公開日:2022年5月2日
大切な方のお通夜や葬儀・告別式に参列できない時、弔電を送ります。
よく知られる慣例のひとつですが、実際に弔電を手配されたことのある方は、意外に多くないかもしれません。
弔電は頻繁に送るものではないですし、いざ手配するとなると、ルールやマナーが気になることでしょう。
そこで、当記事では弔電について詳しく解説いたします。
弔電とは?弔電を送るのはいつ?
それではまず、弔電の意味や送り方をご説明します。
弔電とはどのようなものか、いつ、どのように送るのかなどをご確認ください。
葬儀・告別式に参列できない時に送る電報
弔電とは、弔いの気持ちを伝える電報です。
大切な方の訃報に際し、お通夜や葬儀・告別式に参列できない場合、葬儀・告別式を執り行なう会館などへ届けます。
遠方であったり仕事の都合がつかなかったり、またコロナ禍以降は、参列に制限があるケースも増えました。
弔電はそういった場合にも、迅速かつ確実にお気持ちを伝えることができます。
弔電の送り方
弔電の手配方法には、電話とインターネットの2つがあります。
ひと昔前は、電報といえば電話をかけて手配するものでした。
近年でも電話での申し込みは可能ですが、より使いやすいインターネットを使われる方が多いでしょう。
「弔電」で検索すれば、たくさんのサービスが出てきます。
さらに、そうしたサービスの他にも、ご葬儀を執り行なう会館に直接弔電を注文できることも多くなりました。
たとえば、平安祭典で採用しているサービスに「つなぐシステム」というものがあります。
使い方は簡単で、ご葬儀の打ち合わせ後すぐに、当社従業員が故人様のご葬儀情報を記した専用の「訃報のご案内ページ」を作成します。
喪主は、そのURLをメールやLINEなどのSNSで親族や故人様と親しかった人に送ると、受け取った側は、URLをクリックするだけで、喪主、通夜や葬儀の時間、場所など、必要な情報の確認が可能です。
さらに「訃報のご案内ページ」から簡単に1通1,000円で弔電を送ることができ、弔電とあわせて、供花・供物などを贈ることもできるサービスです。
また、その際に弔電の例文を見ることができるのも利用者にとってメリットです。
送った弔電は、ご葬儀を執り行なう葬儀社が受け取り、印刷などを行ない、喪主へと手渡されます。
なお、弔辞と混同されてしまうことがありますが、弔辞は故人様へ贈るお別れの言葉です。
一般的に葬儀・告別式などの際、故人様と親交の深かった方がご遺族に依頼されて読み上げるもので、弔電とは異なります。
葬儀・告別式に間に合うように送る
弔電を送るタイミングですが、遅くとも葬儀・告別式開始の数時間前までに届くよう手配しましょう。
さらにいうと、お通夜までに届くのがベストです。
一般的に弔電は、葬儀・告別式の際、司会者によってメッセージと差出人名が紹介されます。
弔電が届いたら喪主やご遺族は事前に内容を確認し、読む順番を決める必要があるため、弔電を送る際は、速やかに手配することをおすすめします。
お届けがご葬儀に間に合わない場合や、訃報を知った時にはすでに葬儀・告別式が終わっていたということもあるかもしれません。
そういった場合は、後日、ご遺族へご連絡した上で、ご自宅へ御香典を持参し手を合わせたり、お悔やみの手紙とともに御香典を現金書留でご自宅へお送りしたりなど、別の方法で弔意を表すと良いでしょう。
宛名と差出人についての注意点
弔電の宛名は喪主の名前とします。
たとえ喪主と面識がなくても、ご遺族と親しい間柄であっても、弔電の宛名には喪主の名前をフルネームで記載しましょう。
喪主の名前がわからない場合は、「〇〇家 ご遺族様」または「故〇〇〇様 ご遺族様」とすると良いでしょう。
※企業や団体が主催するご葬儀であれば、葬儀主催者や責任者、部署名などになります。
一方の差出人名は、故人様と直接のお知り合いの場合は、故人様と差出人との関係がご遺族にわかるように記載しましょう。
仕事関係であれば会社名や団体名を、学生時代の同窓であれば大学名と卒業年度などを併記するとわかりやすいです。
故人様と直接の面識がない場合(同僚のお父様が亡くなられて喪主は同僚のお兄様など)は、連絡のつくご遺族に弔電送付の旨をお伝えしておくと良いでしょう。
また連名で送る場合は、役職や年齢などの上から順に名前を記載します。
人数が多い場合は〇〇一同、とすると良いでしょう。
弔電で使ってはいけない言葉
弔電の文面には、忌み言葉をはじめとした不適切な言葉があります。
日常的に使う語句も多いので、うっかり使うことがないよう弔電の最終確認の際に、必ず見直しましょう。
・忌み言葉
重ね重ね、益々、しばしば、またまた、いよいよ、いろいろ、わざわざ、次々、くれぐれ、皆々様、再び、再三、再三再四、繰り返す、続いて、なおまた、追って…など
・不吉を連想させる言葉
消える、大変、落ちる、とんでもない、数字の四(死)や九(苦)…など
・直接的な表現は避け、婉曲表現に言い換える
死亡→逝去、生存中→生前、急死→突然の事…など
また宗旨・宗派によっても忌み言葉は変わります。
ご葬儀がどの宗旨で行なわれるかわからない場合、宗旨に由来する言葉は使わない方が良いでしょう。
具体的な例を挙げると、仏式全体で避けたい言葉は、「迷う」「浮かばれない」などです。
また浄土真宗では、冥福という言葉は使わないようにします。
神式やキリスト教式であれば、仏式ならではの用語を使わないようにしましょう。
「成仏」「供養」「合掌」「仏」「冥福」「往生」「ご愁傷様」などがそれに当たります。
さらにキリスト教では、「死」は悲しむべき終わりでなく永遠の命の始まりと捉えますので、「お悔み」などの文面は避けたいところです。
弔電の敬称に関する注意点
弔電では、日常生活ではあまり耳にしない敬称が使われることがあります。
「ご尊父様」「ご母堂様」などがその例です。
プライベートのお付き合いやご親戚への弔電の場合は「お父様」や「お母様」でも構わないと思いますが、会社関係や目上の方、少しお付き合いの遠い方へは最上級の敬称を使う方が良いでしょう。
また先ほども触れましたが、原則として弔電の宛名(受取人)は喪主です。
故人様や喪主と面識がなく、その他ご遺族の関係者として弔電を送る場合も宛名は喪主とし、故人様の敬称も喪主から見たものに合わせましょう。
たとえば会社の同僚のお母様が亡くなられた場合、文中に「ご母堂様」と書きたくなるかもしれません。
ですが喪主が同僚のお父様の場合は、文中は喪主から見た敬称の「ご令室」「奥様」という言葉を使用しましょう。
ちなみに、喪主(受取人)と故人様の関係ごとの敬称は以下のようになります。
