公開日:2021年12月20日
ご葬儀は厳粛な儀式の場です。滞りなく進行させたいものですが、時には失敗だって起きてしまいます。そこで今回から2回に分けて、ご葬儀の際に実際に起きてしまった失敗談をご紹介します。
まずは、「服装に関する失敗談」や「持ち物に関する失敗談」、「通夜、葬儀・告別式の最中の失敗談」からです。
ご葬儀での服装に関する失敗談
ご葬儀に関する失敗の中でよくあるのが、服装に関することです。ご葬儀の際には、ご遺族も参列者も服装には気を遣うのですが、ちょっと恥ずかしいトラブルに見舞われてしまうこともあるようです……。
《体型が変化し、喪服がきつくボタンが飛んでしてしまった》
「喪服を久しぶりに着たら体型が変化していて、ボタンが飛んでしまった」というのは、結構ある話です。
喪服を購入する際には、将来的な体型の変化を見越して、アジャスター付きのものを選ぶと良いでしょう。
《靴が劣化で底の部分がボロボロになり、床を汚してしまった》
弊社のスタッフが、黒い塊が延々と落ちていているのを見つけ、何だろうと思い手に取ると、劣化し剥がれ落ちた靴の底だった……というのは、実はよくある話です。
靴は意外と劣化しやすいものです。特に湿気は大敵。冠婚葬祭用の靴はしまいっぱなしにせず、たまに下駄箱から出して陰干ししたり、メンテナンスを心がけてください。
《礼服のファスナーが開いていた》
ご葬儀の式場で、礼服のファスナーが開きっぱなしという方は少なからずいらっしゃいます。
相手が同性であれば伝えてあげ、相手が異性の方で言いにくい場合は、同性の方に伝えてもらったり、周りの方に気づかれないようにメモを渡すなど、そっと伝えてあげましょう。
《靴下に穴が開いていた》
ご葬儀では、靴を脱ぐ機会もあります。
靴下に穴が開いていないか事前にしっかり確認しておきましょう。
《ストッキングが伝線してしまった》
女性にとって、どうしても避けられないのがストッキングの伝線です。
式場についてからでは、なかなか買いに行くこともできないので、予備のストッキングを用意しておくようにしましょう。
ご葬儀の持ち物に関する失敗談
《御香典の中身を入れ忘れた》
後で中身を入れようと思って忘れてしまったのかは分かりませんが、ご遺族が気付いても、さすがに言い出しづらいですよね……。事前にしっかり中身を確認しておきましょう。
《数珠の糸が切れて式場で散らばった》
数珠の糸が切れてしまう方は、意外といらっしゃいます。あまり防ぎようのないことですが、数珠の正しい持ち方を覚えて、できるだけ優しく取り扱いましょう。
宗派によって異なりますが、基本的には左手に掛けて右手を添える、もしくは両手に掛けて親指で軽く押さえて合掌します。また、持ち歩く際には、念珠入れに入れておくことで、傷みを防ぐことができます。
もし数珠が切れてしまっても、不吉なことではなく、悪いものを断ち切ったとされているので、ご安心ください。
《お別れの際に、お花と一緒に数珠も棺に落としてしまった》
数珠は優しく持つと良いのですが、あまり優しく持っていても、このように棺に落としてしまうこともあるので、お気を付けください。
《ご葬儀中に携帯電話の着信音が鳴ってしまった》
ご葬儀の場にふさわしくない軽快な音楽が流れてしまうことも。ご葬儀中には携帯電話の電源を切る、もしくはマナーモードにしておきましょう。
通夜、葬儀・告別式の最中の失敗談
《お経を聞いていたら寝てしまった》
お経を聞いていたら、知らないうちに寝てしまった……という方もいらっしゃるはず。
眠気を覚ます方法としては、ツボ押しが効果的です。中指の爪の生え際から3mmほど下に「中衝(ちゅうしょう)」というツボがあります。このツボを反対の手の親指で押して刺激してみてください。
他にも、目頭と鼻の付け根の間にあるくぼみ「晴明(せいめい)」が眠気に効くのだとか。
《足がしびれて転んだ》
長時間正座をしていると、足がしびれて立ち上がった時にうっかり転んでしまうので注意しましょう。
足がしびれない座り方のコツは、まず背筋をしっかりと伸ばして、重心が前にかかるように座ることです。そして、両足の親指を重ねます。そうすると、足にかかる圧力が減り、しびれにくくなるのだとか。
《焼香の仕方が分からず、挙動不審になった》
焼香をする際には、何とも言えない緊張感があります。慣れていないと、思わず頭が真っ白になって、炭をつまんでしまい、火傷しそうになってしまう……。というような挙動不審な振る舞いをしてしまうこともあります。
焼香の仕方を覚えておくと、ご葬儀の際に慌てずに済みます。宗派によって作法も異なりますので、以下のページを参考にしてください。
【葬儀の基礎知識】(平安祭典ホームページ)
《子供がじっとできなかったり、騒いでしまった》
ご葬儀に子供を連れて行くと、子供がじっとできなかったり騒いでしまったりと、ひやひやさせられることがあります。
ご葬儀に子供を連れて行く際には、あらかじめ、なるべく退出しやすい席を選ぶと良いでしょう。
ご葬儀で大事なのは事前の準備
いかがだったでしょうか。今回はご葬儀の際に実際に起きてしまった失敗談をご紹介しました。
これらの他にも、「親戚用に通夜ぶるまいを用意したのに、遠慮して帰ってしまい、大量に余ってしまった」「想定外の参列者の数で、粗供養品が足りなくなった」といった、ご葬儀の内容に関する失敗談もあります。
いずれにせよ、ご葬儀で大事なことは事前の準備です。
平安祭典の事前相談(0120-00-3242)をご活用いただければ、このような失敗も防げるかもしれません。
神戸・阪神間にお住まいの方は、気兼ねなくご相談ください。
次回は、「喪主・ご遺族の失敗談」、「参列者側の失敗談」についてご紹介します。
続きはこちら
公開日:2021年12月6日
御布施について「いつ、どこで、誰が、何に入れて、どのように渡すか」はご存じですか?
