公開日:2022年10月3日
仏事における「弔い上げ(とむらいあげ)」については、「あまり聞きなじみがない」「弔い上げのご法要に参列したことがない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、これから弔い上げを予定されている方のご参考となるよう、弔い上げを行なう時期、流れ、マナーなどについて解説します。
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弔い上げとは?弔い上げの意味について
それではまず、弔い上げは何のためにするのか、どのようなご法要なのかを確認しましょう。
追善供養として最後に執り行なう年忌法要
弔い上げとは、故人様のご供養のために行なう最後の年忌法要です。
追善供養として一周忌、三回忌、七回忌…と重ねてきた年忌法要を、三十三回忌や五十回忌などの節目を最後に終了することを意味し、「問上げ(といあげ)」「問い切り(といきり)」「上げ法要(あげほうよう)」とも呼ばれます。
弔い上げを経て故人様の魂は「個」としてのご供養は終え、「ご先祖」として信奉していくことになります。
弔い上げはひとつの区切りとなる大切な儀式ですが、一般的に弔い上げ御法要の際に、何か特別にやるべきことや決まりのようなものはありません。
とはいえ、ご寺院のお考えや地域の慣習によって、通常のご法要よりも盛大に行なったり、自宅などではなくご寺院で行なったりすることもあるようです。
弔い上げのやり方は、ご寺院や地域により異なるため、事前にご寺院へご相談をされたうえで、どのように弔い上げを行なうかを決めると安心でしょう。
法事法要については###houji_houyou###で詳しくご説明しています。
宗旨によって考え方が違う
弔い上げについては、仏教と神道でそれぞれの考え方があります。
仏教では、一般的に三十三回忌や五十回忌に弔い上げを行なうことが多いです。
仏教においては、亡くなってから長い時間を経るうちに魂は浄化されていき、三十三回忌や五十回忌を迎えるころには、どのような魂も極楽浄土へ行くことを許されると考えられています。
そのため、個としての追善供養を終了する区切りとして弔い上げを行なうのです。
幼い子どもなどの無垢な魂は、早く浄化されると考えられるため、早く弔い上げをする例も多くあります。
神道でも仏教と同じように、三十三年祭や五十年祭に弔い上げを行ない、最後の式年祭として区切りをつけます。
悪いことをする荒御魂(あらみたま)も、そのころには優しく温厚な和御魂(にきみたま)になるといわれているからです。
宗旨宗派については###shuuha_shuushi###で詳しくご説明しています。
近年は弔い上げを早める場合も
弔い上げは、一般的に三十三回忌や五十回忌に行ないますが、近年は七回忌や十三回忌などに早めて行なう方も増えています。
ご法要の施主も参列者も高齢化すると、「ご法要を営むこと自体が難しくなる」「五十回忌などになると故人様の生前を知る方がすでにいない場合がある」といった理由からです。
弔い上げのタイミングは、ご家族のご事情をふまえ、ご寺院にご相談のうえで決められると良いでしょう。
弔い上げの流れについて
弔い上げのやり方や流れについては、先にも述べたとおり特別な決まりごとなどはなく、以下のように通常のご法要と同じ流れで行なうことが多いです。
・ 読経
・ 参列者による焼香
・ 法話
・ 施主のご挨拶
・ お食事
・ 散会
施主挨拶の際には、あらためて参列者にこの法要をもって弔い上げである旨をお伝えすると良いでしょう。
弔い上げでお渡しする御布施の相場は?