父 → ご尊父様(ごそんぷさま)、お父様、お父上様
母 → ご母堂様(ごぼどうさま)、お母様、お母上様
夫 → ご主人様、旦那様、ご夫君様(ごふくんさま)
妻 → ご令室様(ごれいしつさま)、ご令閨様(ごれいけいさま)、奥様、奥方様
祖父→ ご祖父様(ごそぼさま)、御祖父様(おじいさま)、祖父君(おじぎみ)
祖母→ ご祖母様(ごそぼさま)、御祖母様(おばあさま)、祖母君(おばぎみ)
兄 → ご令兄様(ごれいけいさま)、兄上様、お兄様
弟 → ご令弟様(ごれいていさま)、弟様
姉 → ご令姉様(ごれいしさま)、姉上様、お姉様
妹 → ご令妹様(ごれいまいさま)、妹様
息子→ ご令息様(ごれいそくさま)、ご子息様(ごしそくさま)
娘 → ご令嬢様(ごれいじょうさま)、ご息女様(ごそくじょさま)、お嬢様
弔電の文例については、###chouden_bunrei###で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
弔電は参列できないご自身の代わりとしてお気持ちを表すものです。
ご遺族にとって弔電をいただくのは、慰めのひとつにもなります。
たとえ直接会って励ましの言葉をかけられなくとも、悲しみの中にあるご遺族・ご親族の心に寄り添ってくれるでしょう。
お困りごとやご不安がありましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご相談ください。
少しでもご遺族に弔意を表すお手伝いをさせていただければと思います。
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公開日:2022年4月25日
棺とは故人様をお納めするもので、故人様が最後に眠る場所ですのでこだわって選びたい方も多いでしょう。
しかし、素材、形、デザインなど実にさまざまな種類の棺があるため、どれを選ぶか迷ってしまうかもしれません。
そこで、この記事では棺の種類、値段、サイズなどについて解説します。皆さまが納得のいく棺を選ぶ一助となれば幸いです。
棺の意味や歴史について詳しくは、###hitsugi_toha###をご覧ください。
[@目次@]
棺の種類(素材)と値段について
棺には大きく分けて木棺と布棺の2つがあります。そしてもうひとつ、近年注目されてきているのがエコ棺(特殊な合成紙製)です。
ここからは、それぞれの特徴をご紹介していきます。
■木棺:約2万5千円~約10万円
棺として最もベーシックなタイプが木製の「木棺」です。
おそらく「棺」というと、多くの方は木でできた長方形の箱型のものを思い浮かべるのではないでしょうか。
「棺」を代表するシンプルな木棺は、天然木や木目のプリントをベニヤ板に張り付けたものです。
少し高額なものだと天然木で作られた棺もあり、多くの場合、材質には檜・桐・杉などが使われています。
そのほか丸みを帯びた蓋が付けられたものや、ダイナミックな彫刻が施されたものなど、木棺のデザインは多彩です。
また高級感のあるプレミアム棺として、家具のようなデザインの「家具調棺」などもあり、祭壇を重厚感漂う空間にしてくれます。(約30万円~約50万円)
木ならではの温もりや、力強い木彫の実直な雰囲気など、故人様のイメージに合わせてお選びいただくと良いでしょう。
■布棺:約10万円~20万円
布棺とは、合板に綿・絹・麻などの布地を張ったもので、布張棺ともいわれます。
繊細な刺繍や織り柄、華やかなプリント、光沢のあるベルベット調など、布棺は色や柄で大きく印象が変わるのが特徴です。
女性には優美な刺繍、男性ならすっきりと白い織り柄など、性別や故人様のお好み合わせたり、色や柄に季節感を取り入れると、良いかもしれません。
■エコ棺(特殊な合成紙製):約15万円
「エコ棺」とは段ボール製の棺です。
表面は布張りされているので、一見しただけでは段ボールとはわかりません。
メリットはたくさんありますが、特筆すべきはご遺骨がきれいに残りやすい点です。
釘や金具を一切使用していないので、ご遺骨の周りに燃えカスが黒く残ることがありません。
間伐材を使って作られており、燃焼時間が短いため、環境に優しいという面も今の時代に合うのではないでしょうか。従来の棺と比較すると、CO2排出量を40%削減できます。
棺のサイズも大切なポイント
古くから棺のサイズは「尺」で表されてきました。
現在、一般向けに作られた資料などには尺貫法の表記はあまり見られません。
棺のカタログには、たいてい外寸・内寸がcmで記載されています。棺のサイズは一律ではないので、故人様の身長に合ったサイズを選ぶと良いでしょう。
人は亡くなった後つま先が伸び、背伸びした状態になります。従ってベストのサイズは、棺の内寸が故人様の身長+10~15cmです。
また火葬場の炉にもサイズがあり、普通棺と大型棺(巨人棺)などに分けて受け入れられているのが一般的です。
棺の大きさ(外寸)によって、使用する炉の種類が異なりますが、一般的な棺が炉に入らないことはまずありません。
各火葬場では対応可能な棺のサイズが設定されていますが、あまり気にする必要はないでしょう。
まとめ
当記事では棺の種類についてご紹介しました。
棺は故人様が最後の時を過ごす空間であり、ご遺族・参列者の皆さまが故人様を目にする最後の場です。
故人様のお好みやお人柄にあわせたり、祭壇のデザインにあわせると良いかもしれません。また、想い出のシーンをイメージして選ぶのも良いでしょう。
平安祭典では、多くの棺の中からイメージにあうものをご提案しております。
事前相談も受け付けておりますので、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご相談ください。
少しでも故人様のお人柄や弔いの気持ちが感じられる空間となるよう、お手伝いさせていただきます。
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公開日:2022年4月18日
故人様との最後のお別れは、ご遺体が棺に納められた状態で行ないます。
現代の日本で使われる棺は、素材や形など実にさまざまな種類がありますが、どのような棺でも故人様を仰向けでお納めするところが共通点です。
この記事では、棺がどういうものなのか、棺の歴史などをご紹介します。
平安祭典で取り扱う棺もご紹介しますので、ぜひご確認ください。
棺の選び方や種類については、###hitsugi_syurui###で詳しく解説しています。
棺とは?棺・柩・棺桶の違いは?