これもしっかりとしたマナーがあるのですが、ネットの情報が正しいか不安になることもありますよね。
今回は御布施袋の選び方や準備する際の注意点など、仏式の場合を例に解説していきます。
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御布施を入れる不祝儀袋・封筒の選び方
基本的に御布施は、不祝儀袋もしくは無地の白い封筒や奉書紙でお包みします。
どちらを使用するかは、特に決まりがあるわけではありません。
お住まいの地域の風習や、お包みする金額によっても変わるので、それぞれのタイプについて選ぶ際の注意点などご紹介します。
・ 不祝儀袋
御布施や御香典を包む際に使う、水引がついたタイプのものを「不祝儀袋」といいます。
水引がついた袋自体はご祝儀などでも使用することがあるかと思いますが、水引の色や結び方、表書きなどによって区別されるので、選ぶ際には注意が必要です。
ご葬儀の御布施袋として使用される場合は、水引の本数は偶数で、色は黒白もしくは双銀のものを選ぶと良いでしょう。
水引の結び方にも意味があり、弔事で用いられるものは「結び切り」や「あわじ結び」が一般的です。
関西地方では特に、ご法要の際の御布施などで黄白の水引がついた不祝儀袋を使用することもあります。
「水引」「不祝儀袋」についてはこちらでも詳しくご説明しています。
・ 奉書紙や封筒
地域によっては、ご寺院にお渡しする御布施は、水引の付いた不祝儀袋ではなく、奉書紙や無地の白い封筒で包むことも多いです。
奉書紙でお包みする方がより丁寧で望ましいですが、ご法要の御布施など、比較的お渡しする金額が少ない場合は、無地の白い封筒を使うこともあります。
ただし、封筒でお包みする場合は、郵便番号の記入欄が印刷されていたり、色や柄が入っているものは避けましょう。
奉書紙を使う場合は、中袋(奉書紙よりひとまわり小さい白封筒)もしくは半紙で現金を包んだうえで、奉書紙で包むことをおすすめします。
なお、どちらの様式の御布施袋を使用しても、御布施に使用するお札はすべて新札を用意し、表向きで肖像画が上になるように包みましょう。
御布施袋の書き方
御布施袋に表書きやお名前を書く際、いくつか決まりがあります。
地域や宗旨・宗派、ご寺院のお考えによって異なる場合もありますが、一般的なものをご紹介します。
・ 濃墨を使用
「御布施」はご寺院への感謝の気持ちを表すために、きちんと準備をしてお渡しする物なので、濃墨(普通の濃さの墨)を使用します。
逆に、参列者の立場で喪家にお渡しする「御香典」は、薄墨で書くことがマナーとされるので注意が必要です。
御香典に薄墨を使用する理由は諸説ありますが、「訃報を受けて急いで駆け付けたのでしっかりと墨を磨る時間もなかった」もしくは「涙で墨が薄くなってしまった」とお悔やみの気持ちを表す為であるとされます。
・ 表書き
不祝儀袋の場合は水引の上段に、封筒の場合も表面の真ん中より少し上の位置に、お渡しする目的を示すことを「表書き」といいます。
ご葬儀の際にご寺院にお渡しする場合は「御布施」が一般的です。
また、神式では「御礼」や「御祭祀料」など、キリスト教式では「御礼」や「献金」などの表記が用いられることもあります。
上記はあくまで一例であり、宗旨・宗派によらず、地域やご寺院のお考えによっても記入の仕方は変わってくるので、必ず事前にご確認いただくのが良いでしょう。
・ 名前
基本的には名字のみを「表書き」の下(水引がある不祝儀袋の場合は、水引の下段)に記入することが多いですが、檀家に同じ名字の方(親戚など)が多い場合は、「喪主のフルネーム」で記入した方がご寺院にとって分かりやすいという場合もあります。
また、故人と喪主の名字が違う場合に「●●(△△)」など、両者の名字をかっこ書きすることもあります。
ただし、「御布施」は「御香典」と違い、喪家を代表して喪主からご寺院へ渡すものなので、たとえ兄弟であっても連名で名前を書くことは基本的にありません。
・ 金額や住所の表記
御香典と違いお布施は、必ずしも金額や住所を記入する必要はありません。
もし記入する場合は、中袋の表に金額、裏に住所を記入するようにしてください。(封筒を使用されるならどちらも裏側に記入)
金額の記入には、改ざんを防止するために、壱、弐といった「大字」を使用することが一般的です。
また、金額の頭に「金」と入れ、単位として「圓也」と最後に記入します。
例:100,000円(十万円)→金壱拾萬圓也
御布施を渡すタイミングと渡し方
ここまで完璧に準備していても、渡し方を間違い、ご寺院に失礼があってはいけません。
御布施は葬儀·告別式の開式前に挨拶をする時か、あるいは葬儀後に御礼の挨拶をする時にお渡しすることが一般的です。
ただし、葬儀後はそのまま火葬場へ向かい、聖職者とゆっくりお話しする時間もない…ということも多いので、ほとんどの場合、御布施は開式前の挨拶の段階でお渡しします。
お渡しする際は、直接手に持つのではなく、黒いお盆(切手盆)に乗せるか、袱紗(ふくさ)に包んでお渡しするのが一般的なマナーです。袱紗の色は、寒色系あるいは濃い紫などを選ぶと良いでしょう。
葬儀場によっては切手盆があらかじめ準備されている場合もあります。
(平安祭典では、黒無地の切手盆をご用意していますので、ご入用の際はお申し付けください)
上記は、あくまで一例であり、ご遺族の都合でお通夜の前にお渡ししたり、初七日法要の後でお渡ししたりといったケースもあります。
基本的に、ご遺族とご寺院のあいだで共通認識ができていれば問題ありません。
【袱紗の使い方(包み方)】
1.袱紗をひし形にして広げる
2.不祝儀袋をそれぞれ中央より少し右に置く
3.四つ角を(右)、(下)、(上)の順に中央に折り込む
4.(左)を折り、裏へ折り返して完成。
【袱紗での渡し方】
ご寺院にお渡しする直前に、御布施を取り出し、袱紗をたたみ、たたんだ袱紗の上に御布施を置きます。
「御布施」とご寺院が読めるような向きにして、袱紗ごとお渡しします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご葬儀の準備には、気を使うことや細かな配慮が多いですが、一つひとつ丁寧に準備することで、ご寺院との信頼関係にも繋がります。
準備をしながら、「これで大丈夫?」と不安になったり迷ったりすることもあるでしょう。
そんな時は、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご連絡ください。
少しでも皆さまのお力になれたら幸いです。
御布施の意味や金額の相場については、こちらの記事に詳しくまとめていますのであわせてご覧ください。
続きはこちら
公開日:2021年12月6日
ご葬儀や法要などで準備が必要な「御布施」についてご存じですか?
教えてもらう場面もあまりなく、人に聞きづらい内容でもあるので、「実はよく知らない」という方も多いのではないでしょうか?
ここでは、御布施について解説いたします。
また、御布施と併せて準備が必要な「お車代」(以下「御車料」)や「お食事代」(以下「御膳料」)についても解説いたします。
御布施とは?
御布施とは、先祖供養をしていただくご寺院への感謝の気持ちとしてお渡しするものです。
「ご寺院の読経・お勤めへの対価としてお支払いするもの」と思われがちですが、本来「御布施」とは、ご寺院を通してご本尊に寄進するものです。
納められた御布施は、ご寺院で行なう行事の運営費や、建物・設備の修繕費など、ご寺院の活動を支える費用として使われます。
昨今では、現金を包んでお渡しすることが当たり前となっていますが、昔は、お米などの農作物や、家財道具、反物(着物)など、様々なものが「御布施」として納められていたそうです。
それを聞くと、本来の「御布施」の意味がイメージしやすいかもしれませんね。
御布施の金額、相場は?
ご葬儀、法事・法要を行なう際は、その都度「御布施」をお渡しするのが一般的です。
御布施は、感謝の気持ちとしてお渡しするものですので、一概に「いくら」という基準はありません。
結婚式のように偶数を避けるといったマナーも御布施にはありません。
ただ、金額が多ければ多いほど良いという訳ではありませんが、少なすぎると失礼になる場合もあります。
宗旨・宗派、地域によって様々なうえ、ご寺院のお考えによって金額が決まっていることもあります。
ご寺院と良い関係を続けるためにも、お互い不快にならないように気を付けたいところです。
ここでは、「金額の相場」の一例をご紹介しますので、ご参考としてお役立てください。
・ ご葬儀
10~30万円(戒名料・院号料は除く)
※ご葬儀のお布施の金額は特に、地域や宗旨・宗派によって大きく異なります。
わからないことがあれば、まずはご寺院に確認する方が良いでしょう。
・ 忌明け法要(四十九日法要)
3~5万円
・ 新盆・初盆
3~5万円
・ 初盆以降のお盆
5千~2万円
・ 年忌法要(一周忌法要、三回忌法要、七回忌法要など)
3~5万円
・ 納骨式
2~5万円
※忌明け法要(四十九日法要)と同日に納骨式をする場合でも、別途準備する必要があります。
お車代やお食事代は必要?