ご寺院への御布施は通常の年忌法要と同じと考え、弔い上げ用として特別に御布施をお包みする必要はありません。
ただ、弔い上げということで気持ちとして、多めにお包みする方もいらっしゃいます。
相場としては、相場は30,000円~50,000円といったところでしょうか。
御布施について###ofuse_kingaku###をご確認ください。
※御布施の金額については、宗旨・宗派により、またご寺院の考えやしきたりによっても異なります。詳しくはご寺院にご確認いただくことをおすすめします。
弔い上げを行なう際の服装について
弔い上げのご法要では、喪服・準喪服を着用しましょう。
それまでの年忌法要には平服で参列していても、弔い上げの際は喪服・準喪服の着用が望ましいとされています。
準喪服とは、男性はブラックフォーマルスーツ、女性はブラックフォーマルスーツ(ワンピース、アンサンブル)です。
身だしなみについて詳しくは###sougi_midashinami###でご確認いただけます。
弔い上げの後に行なうこと
先にご説明したように、弔い上げをすると、故人様の魂をご先祖の霊として祀ることになります。
故人様の位牌は、閉眼供養の後、ご寺院でお焚き上げをしていただくことが一般的です。
閉眼供養とは、故人様の位牌から魂を抜くことで、その後、先祖代々の繰出位牌(回転位牌とも)へと移したり、過去帳に記したりすることが多いです。
なお、浄土真宗では、忌明けのタイミングで白木位牌から過去帳に記すので、弔い上げ後もその過去帳を使用します。
位牌の扱いやお焚き上げについては、ご寺院や地域によっても考え方が異なりますので、まずはご寺院に相談されるとよいでしょう。
開眼供養については、###kaigenkuyou_toha###で詳しく解説しております。
まとめ
今回は、最後の年忌法要となる弔い上げについて解説しました。
一般的には三十三回忌や五十回忌に行ないますが、近年は高齢化などの事情から、七回忌や十三回忌などに早めて行なう例も増えています。
ご法要のタイミング、当日の流れ、お焚き上げなどについては、ご寺院とよくご相談されたうえで決めていただくと、悔いのない弔い上げとなるでしょう。
故人様の個の魂としては最後のご供養となるため、心を込めて行ないたいものです。
なお、平安祭典では弔い上げのご法要のお手伝いをしております。
弔い上げや年忌法要についてのお問い合わせ、ご相談などがございましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-18-4142)までご連絡ください。
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公開日:2022年9月26日 更新日:2023年4月2日
仏壇は、日本人にとって身近なものといえるでしょう。
しかし、いざご自宅に仏壇が必要となったら「どうやって選べば良い?」「仏具の飾り方は?」といった疑問が出てきますよね。
そこで今回は、仏壇の役割と選び方、必要な仏具と飾り方などについて解説します。
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仏壇の役割・準備する時期とは?
そもそもなぜ仏壇が必要なのでしょう。
あわせて、仏壇の役割や仏壇を準備する時期についてご説明します。
仏壇の役割とは?
仏壇には3つの役割があります。
① 仏様(本尊)を祀り、祈る場所
仏壇とは本来、仏様を祀る台を意味します。
ご寺院にある仏壇(内陣)を模したもので、家の中の「小さなお寺」のような存在です。
家庭における信仰の中心として、日々、仏様に祈りを捧げる場です。
② ご先祖を祀る場所
仏壇はご先祖を祀り、ご供養をする場です。
日々のお参りを通してご先祖とのつながりを感じられ、ご先祖によって受け継がれた命の大切さや感謝を感じることができます。
また、ご家族が亡くなった時は、弔い上げをするまでは故人様のご供養の場でもあります。
③ 悲しみを癒す場所
大切な方が亡くなった時の喪失感と悲しみは、とても大きなものです。
だからこそ、多くの人にとって、仏壇の前で故人様のために祈ったり、故人様と対話をしたりすることで、心の癒しにつながります。
仏壇は、大切な方を偲び、悲しみを癒す「グリーフケア」の場でもあるのです。
いつまでに仏壇を準備する?
ご家族が亡くなり、ご自宅に仏壇がない場合は新たに購入します。
仏壇は忌明け(四十九日)までに準備しましょう。
新しい仏壇を整えたら、一般的には忌明け法要の際にご寺院に開眼供養(本尊や位牌に魂を込める儀式)をしていただきます。
たいていの場合、仏壇は注文から納品までに3週間程度かかることが多いです。
商品によってはそれ以上かかる場合もあるため、早めに検討し始めると安心でしょう。
仏壇選びで大切な4つのポイント
仏壇には、さまざまな種類やデザインがあります。
ここでは仏壇を選ぶにあって大切な4つのポイントをご紹介します。
① 宗派を確認する
仏壇や仏具の種類は宗派によって異なります。
事前に宗派の確認をしておくと良いでしょう。