「ひつぎ」と読む漢字の代表的なものは、「棺」と「柩」の2つです。
辞書を引くと、どちらも「遺体を納めるための箱」と説明されていますが、2つの漢字は次のように少し違った意味を持ちます。
棺:ご遺体が入っていない空の状態の「ひつぎ」
柩:ご遺体が納められた状態の「ひつぎ」
棺はご遺体が入っていない状態なので、ご遺体を納める納棺には「棺」という字が使われます。一方、ご遺体の納められた柩を運ぶ霊柩車には「柩」という字が使われます。
このように同じ「ひつぎ」ですが、ご遺体の有無で使い分けられています。
ちなみに「ひつぎ」を表すものに「棺桶(かんおけ)」という言葉もありますが、これはその昔、桶状の棺が使われていたことに由来しています。(明治期に入るまでは、棺といえば通常は桶型でした。)
今と昔でどう違う?棺の歴史について
古くから日本の棺には、大きく分けて「寝棺(ねかん)」と「座棺(ざかん)」がありました。
「寝棺」は仰向けに寝かし足を延ばした状態で、「座棺」は手足を折り曲げた状態でご遺体が納められます。
寝棺と座棺以前には甕棺(かめかん)もあり、縄文~弥生時代には棺として甕形(かめがた)の土器が使われていました。(棺の歴史としては甕棺→座棺→寝棺と変遷しました)
身分の高い人の墳墓では古代から寝棺が使われていましたが、一般的な棺としては長く座棺が使われていたようです。江戸時代になると、その大半は木製の桶型だったようです。
明治時代に入り、富裕層が寝棺を使用するようになりました。戦後、火葬の一般化と火葬炉の近代化に伴って、寝棺が主流となりました。
現在の日本における、葬送の火葬率は99.9%です。このように寝棺の形状は、火葬の文化とも関係しています。
火葬について詳しくは、###kasou_toha###をご覧ください。
平安祭典の棺をご紹介
ここからは一例として、平安祭典の棺をご紹介いたします。
平安祭典ではさまざまな素材・形の棺をご用意しております。
価格は、木棺であれば2万5千円~10万円ほどが相場です。
オーソドックスな棺は、平らな蓋の四角い「平型棺」や、蓋に台形の膨らみを持たせた「山型棺」などです。
平安祭典が取り扱う棺の中から、代表的なものをいくつかご紹介します。
■きんもくせい
蓋が平らになったスタンダードな平型の木棺。
シンプルで主張しすぎず、落ち着いた印象です。
■シエル
天国へといざなう風をイメージしてデザインされた棺です。
丸みを帯びた蓋がエレガントで、マットな質感の白に気品が感じられます。
■モビリエ
滑らかな肌触りが特徴のタモ材を使用し、ダークブラウンのカラーには高級感と風格があります。
さざ波をイメージした側面のデザインも秀逸です。
■瑠璃華
華道家・假屋崎省吾氏プロデュースの華麗な棺。
実物の花は黄色ですが、金にすることで高貴で華やかなデザインにされています。
高貴な瑠璃色の生地に、金に輝く群雀蘭を施し、華やかでドラマチックなデザインです。
■鳳凰
匠の技で丹念に施された彫刻が迫力の総桐棺です。
釘を使わず組み木で仕上げられ、細部にまでこだわりが感じられます。
■胡蝶蘭
側面・上部・窓にあしらわれた胡蝶蘭は、故人様を柔らかに包み込むようです。
白を基調とした落ち着いた色合いで、年齢や性別を問わずご利用いただけます。
■やさしい棺
釘や金具を一切使用していないので、ご遺骨を傷つけることがなく、きれいな状態で収骨できます。
間伐材の使用や燃焼時間の短縮など、環境への配慮もされた棺です。
棺に入れるものに関する注意点
棺には副葬品として、故人様愛用の品、想い出の品などを一緒に納めます。
必ずしも副葬品を入れる必要はありませんが、想いのこもった品々をたむけることが一般的です。
ただし、副葬品には入れられるものと入れられないものがあるのでご注意ください。
基本的に燃やせるものは入れても良いのですが、金属・ガラス・プラスチックなど、燃えないものや燃やすのに時間がかかるものは入れられません。
副葬品については###fukusohin_toha###の記事で詳しくご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
まとめ
当記事では、棺についてご紹介いたしました。
棺は、故人様をお納めする大切なものです。心を込めて選ばれると、故人様とのお別れが少しでも豊かなものになるのではないでしょうか。
棺だけでなくご葬儀についてのお悩みやご不安がございましたら、お気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までお問い合わせください。
心に残るお別れのお手伝いさせていただきます。
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公開日:2022年4月11日
皆さまは「神棚」をご存知でしょうか?
ご自宅に仏壇と神棚、両方を設置されているご家庭も多いことと思います。
一方で、ご自宅を新築なさるなどして、これから設置しようというご家庭もあるかもしれません。
身近にご先祖を感じることができる場所だからこそ、神棚の設置場所や方角、作法など基本的な知識は知っておきたいですよね。
そこで今回は、神棚に関するあれこれをご紹介します。
そもそも神棚とは?
神棚とは、神道(しんとう、しんどう)において神様を祀るための棚で、家や企業の事務所などに設置されているもので、神社同様にとても神聖な場所です。
棚の上に置かれた札宮(ふだみや)の中には、神社でいただいた御神札(おふだ)を納め、毎日参拝し、神様に感謝の気持ちを示します。
また、古来から日本では、ご先祖の霊をご供養することで、ご先祖が神となり子孫を守ってくれるという考えがあります。
そのため神棚で神様を祀ることで、ご先祖を祀る意味にもなるとされています。
神棚はどこに祀るか?祀るのに適した方角は?
ご自宅を新築した際などに、神棚を購入し、家の中のどこに祀るか悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。
神棚は清浄かつ明るく静かな部屋の高い所に祀ります。
いつも綺麗にし、日当たりが良く人が集まりやすいリビングや和室などが良いでしょう。
方角は、太陽の光が多くあたるとされる南、もしくは東が神棚の正面と向き合うように祀ります。
人の出入りがあるドアの上や、不浄とされるトイレと背中合わせになっている場所、仏壇と向かい合わせになるような配置はできる限り避けます。
仏壇と同じ部屋に祀ること自体は問題ないのですが、どちらかを拝もうとすると、どちらかにお尻を向けてしまうことになりますので、向かい合わせにならないよう気を付けてください。
高さは、天井近く(私たちの目線より高い場所)に祀ります。
もちろん、家の造りなど様々な事情で、上で記したような高さのない場所に神棚を祀らなければならないこともあるでしょう。
しかし、大切なのはお祀りする気持ちなので、絶対に避けなければならないということではありません。
なお、神棚を新しく設置する際は、大安などの吉日に行なうと良いとされています。
神棚の上に付ける「雲板」「雲文字」とは?
二階建ての一軒家やマンションで、神棚を祀る部屋の上にさらに部屋があり、人が神棚の上を歩く可能性がある場合、神棚の上には「雲」をかたどった木製の飾り「雲板」や、紙に「雲」と書いた飾り「雲文字」を付けます。
「雲」を付けることで、神様に「神棚の上には何も存在しませんよ」「失礼はありませんよ」と伝えることになります。
なお、「雲」の代わりに「天」や「空」の文字を用いるケースもあります。
御神札(おふだ)の納め方
御神札とは、神様の御霊(みたま)が宿ったご分霊であるとされており、神社の名前やご祭神の名前が記されています。
御神札は神社の社務所や札所で頒布されています。
神棚の札宮に納める御神札には、神宮大麻(じんぐうたいま=伊勢神宮の御神札)や氏神札(地元の氏神様の御神札)、崇敬神社(すうけいじんじゃ)の御神札などがあります。
御神札は、新年のタイミングで一年に一度、新しいものに取り替えましょう。
古い御神札は、年末年始に神社内の古札収所、あるいは古札受付などと書かれた場所に返納します。
返納した御神札は神職がお焚き上げをしてくれます。
神具の設置方法と神棚のお供え、お参りの作法
神棚には、札宮以外にも神具(しんぐ)を設置します。
主な神具には、神鏡(しんきょう)、皿、水玉、榊立(さかきたて)、瓶子(へいし、へいじ)があります。
主な神具
・ 神鏡
札宮の扉の前に祀ります。
・ 皿
洗米や塩を乗せるための器です。
洗米は向かって中央、塩は向かって右に置きます。
・ 水玉
水を入れてお供えします。
お供えする時はふたをとって向かって左に置きます。
・ 榊立
榊を左右1本ずつお供えします。
・ 瓶子
御神酒をお供えするための器です。
ふたをとって左右1本ずつお供えします。
神様へのお供えのことを神饌(しんせん)と呼び、毎朝、神棚にお供えをします。
榊は毎月1日、御神酒とともに新しいものに取り替えると良いとされています。
神様の御霊(みたま)が宿ったご分霊であるとされる御神札が納められている神棚は、家の中にある神社です。
神棚のお参りの作法は、神社の参拝の作法と同様に「二拝二拍手一礼」が基本となります。
「神棚封じ」とは?