ご寺院をお呼びする際には、「御車料」と「御膳料」をお渡しするのが一般的です。
御車料とはお車代(交通費)のことを指し、御膳料とはお食事代のことを指します。
御車料や御膳料は、御布施とは別に準備する必要がありますのでご注意ください。
ここでは御車料、御膳料の「金額の相場」の一例をご紹介します
・ 御車料
5千~1万円
・ 御膳料
5千~1万円
※御車料・御膳料は不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)や無地の白い封筒に、まとめて1枚で包んでも、それぞれ包んでも、どちらでも問題ありません。
※地域や宗旨・宗派によって異なる場合がありますのでわからないことがあれば、まずはご寺院に確認する方が良いでしょう。
まとめ
ここでは「御布施」「御車料」「御膳料」についてご紹介しました。
中でも「御布施」は宗旨・宗派や地域によって相場が変わるため、どうしたら良いか特に悩まれる点かと思います。
「直接ご寺院にお金のことは聞きにくい…」と感じるかもしれませんが、困った時は素直に、ご寺院にご相談することをおすすめします。
何かお手伝いできることがございましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご連絡ください。
御布施を用意する時のマナーについては、こちらの記事に詳しくまとめていますのであわせてご覧ください。
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公開日:2021年11月22日
ご遺族やご親族、ご友人などがご遺体を守って一晩過ごすことを「お通夜」といいます。
この「お通夜」と、翌日の「葬儀・告別式」との違いについて、よくわからない方も多いのではないでしょうか?
今回は、お通夜と葬儀・告別式との違いや、お通夜における御香典や服装のマナーなどについてご紹介します。
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お通夜とは?
本来、故人様と最後の夜を過ごすことを「お通夜」といい、一晩中ろうそくの灯りや線香の火を消さずにご遺体を見守り、故人様を偲びます。
「お通夜」という言葉は「夜通し」に由来するといわれています。
ただし、昨今では生活様式の変化に伴い、寝ずの番を省略することも多く、「お通夜」といえば葬儀・告別式の前日にある儀式を指すことがほとんどです。
なお、日程の関係でお通夜の前に数日過ごす場合、この期間を「仮通夜」と呼び、一般的にはご家族のみでゆっくりと、故人様との最後の時間を過ごされることが多いです。
仏式のお通夜の場合、ご寺院に読経をしていただき、参列者による焼香が行なわれるのが一般的です。
ご寺院の退席後に親族代表挨拶がありますが、家族葬の場合は特に、お通夜での挨拶は割愛することが多いようです。
喪主挨拶についてはこちらでも詳しくご紹介しています。
その後は、参列者にお声掛けをして、「通夜ぶるまい」(漢字では「通夜振る舞い」)の席に案内します。
通夜ぶるまいとは、故人様へのご供養の意味も込めて、ご遺族が故人様と縁のある方々を酒食でもてなすこと、もしくはその場で振る舞われる料理自体を指します。
ただし、通夜ぶるまいの席にお呼びする範囲は地域によっても考え方が様々で、ご親族のみで食事をする場合もあれば、参列されたすべての方にお声掛けする場合もあります。
お通夜と葬儀・告別式の違いは?
お通夜の翌日に行なわれるのが「葬儀・告別式」ですが、先ほどご説明した通夜と具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?
ご葬儀とは、正しくは「葬儀式」といい、ご遺族や近親者が故人様を新仏としてあの世へ送るための儀式です。
葬儀式で僧侶から引導を渡された後に、「告別式」が執り行なわれます。
告別式は、生前の故人様と縁のある方々が最後のお別れをする儀式であり、宗教的な意味を持つ儀式は主に前半の葬儀式の部分です。
ただし、今日においては「葬儀式」と「告別式」はひとまとめに考えられ、式の進行も特に区切ることなく行なわれることが多いので、あわせて「葬儀・告別式」と案内することが一般的です。
昔から、友引にご葬儀を行なうと「友を引く=身近な方を一緒に連れて行く」と連想されることから、友引を避けてご葬儀を行なうという風習があります。
「お通夜も友引を避けなければいけないのだろうか?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、その必要はありません。
儀式として重視されるのは、あくまでお通夜の翌日にある「葬儀・告別式」の方なので、友引を避けるとしたら、葬儀・告別式の日程に関してのみです。
そもそも、友引にご葬儀を避けること自体が、いわゆる「迷信」のようなもので、宗教的な意味合いは一切ありません。
とはいえ、あまりに浸透している風習なので、友引にご葬儀を行なう場合は親族間でよく話し合って決める方が良いでしょう。
お通夜で御香典はどうすればいい?
お通夜に参列する際には御香典を持参します。
お通夜、告別式の両方に参列する場合、御香典を持参するのはどちらか一方のみで、お通夜の際に御香典を出していれば、告別式では持参する必要はありません。
両方に持参してしまうと「不幸が重なる」という意味となってしまいますので避けた方が無難です。
また、最近はご遺族の意向で御香典の受け取りを辞退していることも多いので、事前に確認しておいても良いでしょう。
御香典に関するマナーや知識・相場に関しては、こちらの記事で詳しくご紹介しております。
お通夜の服装 マナー違反にならない服装とは?
葬儀・告別式では喪服の着用がマナーですが、お通夜に参列する際の服装は、必ずしも喪服である必要はありません。
お通夜は「事前に予想・告知がされていない急なこと」なので、「知らせを受けてすぐに、着の身着のまま駆け付けました」というのは決して失礼には当たりません。
喪服(略礼服含む)を準備することが難しい場合は、平服で参列しても問題ありません。
ただし、男性ならダークスーツに白いシャツ、女性ならダークスーツや暗い色のワンピースなどを選ぶのが良いでしょう。
平服で参列する際は、派手な服装や露出の多い服装は避け、落ち着いた服装にしましょう。
ご葬儀の服装や身だしなみに関するマナーに関してはこちらの記事で詳しくご紹介しております。
お通夜の時間帯は?参列に関して決まりはある?
お通夜は、具体的にどれくらいの時間帯に行なわれているのでしょうか?
決まりはありませんが、一般的に、18時もしくは19時から開始されることが多いです。
「親族ではないが葬儀・告別式に参列してはいけないのか?」とご質問をいただくこともありますが、参列に関して、特に明確な決まりはありません。
日中は仕事や学校があり、参列が難しい方などは、特にお通夜のみ参列されることも多いです。
ご親族・ご親戚の場合は忌引きを利用して両日ともに参列することも可能ですが、それ以外のご友人・会社関係の方などはそれも難しいでしょう。
そのような背景もあり、一般の方は比較的、お通夜だけ参列されることが多いのが現状です。
ただし、本来は決まりがあるわけではないので、予定が合うのであれば葬儀・告別式のみ、もしくは両日とも参列していただいても問題はありません。
ただ、「家族葬で執り行なう」と連絡を受けた場合は、ご自身と故人様(もしくは喪主様)との関係を鑑み、どうしても参列したいのであればご遺族にあらかじめ了承を得るのが望ましいでしょう。
まとめ
今回はお通夜に関して、葬儀・告別式との違いや、御香典・服装のマナーなどについてご紹介しました。
ご葬儀に関することは、非日常的なことが多く、わからないことや困ってしまうことが多いかもしれません。
平安祭典ではご葬儀に関して事前相談も受け付けておりますので、神戸・阪神間でご葬儀に関するお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)までお問い合わせください。
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公開日:2021年11月15日
企業の創業者や会長、社長など、企業(団体)の発展に大きく貢献した方が亡くなった際に、「社葬」としてご葬儀を執り行なうことがあります。
社葬は企業の規模に関わらず、いわゆる中小企業であっても執り行なわれますが、「一般的なご葬儀とは具体的にどのような違いがあるのか?」と、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
今回は「社葬」について、参列の際の注意点なども踏まえてご紹介いたします。
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社葬とは?
