葬祭ディレクターとは?現役のディレクターに仕事内容を聞きました
更新日:2023年12月24日 公開日:2023年2月6日
葬祭ディレクターとは葬祭に関する資格で、葬儀社スタッフの能力を測る指標といえます。
とはいえ、葬祭ディレクターについて詳しくご存じない方は多いでしょう。
そこで今回は、現役の葬祭ディレクターにヒアリングを実施。
約1時間にわたって「どのような資格?」「仕事内容や収入は?」など気になる点を質問し、記事を作成しました。
現役葬祭ディレクターならではの意見を記事にまとめておりますので、葬祭ディレクターに関心をお持ちの方はぜひご覧ください。
また、葬祭ディレクター技能試験の内容、技能試験に向けた勉強法などもヒアリングし、『現役葬祭ディレクターに聞いた勉強法!合格のポイントは?』にまとめております。
葬祭ディレクターを目指す方は、ぜひこちらもご覧ください。
なお、平安祭典には2023年12月時点で77名の1級葬祭ディレクターが在籍しており、今回は以下の4名にヒアリングを実施しました。
・神戸平安祭典:稲森 裕之
・阪神平安祭典:宮崎 勝己
・阪神平安祭典:青野 正典
・西神平安祭典:後藤 雅史
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葬祭ディレクターとはどんな資格?
葬祭ディレクターとは葬祭に関する資格で、「ご葬儀を取り仕切る上で、必要な知識や技能を保有している」ことを証明するものです。
葬祭ディレクター技能審査協会が実施する試験(葬祭ディレクター技能審査)に合格すると資格が与えられます。
ただし、受験には葬祭の実務経験が必要になるため、だれでも受験できるわけではありません。
葬祭ディレクターの概要をより詳しく知りたい方は、厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査の公式サイトをご覧ください。
葬祭ディレクターの等級区分
葬祭ディレクターの等級は、1級と2級の2つにわかれています。
それぞれどのような違いがあるのか、順に見ていきましょう。
葬祭ディレクター1級
葬祭ディレクター1級の概要は以下の通りです。
合格すると、個人葬から社葬のような大型葬まで、すべてのご葬儀に対応できる知識と技能を有することが認定されます。
・受験資格:5年以上の葬祭実務経験を有すること、または2級合格後に2年以上の葬祭実務経験を有すること
・審査内容:すべての葬儀における相談、式場設営、式典運営など、葬祭サービスの詳細な知識と技能に関する実技試験と実技筆記
また、1級葬祭ディレクターは次のような金色のカードとバッジケースが与えられます。
ですが、業務中にこのバッジを身につけているかは葬儀社によって異なります。
平安祭典の有資格者はバッジを付けておらず、名刺に厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査 1級葬祭ディレクターであることを記載しています。
葬祭ディレクター2級
葬祭ディレクターの概要は以下の通りです。
合格すると、個人葬についての知識と技能を有することが認定されます。
・受験資格:2年以上の葬祭実務経験を有すること
・審査内容:個人葬における相談、式場設営、式典運営など、葬祭サービスの詳細な知識と技能に関する実技試験と実技筆記
ネームバッジは1級と違い銀色です。
葬祭ディレクターの仕事内容・収入について
続いては、葬祭ディレクターの仕事内容と収入について見ていきましょう。
具体的にどのような業務を行なっているのか、収入の水準はどれくらいなのか、気になる点を質問してみました。
仕事内容は多岐にわたる
葬祭ディレクターの仕事内容は、ご葬儀に関する事前相談から、ご遺体の搬送、お通夜やご葬儀の司会、供花やお食事の準備など、多岐にわたります。
ただし、葬儀会社によって仕事内容には違いがあるため、一例として平安祭典の葬祭ディレクターがどのような仕事をしているのか聞きました。
Q.
葬祭ディレクターの具体的な仕事内容を教えてください。
A.
ご葬儀に関する業務全般を行ないます。
お客様の不安を取り除くために質問に答えることも多いですし、ご葬儀に関する打ち合わせ、司会、施行担当、祭壇の飾りつけや食事の手配など、幅広い業務を行なっています。(稲森)
Q.
仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
A.
ご遺族の気持ちに寄り添ってご葬儀を行なうことです。
当然ですが、そのためにはご葬儀に関する知識や技能が必要になります。(青野)
Q.
仕事をしていて嬉しい(やりがいを感じる)のはどんな時ですか?
A.
お客様に感謝をされた時は嬉しいですし、社葬など綿密なシミュレーションが必要な大規模葬儀をやり遂げた時などは、達成感があります。(稲森)
Q.
喪主から「葬祭ディレクターの資格保有者にご葬儀を担当してほしい」というご指定を受けることはありますか?
A.
ほとんどありません。
葬祭ディレクターという資格をご存じない方も多いと思います。
ただ、平安祭典の場合は相談員になるための社内試験制度があり、有資格者の相談員がほとんどの事前相談を行なっています。(後藤)
年齢・資格の種類によって収入には差がある
葬儀会社の給与体系は、各社さまざまです。
年齢・資格の等級によって収入に差が出ることもあれば、資格を取っても収入が変わらないこともあるようです。
そこで、平安祭典の葬祭ディレクターに、収入について1つだけ質問をしてみました。
Q.
葬祭ディレクターの収入水準は高いと思いますか?
A.
葬儀会社によって違いがあると思うので、一概には言えません。
葬祭ディレクターだからといって、収入が上がるとも限りません。
とはいえ、葬祭ディレクターの資格を持っていないと打ち合わせができないシステムの会社だと、資格を持っていると携わる業務が増えるかもしれません。
そうすると、インセンティブなどの面で給与に差が出る可能性はあると思います。
平安祭典の場合は葬祭ディレクターの資格を取り、社内試験にパスして相談員になり、ご葬儀の相談を受ける件数が増えると、収入も上がるのではないでしょうか。(宮崎)
まとめ
当記事では、現役葬祭ディレクターにヒアリングした内容をもとに、葬祭ディレクターの概要、仕事内容、収入などをご紹介しました。
平安祭典には多数の1級葬祭ディレクターが在籍しておりますので、ご葬儀に関するお困りごとなどございましたら、(0120-00-3242)まで気兼ねなくご連絡ください。
繰り返しになりますが、葬祭ディレクターの仕事内容や収入は葬儀社によって差があるため、ここでご紹介した内容はあくまで「平安祭典の場合」とご理解いただけますと幸いです。