神道では死を穢(けが)れと見なします。
これは「気枯れている状態」のことで、不浄・汚れていることではありません。
この「穢れ」に触れぬよう、ご自宅に神棚がある場合、ご家族にご不幸があった際には「神棚封じ」を行ないます。
神棚封じとは、白布や半紙を貼り、神棚を隠すことです。
「神棚封じ」の手順
・ 神棚封じはご遺族ではなく、(穢れが及んでいない)第三者が行なう
・ 神棚に挨拶をし、亡くなった方の氏名を伝える
・ 神棚の榊や御神酒、お供え物を下げる
・ 神棚の扉を閉め、白布や半紙を貼り神棚を隠す
・ 神道における忌中の期間は50日なので、50日間神棚封じを行なう
神棚封じの期間はお供えを控えます。
失礼に当たると思う方もいるかもしれませんが、穢れがある状態で神棚に触れることのほうが良くないこととされています。
ご家族にご不幸があった際には、ご葬儀の準備とともに神棚封じを忘れずに行ないましょう。
神棚は神様を祀る大切な場所
いかがだったでしょうか。
今回は神棚に関するあれこれについてご紹介しました。
ご先祖を祀る仏壇同様に、神棚は神様を祀る大切な場所です。
また、冒頭でも述べた通り、古来から日本では、ご先祖の霊をご供養することで、ご先祖が神となり子孫を守ってくれるという考えがあります。
もし、ご家庭に神棚がなければ、一度お祀りすることをご検討されてみても良いかもしれません。
平安祭典では、神戸・阪神間でのご供養に関するご相談を承っております。
気兼ねなくお問い合わせください。(0120-00-3242)
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公開日:2022年4月4日
年齢を重ねるにつれ、お墓に関する心配事が出てくる方も多いのではないでしょうか。
例えばお墓を新しく建てること、お墓とは別の供養方法を考えること、既にあるお墓を改葬(引越し)することといった心配事です。
中には、墓じまいを考えている方もいることでしょう。
そこで今回は、お墓についてのあれこれをご紹介します。
お墓を建てる際のポイント
お墓を建てる際には、まず、お墓を建てる場所選びがポイントとなります。
お墓を建てる場所は、公営墓地、民営墓地、寺院墓地が候補となります。
公営墓地とは、都道府県や市区町村といった地方自治体が運営する墓地のことで、民営墓地とは、ご寺院などの宗教法人、あるいは公益法人が運営している墓地のことです。
また、寺院墓地はご寺院が宗教活動として運営している墓地です。
それぞれの墓地にはメリットとデメリットが存在します。
公営墓地
【メリット】
・ 永代使用料・管理費といった費用が安い
・ 宗旨・宗派を問わない
【デメリット】
・ 居住地制限など、申し込みの際の資格制限がある
・ 地域によっては応募倍率が高くなる
民営墓地
【メリット】
・ 公営墓地に比べて申込みの際の資格制限が少ない
・ 宗旨・宗派を問わない
【デメリット】
・ 公営墓地に比べて永代使用料・管理費といった費用が割高である
寺院墓地
【メリット】
・ 聖職者や管理人に、お墓のお手入れを定期的にしていただける
・ ご法要の際に相談に乗っていただける
・ 手厚い供養を期待できる
【デメリット】
・ 原則、そのご寺院び宗旨・宗派の檀家(信徒)でなければ、その寺院墓地を利用できない
いずれにせよ、新しくお墓を建てる際には、後々ご法要を執り行なうことやお参りのことも考え、ご自宅から近い場所に建てることをおすすめします。
お墓とは別の供養方法を選択する人もいる
近年、世代間でお墓に対するイメージ、捉え方に違いが見られるようなってきました。
特に若い世代の中には、お墓を建てずに、納骨堂や自然葬(樹木葬など)、海洋散骨、手元供養などのご供養の方法を選択する方もいます。
お墓を建てずにこれらの供養方法を利用することで、「経済的な負担が減少する」、「跡継(維持・管理の手間)の心配が不要である」といったメリットがあります。
その一方で、「心の拠り所がなくなってしまう」、「親族から良く思われない可能性がある」といったデメリットも生じる点は知っておきたいところです。
散骨については###sankotu_toha###の記事、手元供養については###temotokuyou_toha###の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
お墓の改葬(引越し)とは?
お墓の改葬とは、お墓を別の場所に移転することです。
「郷里のお墓を守っていくのが困難になった」、「郷里のお墓が遠くてなかなかお参りに行けない」、「自宅の近くで供養をしたい」などの理由から、お墓の改葬のニーズが近年高まっています。
なお、お墓の改葬は「墓地埋葬等に関する法律」に定められており、市町村の許可を得なければなりません。
以下にお墓の改葬の手順をご紹介します。
お墓の改葬の手順
・ 新しいお墓を探す(お墓を建てる)
・ 「墓地使用許可証(※)」と「受入証明書」を発行してもらう
※「墓地使用許可証」は墓地によって名称が異なります。
・ 「改葬許可申請書」を市区町村役場から取り寄せる
※自治体によってはダウンロードが可能です。
・ 既存墓地管理者から「埋葬(埋蔵・収蔵・納骨)証明書」を発行してもらう
※証明書は遺骨1名ごとに1通必要です。
・ 既存墓地のある市区町村役場に「改葬許可申請書」を提出し、「改葬許可証」を交付してもらう
※「改葬許可申請書」は自治体ごとに提出書類、名称が異なります。
・ ご寺院に「閉眼供養(魂抜き)」をしていただき、既存墓地から遺骨を取り出す
※既存のお墓の撤去については、石材店などに確認することをおすすめします。
・ 新しい墓地の管理者に「改葬許可証」を提出する
・ ご寺院に「開眼供養(魂入れ)」をしていただいてから遺骨を納骨する