一般的に「社葬」とは、企業に多大な功績を残した人物のご葬儀を企業が主体となって行なう、社会的なご葬儀のことを指します。(団体が主体となる場合には「団体葬」)
ご葬儀の運営を親族が主体となって行なう一般的なご葬儀である「個人葬」に対し、企業がその役割を担い、ご葬儀に掛かる費用を企業が負担するのが「社葬」の特徴です。
一般的なご葬儀は「故人の死を悼み、親類やご縁のあった方々でお見送りをする」というプライベートな弔いに重きを置きます。
これに対し、企業を挙げて功労者を追悼し偲ぶことは、故人への何よりの供養であるとともに、対外的には新体制での事業継承を訴え、社内においては故人の遺志を継いで社員一丸となり邁進する決意を新たにする場でもあります。
社葬を執り行なう場合、会場の設営や参列人数など、個人葬よりも規模が大きくなることが多く、準備や打ち合せにも時間が掛かります。
その為、亡くなられてすぐには個人葬(※)を行ない、その後、準備期間をおいて、改めて社葬を執り行なうことが一般的です。
社葬の開催時期に厳密な決まりはありませんが、関係各所への連絡や準備期間も考慮し、忌明け法要(四十九日法要)の前後の時期に合わせて執り行なうことが多いようです。
「個人葬」にも「家族葬」や「一般葬」など形式による通称があるように、「社葬」にも形式によって呼び名が変わる場合があるので、以下で詳しくご説明します。
※ 先行して行なわれる個人葬は「密葬」と呼ばれ、後日「本葬」として執り行なう社葬とは違い、広く案内はせずに近親者と関係者のみで執り行なうことが一般的です。
社葬の形式 合同葬やお別れ会との違い
企業が主体となって執り行なう社葬にも、形式によって「合同葬」や「お別れ会」、「偲ぶ会」など、呼び名が違う場合があります。
これらの意味を、一般的な社葬との違いも含めてご紹介します。
・ 社葬
運営:企業
費用負担:企業
企業(団体)が運営して執り行なう、企業の発展に貢献された方を顕彰(けんしょう)するためのご葬儀です。
故人の信仰されていた宗旨・宗派、もしくは自由葬(無宗葬)で執り行なわれます。
多くの場合、ご遺族、近親者の方のみで個人葬を行なったあとで、本葬として社葬を執り行ないます。
・ 合同葬
運営:ご遺族と企業
費用負担:企業(※)
複数の企業が共同で運営するご葬儀、もしくはご遺族と企業が協同で運営するご葬儀のことを「合同葬」といいます。その場合には、「株式会社●●と株式会社△△の合同葬」、「〇〇家と株式会社●●の合同葬」というような案内をすることが一般的です。合同葬としてご葬儀をされる場合には、社葬・お別れ会のように先行する個人葬と分けて後日改めて行なうのではなく、本葬として執り行なうことも多いようです。
・ お別れ会(偲ぶ会)
運営:企業
費用負担:企業
社葬のスタイルの1つです。基本的には社葬と同じですが、宗教色をなくした式典行事の場合にこの名称を利用することが近年多くなりました。
また、企業だけでなく、故人と縁のある有志が集まって式典を行なう場合にもこの名称が使われます。
葬儀会館やホテル、レストラン、会社施設内の会場などを使用することが一般的です。
式典の進行にも融通が利くため、一定時間セレモニー(弔辞、弔電披露、代表者挨拶、ご焼香や献花などの進行)を行なう場合もあれば、故人の業績などをパネル展示した会場に献花場を設け、到着した方から順に立食形式で軽食を振る舞うという例もあります。
※社葬全般に関わることですが、社内に社葬に関する規定がある場合、
「どこまでの費用を会社側が負担するのか」が明確に定義されていることが多いです。
合同葬の場合は特に、聖職者への御礼など、一部はご遺族側の負担となることもあるので、事前に各企業の社葬規定を確認しておく方が良いでしょう。
社葬の流れ 一般社員は参列できる?
企業が主体となる場合、規模の大きさに関わらず「社葬」という扱いになりますが、個人葬として執り行なわれる一般的なご葬儀と比べると、規模が大きくなることが多いです。
前述したように、主体となるのが誰か、行なう時期、内容は宗教儀礼に則るか否か…など様々な要因により、「社葬」・「合同葬」・「お別れ会」といった名称は変わります。
それぞれに進行の仕方も違うため、一概に決まった「社葬の流れ」というものはありません。
ただし、宗教儀礼に則った形で執り行なう場合は、個人葬と流れは大きく変わりません。
社葬の場合は、故人のご功績の紹介や、代表者からの弔辞などが付け加えられることもありますが、基本的にはそれぞれの宗旨・宗派の一般的な葬儀・告別式と同じと言えるでしょう。
ご葬儀の流れについてはこちらで詳しくご説明しています。
・ 社外の社葬の場合
参列に関しては、亡くなってすぐの個人葬(密葬)は近親者と関係者(友人・知人や会社の代表など)で行ない、その後改めてご案内を出す「社葬」や「お別れ会」の場合は、案内が届いてから参列者を社内で決めます。
多くの場合、会社の代表として参列することになるので、故人と同等以上の役職の方、もしくは個人的に繋がりがあった方が参列されます。
「合同葬」の場合も、参列者を選ぶ基準は上記の「社葬」や「お別れ会」と基本的には同じです。
ただし、亡くなられてすぐに本葬として執り行なうことが多いため、日程の連絡が届くのが直前となることもあり、本来なら参列すべき方のスケジュールの調整が難しいということもあるでしょう。
その場合は、参列には代理人を立て、当日までに弔電などを送ることも可能です。
・ 社内の社葬の場合
会社の規模や開催場所、日程などによっても変わりますが、一般社員も含めて社員全員が参列するというケースは少なく、「役員のみ参列」など、範囲を決めて参列することが一般的です。
ただし、社葬の場合、受付や来賓の座席への案内役などは、一般社員が担当することが多いです。
中には、遠方にいる社員がお参りできるように遥拝所を設けたり、朝礼時に黙祷を捧げるなどの対応を取る会社もあります。
また、当社では、合同葬として執り行なったお式のご出棺に際し、霊柩車が火葬場に向かう前に会社の前を通り、社員の方々が外に並んでお見送りをされた…というような例もございます。
なお、開催側、参列側に関わりなく、社葬の場において名刺交換をすることはマナー違反とされるため、注意しましょう。
社葬の参列のマナーについてはこちらので詳しくご説明しています。
まとめ
今回は社葬について、形式による名称の違いや、参列の際の注意点などをご紹介いたしました。
社葬は社会的な行事であるため、関係各所に失礼のないよう、気を付けなければいけないことも多いでしょう。
とはいえ、社葬は一般的なご葬儀と違う点もありますが、「故人を偲び、ご遺族に寄り添う」という本質は変わりません。
平安祭典では、社葬を始め、各種団体葬お別れ会など、様々な形式のご葬儀だけでなく、自治会・企業主催の慰霊祭などもお手伝いしております。
社葬のノウハウを持ったスタッフが多数在籍し、事前準備から当日の運営までトータルでサポートさせていただきます。
社葬対応会館もございますので、神戸・阪神間で社葬などのご要望がございましたら、平安祭典(0120-00-3242)までお問い合わせください。
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公開日:2021年11月15日
企業が主体となって運営を執り行なうご葬儀として、「社葬」や「合同葬」、「お別れ会」または「偲ぶ会」などがあります。
一般的なご葬儀との最大の違いは、ご葬儀に掛かる費用の一部またはすべてを、企業が負担する点です。
社葬は一般的なご葬儀と比べると規模が大きくなることも多く、会社と関わりのある、取引先の方が多く参列することになります。
そのため、社葬に参列する際は、マナーには十分に気を付ける必要があります。
今回は社葬へ参列する際の御香典や服装などのマナーについて、ご説明いたします。
社葬の形式や流れなどはこちらの記事で詳しくご説明しています。
社葬でマナー違反にならない服装は?
