。
万一動けなくなったら…について事例で考えてみましょう。
・ 入院しており病院から動けなかったら…
・ 万一認知症になり、判断能力を喪失してしまったら…
・ 将来病状が回復不能となり終末医療についての判断が必要となった時
ご自身に子供がいれば、様々な手続きを子供がしてくれることが多いでしょう。
しかし子供がいないと、その作業をご親族や第三者に任さなければなりません。
多くの方はご親族に多大な負担を強いることを望みません。
第三者に託すには、前述のように、医療のための事前指示書などの準備が不可欠であることをご留意ください。
エンディングノートや遺言書に残しておく
おひとりさまの終活におすすめなのが、エンディングノートや遺言書です。
エンディングノートは自分の人生を振り返り、残りの人生をより良いものにするために書きます。
書き方や記載事項に特に決まりはありませんので、自由に書くことができます。
エンディングノートについて、詳しくは『エンディングノートとは?書き方やメリット・デメリットについて』をご覧ください。
しかしエンディングノートには法的な効力はないので、財産の相続がある場合は別に遺言書を作成する必要があります。
遺言書は書式が決まっており、要件を満たさない場合は無効になります。
遺言書について、詳しくは『遺言書の種類や作成のポイント!効力のある書き方を解説』をご覧ください。
本人の意思や希望を残せるエンディングノートや遺言書は、終活において非常に有効ですので、作成されることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?今回はおひとりさまの終活についてご紹介しました。
家族がいないから、財産がないからと、終活を避けるのではなく、おひとりさまだからこそしっかり終活をして、余生をより有意義なものにしたいですよね。
神戸・阪神間で終活のことでお悩みの方は、こちらまで気兼ねなくお問い合わせください。
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