また、「お墓の継承者がいない」、「遠方にあり墓参りが難しい」、「経済的な理由(お墓の維持、管理費がかかる)」などの理由から、お墓を撤去・処分する「墓じまい」を選択する方もいます。
大切なのは、故人様やご先祖を敬う気持ち
いかがだったでしょうか。
今回はお墓についてのあれこれをご紹介しました。
皆さまのご参考になれば幸いです。
お墓に関する心配事が出てくる方も多いと思いますが、大切なのは、故人様やご先祖を敬う気持ちです。
そのような気持ちを大切に、ご供養をされると良いのではないでしょうか。
平安商事では、墓地・墓石の斡旋、仏壇・仏具の販売まで、ご葬儀に必要なもの・ことについてご案内しています。
神戸・阪神間にお住まいの方は、気兼ねなくお近くの会館にご相談ください。
【神戸平安商事】 西神会館5F ショールーム
神戸市西区美賀多台9丁目2番1号 TEL 078-992-3601 受付時間9:00~17:30
【神戸会館平安商事】 神戸会館5F ショールーム
神戸市兵庫区新開地3丁目2番15号 TEL 078-366-3201 受付時間9:00~17:30
【阪神平安商事】 阪神会館1F ショールーム
尼崎市西長洲町3丁目7番7号 TEL 06-6489-3701 受付時間9:00~17:30
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公開日:2022年3月28日
仏式のご葬儀やご法要に参列する際の必需品が「数珠(じゅず)」です。
数珠とは、穴の開いた小さな珠(たま)を中糸で繋げたもので、私たちにとって身近な仏具の1つです。
元々はお経や念仏を唱える際に、珠を動かすことで数を数える道具としても用いられており、これが数珠という名前の由来となっています。
また、仏様を「念」ずる際に用いる「珠」であることから「念珠(ねんじゅ)」とも呼ばれます。
今回は、この数珠(念珠)についてご紹介します。
数珠の歴史
仏具としての数珠の起源については諸説あります。
有力な説は、古代インドにおいてバラモン教の僧が数珠を使っており、この習慣を仏教の開祖であるお釈迦様が取り入れて、仏教でも用いられるようになったのではないかというものです。
昔々、インドのある王様が、国内で疫病が流行したり治安が悪くなっていることをお釈迦様に相談しました。
するとお釈迦様は「ムクロジ(無患子)の木の実を108個繋いで数珠とし、これを肌身離さず持ち念仏を唱えなさい。念仏を唱えるごとに珠を1つずつ珠を動かして数を数え、20万回念仏を唱えれば人々の迷いや苦しみがなくなり、100万回念仏を唱えれば人々の煩悩を断ち切ることができるでしょう」と説かれたそうです。(※)
その後インドから中国に伝わり、日本には、仏教伝来とともに飛鳥時代の頃に中国から伝わりました。
一般に普及したのは、鎌倉時代に浄土教(浄土思想)が流行し、人々が念仏を唱えるようになってからだとされています。
数珠の珠の正式な数は108個ですが、この108という数字は人間の煩悩の数でもあります。現在でも、念仏を唱えるごとに珠を1つずつ動かして数えることで、1つずつ煩悩が消えて清らかな心になると考えられています。
※ この話は『大蔵経(だいぞうきょう)』の中の「佛説木槵子経(ぶっせつもくげんじきょう)」というお経に収録されています。
数珠の種類 「本式数珠」と「略式数珠」の違い
数珠の種類には、宗派ごとに異なる正式な「本式数珠」と、宗派問わず使うことができる「略式数珠」があります。
「本式数珠」は、108個もの珠からなるため、一般的には二重にして使われます。
「略式数珠」は珠の数を減らしたもので、片手にかけて使うことができることから「片手数珠」とも呼ばれます。
仏式のご葬儀やご法要では、数珠を持参することがマナーなので、ご自身用のものを1つは持っておきたいところです。
はじめてご購入されるなら、宗派問わず使え、持ち運びにも便利な「略式数珠」を選ぶのが無難でしょう。
ご自身の宗派にこだわりがある場合は、「本式数珠」を選んでも良いと思います。
なお、宗派の異なるご葬儀に参列される際、ご自身の宗派の数珠を持って出席してもマナー違反ではありません。
ちなみに、数珠には男性用と女性用があり、持ち運びするための数珠袋も男性用・女性用それぞれがありますので、選ぶ際にはご注意ください。
「本式数珠」と「略式数珠」の他にも、「腕輪念珠」と呼ばれるブレスレット型のものがあります。
このブレスレット型は、お守りとしての意味合いが強いため、ご葬儀などでの使用は控えましょう。
略式数珠の持ち方
数珠の持ち方は宗派ごとに異なるとされていますが、略式数珠であれば、基本的には宗派を問わず使え、持ち方も統一されています。
突然のご不幸の際にも慌てないように、略式数珠の持ち方をご紹介します。
基本的な持ち方
数珠を片手で持つ時は、基本的に房を下にして左手に持ちます。
席に座っている時は左手首にかけておき、焼香などで移動する場合には、左手の親指と人差し指の間にかけて持ちます。
焼香をする場合
数珠を持った左手をひじから直角に曲げ、身体の中心からやや左寄り(心臓のあたり)に止めた姿勢で、右手で焼香します。
合掌する場合
一般的には、左手の親指と人差し指にかけた状態で右手を添えて合掌します。
長い数珠の場合は、二連にして左手に持ったまま手を合わせるか、左右の中指に内側の一連だけをかけ合掌します。
焼香の作法については、###shoukou_yarikata###で詳しくご紹介しています。
数珠に関するトラブル こんな時はどうすれば良い?
続いて、数珠に関してよく起きるトラブルと解決方法ご紹介します。
忘れた時は?
数珠の貸し借りをすることはおすすめできません。
これは、数珠には持ち主の念が宿ると言われているためです。
数珠を持つことはマナーではありますが、忘れても問題なく焼香はできます。
平安祭典では、数珠の販売も行なっていますので、ご安心ください。
もし数珠が切れたら?