基本的には「故人を追悼する」という趣旨であるため、通常の葬儀・告別式に参列する際と同じく、喪服を着用するのが一般的です。
ただし、自由葬形式で行なわれる「お別れ会」などでは特に、案内状に「平服でお越しください」といった記述がある場合があります。
「できるだけ普段に近いリラックスした雰囲気で故人を偲んでほしい」または「できるだけ参列者の負担にならないようにしたい」という開催側の意向を反映した文言ではありますが、平服にも様々な解釈があるので、どのような服装なら失礼にならないのか迷ってしまう方も多いでしょう。
平服での参列の案内があった場合、可能であれば一般的なご葬儀に参列する際と同じ装いをすることが無難ですが、男性ならダークスーツに白シャツ、女性なら男性と同じくダークスーツかフォーマルなデザインのワンピースなどでも問題ありません。
派手な色・柄のシャツ、アクセサリーなどは避け、華美に見えたり、カジュアルになりすぎないように注意しましょう。
ご葬儀の服装についてはこちらで詳しく解説しております。
社葬の御香典について
社葬における費用は、基本的に企業が負担します。
ご葬儀に係る全ての費用を経費として支払う場合もあれば、自社の社葬規定に定められた範囲内で企業が負担し、一部はご遺族が負担するという場合もあります。
金額(予算)や負担の割合(項目、科目など)は企業によって異なるため、明確な基準はありません。
ここで問題となるのが、参列者から受け取る「御香典」です。
社葬は企業が費用を経費として負担しているため、御香典を会社側が受け取ると「収入」とみなされ、課税対象となります。
なお、参列者から受け取る御香典に関しては、以下のように規定されています。
”No.5389 社葬費用の取扱い
[令和3年4月1日現在法令等]
法人が、その役員又は使用人が死亡したため社葬を行ない、
その費用を負担した場合において、
その社葬を行なうことが社会通念上相当と認められるときは、
その負担した金額のうち社葬のために通常要すると認められる部分の金額は、
その支出した日の属する事業年度の損金の額に算入することができます。
また、会葬者が持参した香典等については、
法人の収入としないで遺族の収入とすることができます。
(法基通9-7-19)”
引用:国税庁「No.5389 社葬費用の取扱い」のページ
「では御香典はすべてご遺族に渡せば問題ないのではないか?」と思うかもしれませんが、御香典を受け取った場合、今度はその金額に応じた返礼品(香典返し)を準備しなければいけません。
では、その手配や支払いは誰が、いつするのでしょうか?
御香典を全てご遺族にお渡しする場合、それらの準備をご遺族の方にお任せすることになります。
会社が主体となって執り行なうご葬儀において、場合によってはご遺族に大きな負担を掛けることになるので、
社葬全般では御香典を辞退することも多いです。
社葬に参列する際には、まずは、御香典に関するご意向を確認しましょう。
「香典辞退」という通知があれば、参列に際し御香典を用意する必要はありません。
参列の直前まで御香典に関する意向が分からない場合は、念のため準備しておいて、受付での案内に合わせて対応を変えるのも良いでしょう。
一般的な相場は3万円〜5万円ですが、役職や、故人との関係性にもよります。
場合によっては10~20万円、それ以上の金額をお渡しすることもあります。
御香典に関するマナーに関してはこちらで詳しくご紹介しています。
まとめ
今回は社葬について、御香典や服装など参列の際の注意点をご紹介いたしました。
社葬に参列する際は、関係各所に失礼のないよう、気を付けなければいけないことも多いでしょう。
とはいえ、社葬は規模こそ大きくなりがちですが、本質的には一般的なご葬儀と変わりません。
マナーももちろん大切ですが、故人を偲び、ご遺族に寄り添う気持ちを何よりも心掛けましょう。
平安祭典では、社葬に限らず、ご葬儀・ご供養に関する各種ご相談を承っています。
神戸・阪神間でお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくご相談ください。
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公開日:2021年11月8日
納棺の際には、故人様が愛用されていた品々を棺に納めますが、これらの品々を
「副葬品」と呼びます。皆さまは、副葬品を棺に納める際に、いくつかのルールが存在することをご存知でしょうか。
今回は、副葬品として棺の中に納めることができるもの、納めることができないもの、さらに棺に納めたいとご要望があったもの、お客様に喜んでいただいた副葬品についてご説明します。
副葬品として納めることができるもの
副葬品として納めることができるのは、基本的に燃やすことができるものです。
ちなみに、副葬品としてよく選ばれているものは、故人様への想いをしたためた手紙、故人様が身に付けられていた衣類や小物、大切にされていたものなどです。
副葬品として納めることができないもの
副葬品として納めることができないものは、燃えないもの、燃えるのに時間がかかるものです。
その他にも火葬場のルールとして、燃やす時に有害物質が発生するものや、火葬炉を傷めるものは副葬品として納めることができません。
・ 金属製品、ガラス製品
これらは燃え残りやすく、溶けたものがご遺骨や火葬炉に付着し傷つけることがあります。
・ プラスチック製品、ビニール製品
これらを燃やすと有害物質が発生したり、化学反応を起こし、ご遺骨に影響を与えることがあります。
・ 分厚い書籍など
ページ数の多い書籍やアルバムなどは、燃えるのに時間がかかるため避けましょう。
・ 大きな果物など
大きな果物など水分が多く大きいものは、不完全燃焼を引き起こす可能性が高くなります。
・ 納骨せずに自宅で祭っていたご遺骨やペットの骨
故人様以外のご遺骨は、例えペットのものであっても副葬品として納めることができません。
・ 衣類(着物、スーツなど)
衣類を大量に入れると、不完全燃焼が起こりやすく灰の量も増えるため、1~2着にします。
化学繊維やビニールなどは、燃やすと有害物質が出るため避けましょう。
燃えない装飾品は事前に外しておきます。毛布も不可です。
・ 革製品、肉、魚などの食品関係
革製品は、燃えずにそのまま残ることもあるため、納めることができません。また、殺生の観点から、肉や魚など食品関係をお断りすることもあります。
・ 存命の方(特に身内以外)が写っている写真
写っている人が一緒にあの世に連れていかれるという言い伝えがあります。
ご本人が気にされなければ問題ないですが、身内以外が写っている場合は避けた方が無難でしょう。
・ メガネ、補聴器など
火葬場の規制や、ご遺骨がきれいに残らないというリスクがあります。
「これがないとおばあちゃんが困る」などと言われることも多く、とても心苦しいですが、あの世は迷いや苦しみのある現世とは異なり、そういったお困りごとはない世界と言われていますのでご安心ください。
・ ペースメーカー
こちらは副葬品ではありませんが、体内にペースメーカーを装着されている場合には、必ず事前に申告してください。
火葬の際に爆発する恐れがあり、大変危険です。
また、副葬品を極力入れないことで、ご遺骨がきれいに残りやすくなります。どうしても納めてあげたいものだけにすると良いでしょう。
棺に納めたいとご要望があったもの
以下は、実際に棺に納めたいとご要望があったものです。
注意点も併せてご説明しますので、参考にしてください。
① 故人様の嗜好品
・ 酒、ビール
→缶や瓶は燃えないので中身を注ぐ、あるいは紙パックのものを使用します。
※副葬品用の木製のビール瓶などもあります
・ タバコ
→ライターは不可のため、マッチと共に納めます。
・ ぬいぐるみ
→ぬいぐるみは、大きなものは不完全燃焼の恐れがあります。
・ 釣り竿、ゴルフクラブ
→カーボン製は、火葬炉の故障を引き起こす可能性があり、棺の中に入れることができません。