まれに数珠の珠を繋ぐ紐が劣化して、切れてしまうことがあります。
ご葬儀やご法要の最中などに切れてしまうと、バラバラと珠が散らばってしまい困ってしまいます。
紐が明らかに劣化している場合には、事前に新しく買い替える、あるいは販売店や仏壇店などに修理に出しましょう。
数珠の処分は、そのままゴミとして捨てても構いませんが、ご供養をしてもらいたい場合には、ご寺院や仏具店にご相談ください。
数珠を長持ちさせるためのお手入れ方法
数珠を使い続けていると、紐が劣化するなど様々な不具合が出てきます。
長く使い続けるためにも、適切な使い方、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
珠の部分は、汚れたら、柔らかい布で優しく拭きましょう。
また、夏場に数珠を使用すると、汗が付着するので、使用後はそのまましまわずに先に軽く拭き取ります。
数珠の紐は切れやすいため、直射日光の当たるような場所には保管せず、衝撃を与えないことも大切です。
季節ごとに中の紐の摩耗具合をチェックし、不具合があるようであれば仏具店などで紐を交換してもらいましょう。
持ち運ぶ際には専用の数珠袋に入れますが、ご自宅で保管をする場合、数珠袋では房が曲がってしまう可能性もあるので、専用の箱などに入れて保管すると良いでしょう。
素材やデザインにこだわった数珠もある
今回は、数珠(念珠)についてご紹介しました。
最近では、素材やデザインにこだわったものも数多く販売されています。
もしお持ちでなければ、まずは気に入った素材やデザインの数珠を選んではいかがでしょうか。
数珠は主に仏具店で販売されていますが、平安祭典でも、様々な種類の数珠をご用意しています。
お近くの平安祭典にお立ち寄りの際には、ぜひご覧になってください。
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公開日:2022年3月21日
2018年にNHKが実施したアンケート調査によると、日本人が信仰する宗教は「仏教」 が31%、「神道」 が3%、「キリスト教」 が1%、「信仰する宗教なし」 が62%だったそうです。(その他:1%、無回答:2%)
ご葬儀を仏式で行なう方が多い中で、「仏教」の31%は、少ない印象を受けます。
「信仰する宗教なし」 と回答した方の多くは、実際には仏教を信仰しているかもしれませんね。
ところで、日本人の多くが信仰している仏教には、ご存知の通り、多くの宗派(しゅうは)があり、古くからある伝統的な仏教だけでも「十三宗五十六派」が存在します。
そこで今回は、この「十三宗五十六派」、そして日本の仏教の代表的な「十三宗」についてご紹介します。
「宗旨」と「宗派」の違いと仏教における歴史
「宗旨」は宗教の教えや教養そのものを、「宗派」は各宗教から生じた分派を意味しています。
日本の伝統的な仏教には、「十三宗五十六派」が存在します。
「十三宗」とは、法相宗、律宗、華厳宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗のことです。
「五十六派」とは、これらの十三宗から教義・信仰対象などの違いや歴史的経緯により生じた五十六の分派のことです。
一方で、「十三宗五十六派二十八宗派」という呼び方もあります。
これは1940年4月に「宗教団体法」が施行され、宗教団体は認可制となり、五十六派が合同した二十八宗派が認可を取得したことに由来します。
仏教の代表的な「十三宗」
日本の伝統的な仏教である「十三宗」ですが、それぞれの特徴について見てみます。
奈良仏教系
・ 法相宗(ほっそうしゅう、ほうそうしゅう)
開祖:玄奘三蔵(三蔵法師)
本尊:唯識曼荼羅(ゆいしきまんだら)
長い時間をかけ、段階を経て修行を行なうことで成仏に至ると考える。
また、念仏や題目を唱える、坐禅を行なうなど、ひとつの行だけに専念するのではなく、様々な行を推奨する。
遣唐使の僧により日本に伝えられる。
興福寺、薬師寺が本山。
・ 律宗(りっしゅう)
開祖:鑑真和上
本尊:盧舎那仏(るしゃなぶつ)
「戒律」、すなわち自発的に規律を守ろうとする心のはたらきを指す「戒」と、他律的な規則を指す「律」の研究と実践を主とする。
日本には鑑真(がんじん)が伝えた。
唐招提寺が本山。
・ 華厳宗(けごんしゅう)
開祖:杜順
本尊:毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)
毘盧舎那仏とは、明るい光を放つ仏で、毘盧舎那仏の光明により迷っている人々を浄土である華厳世界に導くとされる。
「華厳経」を経典とし、大乗仏教の中でも哲学的で独特な教えを持つ。
聖武天皇が建立した東大寺(奈良の大仏=盧舎那仏像で有名)は、近代以降は華厳宗を名乗る。
密教系
・ 真言宗(しんごんしゅう)
開祖:空海(弘法大師)
本尊:大日如来
空海が唐の都・長安で学んだ密教を基盤とする。
大日如来をすべての根本と考える。
人の心のあり方や価値観などを10の段階に分け、最終的に大日如来と同レベルに達することを説く。(「十住心思想」)
密教系+法華系
・ 天台宗(てんだいしゅう)
開祖:最澄(伝教大師)
本尊:お釈迦様、薬師如来など
中国で学んだ最澄により日本に伝えられた密教。
朝は法華経の南無妙法蓮華経を唱え、夕方は阿弥陀経の南無阿弥陀仏を唱えるという「朝題目夕念仏」という言葉があるが、「妙法蓮華経(法華経)」を根本仏典とする。
天台宗から多くの日本仏教の宗旨が発展した。
比叡山延暦寺が本山。
法華系
・ 日蓮宗(にちれんしゅう)
開祖:日蓮(立正大師)
本尊:お釈迦様、大曼荼羅、日蓮聖人
鎌倉時代中期に日蓮が興す。
本尊・題目・戒壇を三大秘法とし、題目(「南無妙法蓮華経」)を唱えること(唱題)を重視している。
「南無妙法蓮華経」とは「妙法蓮華経(法華経)に帰依する」という意味。
法華宗とも称する。
浄土系
・ 浄土宗(じょうどしゅう)
開祖:法然(円光大師)
本尊:阿弥陀様
鎌倉仏教のひとつ。
修行の価値を認めず、修行による成仏を否定し、念仏を唱えることを重視する。
念仏を唱えることで極楽往生に至ると考える。
・ 浄土真宗(じょうどしんしゅう)
開祖:親鸞(見真大師)
本尊:阿弥陀様
法然の教えを親鸞が継承し発展させる。
人が求めなくとも阿弥陀様が救って下さる、いずれ仏になることが約束されているから、改めて修行する必要はないという教え。
・ 融通念仏宗(ゆうづうねんぶつしゅう)
開祖:良忍(聖應大師)
本尊:十一尊天得如来(中央に阿弥陀様、周囲に10体の菩薩)
毎日何度も念仏を唱えることが修行の中心となる。
一人一人の祈りが全ての人の為となり、全ての人の祈りは自分のためになるという教えを持つ。
華厳宗の影響を受ける。
・ 時宗(じしゅう)
開祖:一遍(証誠大師)
本尊:阿弥陀様または南無阿弥陀仏の書
阿弥陀様を信じる信じないを問わず、仏の本願力は絶対であるがゆえに、念仏さえ唱えれば往生できると説く。
禅宗
・ 臨済宗(りんざいしゅう)
開祖:栄西(千光法師)
本尊:定めはないがお釈迦様が多い
師から弟子への悟りの伝達(法嗣、はっす)を重んじる。
座禅を組みながら師と弟子が問答を繰り返す「看話禅(かんなぜん)」で有名。
ちなみに、「ソモサン(什麼生)」「セッパ(説破)」で知られるアニメの一休さんは、室町時代に実在した臨済宗の僧侶・一休宗純をモデルとしている。
鎌倉幕府、室町幕府という時の政権との結び付きが強く、室町文化の形成にも多大な影響を与えた。
鎌倉時代には上級武士の間で支持された。
・ 曹洞宗(そうとうしゅう)
開祖:道元(承陽大師)
本尊:お釈迦様
「看話禅」の臨済宗とは異なり、黙して坐禅に徹する「黙照禅」で各自が悟りを開いてゆく。
鎌倉時代には地方の武士や一般市民の間で支持された。
・ 黄檗宗(おうばくしゅう)
開祖:隠元(真空大師)
本尊:お釈迦様
江戸時代初期に来日した明末の僧、隠元が開祖。
教義・修行・儀礼・布教などは日本の臨済宗と変わらないが、儀式の形式や使われる言葉は中国・明時代の様式。
ご葬儀では宗旨・宗派の確認を
今回は、仏教における「十三宗五十六派」、日本の仏教の代表的な「十三宗」についてご紹介しました。
宗旨・宗派が異なると、御香典の表書きの書き方や線香の作法も異なる場合もあります。
そのため、ご葬儀に参列なさる際には、喪家の宗旨・宗派の確認をしておきたいところです。
御香典については###kouden_manner###で詳しく説明しています。
平安祭典では神戸・阪神間での仏事に関するご相談を承っております。
気兼ねなくお問い合わせください。(0120-00-3242)
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公開日:2022年3月14日
仏式のご葬儀では、故人様に「戒名(かいみょう)」が授けられます。
また、この戒名に似た言葉に「法名(ほうみょう)」や「法号(ほうごう)」というものがあります。
今回は「戒名」とは何か、「法名」や「法号」との違いや位と相場などについてご説明します。
「戒名」と「法名」、「法号」の違いとは?