※副葬品用の木製のゴルフクラブなどもあります
・ 競馬新聞、ゴルフウエア、帽子、スカーフ
② 故人様の遺作(作品)、コレクション
・ 絵画、写真(風景)、折り紙
・ 写経、朱印帳
・ おいづる(西国三十三所巡礼用白衣)
③ 故人様が使用されていたもの(ないと困るもの)
・ 杖(木製)、入れ歯
→入れ歯を口に入れるのが難しい場合は、足元などに納めます。
・ メガネ
→メガネはご葬儀までかけて、出棺前のお別れ時に外すと良いでしょう。
※副葬品用の木製のメガネなどもあります
④ 故人様が仕事で使用されていたもの
・ 作業服、手帳、専門職の道具
副葬品として納めることができるもの、納めることができないものは、地域や火葬場によって異なります。葬儀社にご確認ください。
お客様に喜んでいただいた副葬品
最後に、平安祭典からのご提案で、お客様に喜んでいただいた副葬品の事例をご紹介いたします。
・ 担当者が作成したオセロ、将棋、マイク(全て紙製)
→そのものは納めることができないので、担当者が紙で作ってお渡ししたことがあります。
お客様はとても喜んでくださり、私共も大変励みになりました。
・ 木製の将棋の駒
→盤は不可なため、駒を副葬品として納めることをご提案しました。
・ 革製カバンを写真に撮り印刷したもの
→革製のカバンを写真に撮り、紙に印刷しました。
・ 食べ物
→少量であれば小さく切ってお納めできます。
・ 色紙
→皆さまに寄せ書きをしていただきました。
・ 自宅の古い木製の表札
→家族のために自宅を築いてくれた証として納めました。
このように、本来は棺の中に納めることができないものも、工夫次第で納めることができるケースがあります。まずは、葬儀社にご相談ください。
また、棺の中に納めてあげられなかった故人様の愛用品を、別の形でご供養することも可能です。
平安祭典では、専用の袋に遺品を納めていただき、回収してご寺院にご供養していただく有料サービスをご案内しております。
エンディングノートにご希望が記されていることも
いかがだったでしょうか? 副葬品として棺の中に納めるものについては、故人様が生前に残されたエンディングノートなどに、ご希望を記されていることもあります。
その場合は、可能な限り、故人様の願いを叶えてあげられると良いですね。
神戸・阪神間で、ご葬儀・ご供養に関するお困りごとがございましたら、
平安祭典(0120-00-3242)にご相談ください。
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公開日:2021年11月1日
ご葬儀が終わった後も、様々な手続きや相続に関する話し合いなど、ご遺族にはすべきことがたくさんあります。
その中でも、ご遺族を悩ませるのが「遺品整理」と「形見分け」です。
大切な方の愛用していた品々を片付ける作業は、想像以上に大変なものです。
今回は、遺品整理と形見分けについて、行なうタイミングや手順、注意点などをご説明します。
遺品整理とは?形見分けとは?
「遺品整理」とは、生前使用されていた物や想い出の品など、故人様が残された品物(遺品)を整理することです。
品物は、家財道具、衣類、写真や手紙、通帳や財産価値のある品など、多岐に渡ります。これらの品々を、残しておく物、処分する物などに分けていきます。
また、遺品整理の際に、故人様が愛用されていた品物を、ご親族や故人様と親交の深かった方々に贈ることを「形見分け」と言います。
遺品整理・形見分けのタイミング
遺品整理を行なう時期は、特に決まりがありません。
賃貸住宅の契約などといった事情がある場合を除き、ご遺族の気持ちが落ち着かれた時に、それぞれのタイミングで始めてください。
形見分けは、故人様が亡くなってから四十九日、ご親族が集まられた忌明け法要の後に行なわれる方が多いようです。
とりわけ相続される金品が多い場合には、相続トラブルを避けるため、遺品整理や形見分けは遺産分割を終えた後に行なうケースが多いようです。
遺品整理・形見分けにおける注意点
ご遺族が遺品整理・形見分けを行なわれる際の注意点をご紹介します。
① 遺言書やエンディングノートを確認する
遺品整理を始める前に、遺言書やエンディングノートの有無を確認しましょう。
遺言書には法的効力があるため、その内容に従って遺品整理を行ないます。
また、エンディングノートに、形見分けについて記載されている場合がありますが、エンディングノートには法的効力はありません。
ご遺族の間でよく話し合い、できる限り故人様の意思を尊重したいものです。
とはいえ、どなたに贈る場合でも相手の負担にならないように、事前に相談をして無理強いはしないようにしましょう。
② 財産価値のある品物に注意する
遺品の中には、相続の対象になる、財産価値のある品が含まれることもあります。
勝手に処分したり、形見分けすれば、トラブルになる可能性も否定できません。
特に高価な品を形見分けする場合、形見分けをした相手に贈与税が課せられるケースもあります。
必要に応じて、税理士や弁護士にご相談ください。
③ 形見分けの際、相手のことを考えて品を選ぶ
形見分けする品物は、受け取る相手に合った品物を選ぶように心がけましょう。
例えば、コレクション類は価値の分かる方に贈ると喜ばれます。
故人様が愛用していた時計や文具、衣類などが形見分けの品物として選ばれますが、原則使用できる物を贈ります。
状態が悪い場合は、メンテナンスやクリーニングをしておきましょう。
プレゼントではないため、包装は必要ありません。小物は半紙などに包んで渡します。
ちなみに、最近では、終活の一環として「生前整理」も注目されており、亡くなる前に形見分けを行なうこともあります。
④ 故人様の目上の方には形見分けは行なわない
形見分けはマナーとして目上の方には贈りませんが、目上の方からご希望があった場合は贈ると良いでしょう。
形見分けをいただいた場合は、返礼品は特に必要ありません。お礼状を書く程度に留めておきましょう。
遺品整理の手順
遺品整理の手順についてご説明しましょう。
まず遺品を ① 必要な物、② 不要な物、③ 迷っている物、④ 保管・保存する物に分け、各々を整理・処分していきます。
① 必要な物
現金・通帳(届出印)、クレジットカード、権利書、パスポート、年金手帳、有価証券、健康保険証、生命保険証、貴金属類などが該当します。
これらの遺品を整理するには、法的な手続きが必要となります。手続きの期限が設定されている場合もあるため、優先的に処理しましょう。
また、パソコン、タブレット、スマートフォンなどのデジタル遺品は、そのままにしておくと、不必要な料金が発生することがあります。
更新手続きや契約解除など、必要に応じて早めに手続きを進めましょう。
同様にSNSやWEBサービスのログインIDやパスワードは、契約者本人以外が知ることはできないため注意しましょう。
生前に予め契約内容を確認したり、パスワードを記して安全な場所に保管してもらうなど、事前に準備しておきたいところです。
② 不要な物
資産価値がある物とない物に分けます。資産価値がある物は、リユース(買取)業者に依頼して、現金化することもできます。
特に必要ない場合は、廃棄処分しましょう。
③ 迷っている物
迷っている遺品は、廃棄処分を前提として検討しますが、後々後悔しないためにも時間をかけて少しずつ処分していきます。
④ 保管・保存する物
写真やアルバム、故人様が身に付けていた物、大切にしていた物など、故人様の想いがこもった品々は、故人様を偲ぶものとして保管してもよいでしょう。
写真などはデータで保存し直すと、かさばらず、気軽に見直すこともできます。
平安祭典では、故人様の家財道具などの整理を行なう専門業者のご案内をしております。
また、遺品整理の過程で、捨てるに忍びない物や想い出の品々を、まとめてご供養する有料サービスも行なっています。
専用の袋に遺品を入れていただければ、スタッフが回収し、ご寺院できちんとご供養します。