まずは皆さまも馴染み深い「戒名」からご説明します。
「戒名」とは、故人様が釈迦(しゃか)の弟子、すなわち仏弟子(ぶつでし)になった証として、ご寺院から授けられる名前のことです。
戒名は、ご寺院がご葬儀までに授けるのが一般的です。
仏教の多くの宗派では、この「戒名」という言葉を用いますが、この「戒」という字は「戒律」という言葉からきています。
つまり、「戒律を守り、仏弟子となる証としての名前」が戒名なのです。
一方で、浄土真宗の教えにはこの戒律が無いため、仏弟子として授けられる名前は戒名ではなく「法名」といいます。
また、日蓮宗では「法号」と呼び、これも戒名と同じくご寺院から名前が授けられます。
ちなみに「戒名」や「法名」、「法号」は故人が授かる名前という認識の方が多いかもしれませんが、本来は生前にご寺院から授かる仏教徒としての名前です。
「戒名」と「法名」、「法号」の付け方と構成
「戒名」と「法名」、「法号」の付け方についてもご説明します。
宗派によって若干の差異はあるものの、基本的な構成はほとんど同じで、「院殿号・院号」「道号」「戒名」「位号」の4つとなります。
ひとつずつ見ていきましょう。
・ 院殿号・院号
主にご寺院や社会の発展などに大きく貢献した方には、戒名の最高位「○○院殿」「○○院」などが与えられます。
・ 道号
「道号」とは、悟りを開いた方に与えられる称号のことです。
基本的には2文字で、生前の職業や人柄、性格や趣味などが分かる称号が与えられます(浄土真宗では使用しません)。
・ 戒名
故人が仏門に入った証として与えられる称号です。
一般的には2文字で、生前の本名から1文字付けることが多いです。
浄土真宗では「釋(釋尼)○○」と表記します。
・ 位号
俗名であれば「様」にあたる部分で、故人の性別や年齢によって異なる称号です。
男性は「○○居士」「○○信士」、女性は「○○大姉」「○○信女」、子供であれば「〇〇童子」や「〇〇童女」などが用いられます(浄土真宗では使用しません)。
「戒名」と「法名」、「法号」に使用される文字は漢字のみですが、真言宗では、戒名の前に梵字(※)がつきます。
※ 梵字とは古代インドのサンスクリット語を書き表す文字のことで、真言宗ではこの梵字の「ア」(「阿字」とも)は、ご本尊である大日如来を表します。
戒名の位と相場
戒名・法名・法号を授けていただくことに対する御礼は、御布施に含まれていることが一般的です。
位号のランクを上げたり、院号を付けていただいた場合などに、別途「戒名料」や「院号料」が必要となります。
戒名料や院号料の相場は、宗旨・宗派や、ご寺院の格、または付けていただいた戒名の位によっても変わります。
次の表は、ご寺院に戒名をつつけていただいた場合の相場の一例です。
参考にしてください。
戒名は本位牌や過去帳にも記される
本位牌とは、仏壇に祀(まつ)られる、故人様の魂が宿っているとされる木製の位牌です。
この本位牌に、俗名(生前の名前)、没年月日、享年に加えて、故人様の戒名を記します。
なお、位牌の数が増えた場合には、三十三回忌や五十回忌など節目となるご法要で過去帳にまとめることが多いようです。
また、浄土真宗では位牌の代わりに過去帳を仏壇に祀ります。
家系図の意味合いも強く、普段は仏壇の引き出しに仕舞われているご家庭も多いことでしょう。
位牌については###ihai_toha###で詳しく説明しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「戒名」とは何か、「法名」や「法号」との違いや、位と相場などについてご説明しました。
皆さまの参考になれば幸いです。
また、平安祭典では神戸・阪神間でのご葬儀・仏事などに関するご相談を受け付けております。
お困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくお問い合わせください。
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公開日:2022年3月7日
位牌(いはい)とは故人様の霊が宿る木の札で、仏壇に祀(まつ)られる大切な仏具です。
しかし「見たことあるけれど、実際にどのような役割を持つものなのかは知らない」という方も多いようです。
そこで今回は意外と知らない位牌についてご説明します。
礼拝の対象として用いられる位牌
そもそも位牌とはどのようなものなのでしょうか。
位牌とは、仏教においてご供養に用いる仏具で、表面に故人様の戒名(日蓮宗は法号)や俗名(生前の名前)、裏面に没年月日、享年を記した木の札のことです。
主に仏壇に安置され、故人様の依代(よりしろ=霊が宿る対象物)であり、礼拝の対象として用いられます。
ちなみに、位牌は中国の儒教にルーツを持つ風習であるとされ、日本では鎌倉時代から室町時代にかけて禅宗の聖職者が広め、江戸時代には一般庶民に普及したとされています。
なお、数え方は1本、1基などが使われることが多いですが、正しくは「柱(はしら)」で、1柱(ひとはしら)、2柱(ふたはしら)……と数えます。
浄土真宗では位牌の代わりに法名軸や過去帳を用いる
同じ仏教でも、浄土真宗では位牌を祀りません。
これらの宗派では「故人様の魂は亡くなるとすぐに成仏しているため、位牌を祀り礼拝の対象とする必要はない」という考え方があるからです。
浄土真宗では、位牌の代わりに法名軸(法名・没年月日を記した掛軸)や過去帳(法名・俗名・没年月日・享年を記した帳簿)を用います。
ただし、浄土真宗の中でも専修寺系の真宗高田派や地域によっては位牌を祀ることがあります。宗派が浄土真宗の場合には、事前にご寺院にご確認ください。
※浄土真宗では、戒名と呼ばず法名と呼びます。
※浄土真宗は、阿弥陀如来(阿弥陀仏)のみを礼拝の対象としているため、法名軸や過去帳は礼拝の対象ではありません。位牌を祀る真宗高田派においても同様で、礼拝の対象ではありません。
宗派につていは###shuuha_shuushi###で詳しくご説明しています。
位牌には大きく分けて3つの種類がある
位牌と聞くと、多くの方は仏壇に祀られているのをイメージするのではないでしょうか。それは「本位牌」と呼ばれるものです。
「本位牌」以外にも「白木位牌」「寺位牌」と、大きく分けて3つの種類が存在します。
この3つの違いについてもご説明します。
・白木位牌
「白木位牌」とは、故人様がお亡くなりになった直後に作られる仮の位牌で、「内位牌」とも呼ばれます。
文字通り白木(しらき=塗料などで加工しないそのままの木材)に、故人様の戒名や俗名、没年月日、享年を記します。
ご葬儀では祭壇に祀られ、ご葬儀後も中陰祭壇(忌明け法要までご遺骨を祀る祭壇)に安置されます。忌明け法要を迎えた後、「本位牌」に替えます。
あくまで四十九日法要までの仮の位牌が「白木位牌」です。
・本位牌
「本位牌」は塗り位牌とも呼ばれ、忌明け法要を迎えた後「白木位牌」に替わり、仏壇に祀られる
位牌のことです。
漆塗りに金箔・沈金・蒔絵などが施された、多くの方がイメージされるであろう位牌です。
四十九日になると故人の魂は成仏し、本位牌に移りますので、それまでに用意しておく必要があります。
ちなみに「本位牌」の作成には、文字彫り・文字書き、漆塗り・検品等に約2週間かかります。
「忌明け法要に間に合わなかった」ということのないよう早めに手配しておきましょう。
・寺位牌
「寺位牌」とは、菩提寺(壇那寺)や本山
(=宗派における特別なご寺院)に安置
するための位牌のことです。
檀家が「本位牌」とは別に「寺位牌」を祀る他、
様々な事情でご自宅に位牌を安置できない方や
永代供養を望まれる方が「寺位牌」を利用します。
平安商事では各種位牌を取り扱っています
いかがだったでしょうか。
今回は仏壇に祀られ、礼拝の対象となる位牌についてご説明しました。
皆さまのご参考になれば幸いです。
平安グループの平安商事では、今回ご紹介した位牌はもちろん、りん・香炉・燭台といった各種仏具、ご本尊(仏像・掛軸)などをお取り扱いしています。
「何を揃えるべきかわからない」「一式が必要」という方には、仏具のセットもご用意しています。
神戸・阪神間で仏具・仏像・その他関連用具をお探しの方は、ぜひ平安商事までご相談ください。
【神戸平安商事】 西神会館5F ショールーム
神戸市西区美賀多台9丁目2番1号 TEL 078-992-3601 受付時間9:00~17:30
【神戸会館平安商事】 神戸会館5F ショールーム
神戸市兵庫区新開地3丁目2番15号 TEL 078-366-3201 受付時間9:00~17:30
【阪神平安商事】 阪神会館1F ショールーム
尼崎市西長洲町3丁目7番7号 TEL 06-6489-3701 受付時間9:00~17:30
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公開日:2022年2月28日
身内に不幸があった際には、私たちはまず家族や親族に連絡し、その後葬儀社や日頃からお付き合いのあるご寺院に連絡を入れます。
この日頃からお付き合いのあるご寺院のことを、「菩提寺(ぼだいじ)」や「檀那寺(だんなでら)」と呼びます。
皆さまに菩提寺や檀那寺がある場合、その存在はとても大切なものとなります。
今回は、菩提寺と檀那寺が、なぜ大切なのかをご紹介します。
菩提寺と檀那寺の違いとは?
まずは菩提寺と檀那寺の言葉の説明をしましょう。
菩提寺と檀那寺は、先祖代々のお墓がある、あるいはご葬儀やご法要を依頼するご寺院という意味として、区別せずに用いられることも多いのですが、厳密には、この2つの言葉の意味は異なります。
まず菩提寺とは、「そのご寺院の宗旨に帰依し、先祖代々のお墓がある、先祖の位牌を納めてあるご寺院」という意味を持つ言葉です。
一方、檀那寺とは、「そのご寺院の檀家となり、日頃から御布施などにより経済的に支えているご寺院」を意味します。
ちなみに「檀那」は古代インドの言葉「ダーナ」に漢字を当てたもので、「御布施」という意味を持ちます。
檀家としてあくまでもそのご寺院の経済活動を支える点が重要であり、必ずしも先祖代々のお墓は必要ありません。
ただ、先祖代々のお墓があり、先祖の位牌を納めていて、かつ檀家として日頃から御布施を行なっているご寺院がある場合には、そのご寺院は菩提寺でもあり檀那寺でもあると言えます。
菩提寺・檀那寺にご葬儀・ご法要を依頼する
ここからはご葬儀における菩提寺・檀那寺との注意点についてご案内します。
ご葬儀やご法要を執り行なう際には、菩提寺や檀那寺に依頼する必要があります。
日時・場所が決まれば、菩提寺・檀那寺のご都合を確認してください。
戒名は故人様の人となりやご趣味・ご職業などを考慮して決めていただけるので、何かご希望があればそのタイミングでご寺院に伝えます。
またその際、お越しになる僧侶の人数を確認しましょう。
なぜなら人数によって御布施の金額が変わってくるからです。
ご法要も菩提寺・檀那寺に連絡し、お経をあげていただきます。
遅くとも1ヶ月前、できれば1ヶ月半~2ヶ月前までにご法要の日時・場所を決めたら、ご寺院のご都合を確認します。
一般的に土・日・祝日やお盆の時期にはご法要を行なうご家庭が多く、どちらのご寺院も多忙になるため、早めに連絡しましょう。
いずれにせよ、菩提寺・檀那寺がある場合には、ご葬儀・ご法要の際は、必ず菩提寺・檀那寺に連絡しましょう。
菩提寺・檀那寺が遠方の場合も、まず連絡を
菩提寺・檀那寺が遠方にある場合でもご葬儀・ご法要を執り行なう際には必ず連絡しましょう。
連絡をした際には、以下の4通りのご回答があるかと思います。
1. 遠くても私が行きます
2. 遠方なので、近隣で付き合いのあるご寺院をご紹介します
3. 葬儀社で紹介してもらってください
4. 戒名はこちらで授けますが、その後は葬儀社でご紹介のあったご寺院に来てもらってください
なお、ご寺院から3・4のようなお返事をいただいた場合には、当社から同じ宗派のご寺院をご紹介いたします。
菩提寺・檀那寺がない、分からない場合にはどうすれば良い?
元々菩提寺や檀那寺がない、あるいはわからない場合もあります。
分からないからといって、そのまま別のご寺院に来ていただいたり、違った宗旨宗派でご葬儀をあげてしまったり…といったことがあってはなりません。
分からない場合は、必ずご親族に確認をしましょう。
ご親族に確認を取るとすぐに菩提寺や檀那寺が判明することも少なくありません。
その他にも、戒名から宗派を推測する方法があります。
実家にある仏壇の掛軸や位牌に書かれている戒名、あるいは墓誌(お墓の横に建てられている石碑)に掘られている戒名を確認することで、宗派や菩提寺・檀那寺を把握する手がかりになります。
それでも不明な場合には、葬儀社に相談しましょう。
宗派については###shuuha_shuushi###で詳しく説明しています。
先祖代々のお墓があっても、納骨ができないことも
いかがだったでしょうか。
今回は、菩提寺・檀那寺についてご説明しました。
菩提寺・檀那寺に関しては、本当はそれらがあるのにも関わらず、別のご寺院でご葬儀を執り行なってしまった、宗派が異なるご寺院に頼んでしまったというトラブルも存在します。
このようなケースでは、先祖代々のお墓があっても、納骨ができないこともありうるので注意しましょう。
平安祭典では神戸・阪神間でのご葬儀・ご法要などに関するご相談を受け付けております。
菩提寺・檀那寺に関するご相談も承っておりますので、お困りごとがございましたら、0120-00-3242まで気兼ねなくお問い合わせください。
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