遺品整理に疲れた場合は、一度立ち止まる
遺品整理は、手続きに期限があったり時間のかかる物、手続きを行なわなければ費用がかさむような物については、優先的に処理しましょう。
ただし、それ以外に関しては、遺品整理に疲れた時には一旦片付けをストップしたり作業順番を見直すなど、ご遺族のペースで進めてください。
お一人で抱え込まず、ご遺族の皆さまと相談しながら行なうことも大切です。
体力的や精神的にも厳しい時は、近所の方々や故人様と繋がりのある方、遺品整理の専門業者に依頼するといった方法もあります。
神戸・阪神間で、遺品整理や形見分けなどのご相談がございましたら、
平安祭典(0120-00-3242)までご連絡ください。
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更新日:2021年12月23日 公開日:2021年10月25日
ご葬儀のスタイルが多様化する一方で、核家族化や少子高齢化の影響もあり、お墓に対する意識も変わりつつあるようです。
そういった時代背景を受け、ご遺骨をお墓へ埋葬するのではなく、散骨を選択される方もいらっしゃいます。
そこで今回は、ご供養のひとつの形として注目される「散骨」についてご説明します。
散骨がどのような供養方法なのか、違法ではないのか、散骨の種類や流れ、散骨のメリットとデメリットをご確認いただけますので、ご供養の方法をお選びになる際の参考にぜひご覧ください。
散骨とはどのようなご供養方法?
散骨とは、ご遺骨を粉末化して海や山に撒くご供養の方法です。
お墓が必要なくなるため、残されたご家族へのご負担が少ないとされています。
散骨には、全てのご遺骨を撒かれるケースと、ご遺骨の一部を撒かれるケースがあります。
一部のみを散骨される場合には、残りをお墓に納めたり、手元供養として手元に置いておくことが多いようです。
散骨に関する明確な法律はない
現在、散骨に関して法律上の明確な規定はありません。
これは、「墓地・埋葬等に関する法律」が制定された昭和23年当時、散骨を行なうことが想定されておらず、その後も散骨に関する法律が制定されなかったためです。
一方で、散骨が刑法190条(「死体損壊等罪」)に抵触するのか否かという議論がなされています。
この点に関しては、法務省が「葬送のための祭祀で節度をもって行なわれる限り問題ない」と非公式な見解を出していることもあり、散骨自体が黙認されていると認識されています。
とはいえ、自由に散骨をしても良いわけではありません。
日本以外の国や、国内でも自治体によっては、散骨に関しての法律や条例を定めているところもあるので注意が必要です。
また、一度お墓に納骨したご遺骨を散骨する際には手続きが必要となります。
まず、お墓の管理者に「埋蔵(納骨)証明書」「遺骨引渡し証明書」を発行してもらい、市区町村役場で「改葬許可証」を入手して、お墓からご遺骨を取り出さなければなりません。
自治体によって対応が異なりますので、お住まいの市区町村役場にご相談ください。
散骨の種類
続いては、散骨の種類をご紹介します。
散骨は主に「海での散骨(海洋散骨)」と「山での散骨」に分類され、その詳細は次の通りです。
■海洋散骨
海洋散骨は、手配した船の上から粉末化したご遺骨を撒きます。
故人様が海好きの方で、「死後は海に還りたい」というご希望をお持ちだった場合、ご遺族が海洋散骨を選択されることが多いのではないでしょうか。
ちなみに、平安祭典では「海里送(かいりそう)」という海洋散骨を行なっております。
■山での散骨
山での散骨は、山林の所有者の許可が必要になるため注意が必要です。
樹木葬と似たイメージですが、樹木葬はご遺骨を「撒く」ものではなく、墓地として認められた場所で、樹木や草花などの根元にご遺骨を「埋葬する」ものです。
いずれにせよ、個人で行なうには(場所や時間など)留意すべき点が多いので、専門の業者に頼むのが無難です。
海洋散骨の当日の流れ
海洋散骨の流れは一概に「こうです」とは言えません。
葬儀社による違いなどがあるかとは思いますが、ここでは海洋散骨当日の流れをご確認いただくために、平安祭典の「海里送」を用いて一例をご紹介します。
■平安祭典の「海里送」 当日の流れ
● 出航場所に集合
● 出航
● 散骨海域到着(約45分)
● 海里送セレモニー
1 開式の言葉
2 浄華(花弁を散骨場所に投下します)
3 散骨
4 旋回(船が散骨場所中心に円を描くように旋回します)
5 黙祷
6 閉会の言葉
● 帰航
※事前にご遺骨を2mm以下にする必要があります。
散骨のメリットとデメリット
散骨には、次のようなメリットとデメリットがあります。
故人様のご希望やご遺族のご意向をふまえたうえ、メリットとデメリットを比較してご供養の方法を選びましょう。
■メリット
① 故人様の願いを叶えることができる。
② 新しくお墓を建てるよりも費用を抑えられる。
③ お墓を持たない場合、お墓を管理する必要がなく維持費がかからない。
④ 跡継ぎの問題を気にしなくても良い。
■デメリット
① ご親族に理解が得られず、トラブルになることがある。
② 全てを散骨する場合、ご遺骨を残すことができない。
③ 全てを散骨する場合、お墓参りが行なえず、ご遺族が後で寂しい思いを
することもある。
④ 散骨を規制する法律はないものの、実際には注意するべき点が少なくない。
ご葬儀後に落ち着いてから選択することもできる
散骨を選択される方は、次のような理由で希望されることが多いようです。
・ 後々、お墓の面倒を見てもらうのが憚(はばか)られる
・ お墓にお金をかけたくない
・ 義実家や配偶者と同じ墓に入りたくない
・ 自分が好きだったところに撒いてほしい
散骨は最近注目されているご供養の方法であるものの、特に年配のご家族・ご親族からは理解されにくかったり、お墓を持たないことで、ご家族・ご親族が寂しい思いをされることがあります。
お墓があることで残された方々が癒されることも少なくありません。
例えご自身の希望であっても、残される人、実際にご供養をしていただく人たちの意見も聞き、事前にしっかりと話し合っておくことが大切です。
また、菩提寺がある場合は必ず相談しておきましょう。
また、故人様の意思を尊重して散骨を選択するケースでは、全骨を撒いてしまってから後悔されるご遺族もいらっしゃいます。
お墓がなくても、ご遺骨の一部を小さな骨壷に入れてご供養する手元供養という方法もあります。
手元供養に関しては、『手元供養とは?故人様をいつも身近に感じられるご供養の形』や『「手元供養」のメリットとデメリットとは?』の記事で詳しくご紹介しております。
ご葬儀後、ある程度落ち着いてから慎重に選択をされることをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、ご供養のひとつの形として注目される「散骨」についてご説明しました。
海や山などの自然に還る散骨は、魅力的なご供養の方法です。
とはいえ、実際にご供養をしていただく人たちの意見を聞きつつ、メリットやデメリットを踏まえて、慎重に選択したいものです。
平安祭典では、散骨に限らず、ご葬儀・ご供養に関する各種ご相談を承っています。
神戸・阪神間でお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくご相談ください。
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公開日:2021年10月18日
終活をされる方が増えている今の時代ですが、おひとりさまにとってもしっかりと終活をすることは非常に大切です。
財産がないから、家族がいないから必要ないとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
今回はおひとりさまにとって終活をすることが大切な理由や、ポイントを紹介していきます。
終活とは?いつから始めれば良い?
終活とは、残りの人生をより充実したものにするために、自分の人生の終焉について考えることです。
日本少額短期保険協会の孤独死現状レポートによると、孤独死で最も多い年代は60代ですので、遅くても65歳までには準備を終えておくことが理想です。
終活を始められる方は60代から70代が多いようですが、可能なら40代~50代のお元気なうちに始めるのがおすすめです。
残りの人生を安心して過ごすためにも、終活をしっかりと理解して、準備しておきましょう。
詳しくはこちら
おひとりさまとは?
おひとりさまとは、同居する方のいない単身者のことを言います。
おひとりさまと聞くと、独身の方というイメージが強いかもしれませんが、離婚したり、配偶者に先立たれれば『おひとりさま』になります。
おひとりさまは男女ともに年々増加傾向にあり、他人事ではありません。
「65歳以上の一人暮らしの者は男女ともに増加傾向にあり、
昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人、
65歳以上人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であったが、
平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、
65歳以上人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっている」
引用:内閣府 「高齢化の状況」のページ
「今は何の心配もないから平気。そのうち準備するわ」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、体調の変化は突然訪れる場合があります。
夫婦が同日にお亡くなりになる例はほぼありませんので、将来自分がおひとりさまになった時のことも考えて準備しておく方が良いかもしれませんね。
おひとりさまの終活の特徴
おひとりさまの終活は、通常の終活とは異なる点がいくつかあります。
終活をはじめるうえで、重要になってくるポイントをいくつか紹介しますので、参考にしていただけたらと思います。
● ご自身で準備を進めないといけない
おひとりさまの具体的準備としては
・ 財産管理委任契約(生前事務委任契約)…判断能力はあるが、ご自身が動けない場合などに各種事務を信頼できる人あるいは法人に任せる契約
・ 任意後見契約…判断能力が乏しくなった時に、財産管理や各種事務を信頼できる人あるいは法人に任せる契約
・ 医療のための事前指示書…ご自身の意識がないときの医療処置について、事前に指示しておく書類
・ 死後事務委任契約…お亡くなりになった後の葬儀・納骨・家財整理などの死後事務を信頼できる人あるいは法人に指示し、その執行を依頼しておく契約
・ 尊厳死宣言書…終末医療について信頼できる人あるいは法人に指示しておく書類
・ 遺言書…遺産の配分や寄付等について指定しておく書類
などが必要です。
● 孤独死対策が必要
おひとりさまが不安に感じることのひとつに孤独死があります。
「孤独死(こどくし)とは主に一人暮らしの者が誰にも看取られることなく、
当人の住居内などで生活中の突発的な疾病などによって死亡することを指す。
特に重篤化しても助けを呼べずに死亡している状況を表す。」
引用:Wikipedia 「孤独死」のページ
単身でお住まいだと何かあった時に発見が遅れてしまい、場合によっては長期間発見されないままということもあります。
そういったことのないように、対策をしておく必要があります。
対策としては以下のようなものがあります。
・ SOSを発信できる機材を自宅に設置する
警備会社の有料サービスとして、以下のものがあります。価格も手頃なのでおすすめです。
・ 自宅に緊急呼出ボタンを設置し、苦しいときに助けを呼ぶことができる
・ センサーを設置し、自宅内で一定時間動きがなければ自動的に警備会社に通報が入る
これにより、命を助ける、あるいは万一お亡くなりであったとしても、いち早く発見することができます。
・ 地域のサークルに参加する
普段から色んな人とつながりがあれば、体調の変化に気付いてくれたり、何かあった時に助けを求めることができますので、孤独死の危険性は低くなります。
敬老会などの地域サークルに参加するのも良いですし、ご近所付き合いを積極的に行なうのも良いでしょう。
● 動けなくなった時のことを考える必要がある
ご高齢になると、けがや病気で自由に動けなくなる可能性も高くなります。
家族がいれば、お世話をお願いしやすいですが、おひとりさまはそういった事を頼める方がいません。
万一動けなくなったら…について事例で考えてみましょう。
・ 入院しており病院から動けなかったら…
・ 万一認知症になり、判断能力を喪失してしまったら…
・ 将来病状が回復不能となり終末医療についての判断が必要となった時
ご自身に子供がいれば、様々な手続きを子供がしてくれることが多いでしょう。
しかし子供がいないと、その作業をご親族や第三者に任さなければなりません。
多くの方はご親族に多大な負担を強いることを望みません。
第三者に託すには、前述のように、医療のための事前指示書などの準備が不可欠であることをご留意ください。
エンディングノートや遺言書に残しておく
おひとりさまの終活におすすめなのが、エンディングノートや遺言書です。
エンディングノートは自分の人生を振り返り、残りの人生をより良いものにするために書きます。
書き方や記載事項に特に決まりはありませんので、自由に書くことができます。
エンディングノートについて、詳しくはこちらをご覧ください。
しかしエンディングノートには法的な効力はないので、財産の相続がある場合は別に遺言書を作成する必要があります。
遺言書は書式が決まっており、要件を満たさない場合は無効になります。
遺言書について、詳しくはこちらをご覧ください。
本人の意思や希望を残せるエンディングノートや遺言書は、終活において非常に有効ですので、作成されることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?今回はおひとりさまの終活についてご紹介しました。
家族がいないから、財産がないからと、終活を避けるのではなく、おひとりさまだからこそしっかり終活をして、余生をより有意義なものにしたいですよね。
神戸・阪神間で終活のことでお悩みの方は、こちらまで気兼ねなくお問い合わせください。
あさひ行政書士法人(0120-4864-65)
無料相談受付時間 9:00~18:00
行政書士オアシス相続センター(078-251-1414)
無料相談受付時間 9:00~18:00
お問い合わせの際には、「平安祭典のホームページを見た。」とお伝えください。
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