以下に代表的なものをご紹介します。
・ 八宗用
仏壇の形が八宗(天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗本願寺派・真宗大谷派・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗)共通で、最も多く使用されています。
禅宗様式の須弥壇(しゅみだん)で、宮殿の屋根は千鳥破風・軒は唐破風が一般的です。
・ 西本願寺用
浄土真宗本願寺派(西本願寺)用で、宮殿の屋根は破風・軒は唐破風・柱は金箔です。
・ 東本願寺用
浄土真宗大谷派(東本願寺)用は、宮殿は東本願寺阿弥陀堂を模し、屋根が二重唐破風・柱は黒塗りです。
・ 日蓮正宗用
須弥壇の上に厨子(ずし)を置き、厨子に開閉できる扉つきです。
仏壇に祀る位牌も宗派による決まりごとがありますので、注意が必要です。
位牌については###ihai_toha###で詳しく解説しています。
② 仏壇の配置場所や向きを決める
仏壇を選ぶにあたって、まず仏壇を置く場所を決めなければなりません。
以下の点をふまえて検討すると良いでしょう。
・ 向き(方角)
仏教では仏様はどの方角にもいらっしゃるとされるので、仏壇を置く向きに特別な決まりや吉凶はありません。
しかし、一般的には真北を避けて配置する方が多いようです。
また、最適な方角とは諸説あります。どうしても気になるという方は、下記を参考にしてください。
【南面北座説(なんめんほくざせつ)】
お仏壇が北を背にして、南を向くように安置します。
南向きだと直射日光が当たらず、風通しもよく湿気も防げることから、最適とされてきました。
※主な宗派…曹洞宗・臨済宗
【本山中心説(ほんざんちゅうしんせつ)】
仏壇の前で合掌して拝む方向の延長線上に家の宗派の本山がある位置に置きます。
宗派の本山が京都にある場合、関東の居住者と中国・九州の居住者では向きが逆になります。
※主な宗派…真言宗
【西方浄土説(さいほうじょうどせつ)】
古くから極楽浄土は、西方浄土と呼ばれ西にあると信じられてきました。
そのため、東を向くように安置すると、拝むために西方浄土に向かって礼拝できるため最適であるという考え方です。
※主な宗派…浄土真宗・浄土宗・天台宗
・ 避けるべき場所
直射日光の当たる場所、湿気の多い場所、冷暖房の風が直接当たる場所は避けます。
また、同じ部屋の中に神棚がある場合、向いあわせとなる場所や神棚の真下は避けたほうが良いとされています。
・ お参りのしやすさ
動線の悪い場所に仏壇を置くと、日々のお参りがしにくくなってしまうため、ご家族がお参りしやすい場所を選びましょう。
③ 仏壇の種類(デザイン)を決める
配置スぺースの高さ、幅、奥行きを測り、仏壇の種類(上置きタイプ、床置きタイプなど)とサイズを決めます。
代表的な仏壇の種類(デザイン)は次の通りです。
配置スぺースおよび部屋のインテリアなどにあわせて選びましょう。
・ 家具調仏壇 床置きタイプ
機能的でモダンなデザインの仏壇で、洋室にも和室にもマッチします。
広いリビングルームにも置け、存在感があります。
・ 家具調仏壇 上置タイプ
モダンで、かつコンパクトサイズの仏壇です。
インテリアになじみやすく置く場所を選びません。
・ 唐木仏壇 床置きタイプ
黒檀や紫檀など唐木材の美しい木目を生かし、職人がつくり上げる伝統的な仏壇です。
仏間や床の間にも配置でき、格式と存在感が際立ちます。
・ 唐木仏壇 上置きタイプ
伝統的で格式のある唐木仏壇をコンパクトにした仏壇です。
家具の上など小さなスペースにも配置できます。
・ 金仏壇(塗り仏壇) 床置きタイプ
全体に黒の漆塗りを施し、内部には金箔が施された仏壇です。
仏間や床の間にも配置でき、豪華で威厳を感じさせます。
・ 金仏壇(塗り仏壇) 上置きタイプ
伝統的で豪華な金仏壇をコンパクトにしたタイプで、家具の上など小さなスぺースにも配置できます。
・ 神徒壇(しんとだん)
神道においてご先祖や故人様の霊璽(れいじ)を祀るもので、床置きタイプと上置きタイプがあります。
御霊舎(みたまや)、祖霊舎(それいしゃ)、祭壇宮(さいだんみや)とも呼ばれます。
④ 仏壇の予算(値段)を決める
仏壇の価格は宗派、種類、材質、サイズなどにより、数万円から数百万円とかなり幅があります。
また、仏具店によっても価格設定は異なります。
以下の点を考慮しながら、予算を決めると良いでしょう。
・ 原材料や工法による価格の違い
仏壇に使われる木の種類は、黒檀、紫檀、桑、ウォールナットなどです。
高級な木材を使っていれば、それだけ高価になります。
また、表面の工法も無垢、厚板貼り、薄板貼り、木目調プリント、着色仕上げなどさまざまです。
風合いや色合いを実際に見て確認すると安心でしょう。
・ デザインによる価格の違い
デザインが複雑な仏壇、細かい装飾が多い仏壇など、職人の手間がかかっているものほど高価になります。
・ 仏具の価格
仏具も購入する必要がある場合は、仏壇と仏具をあわせて予算を考えましょう。
セット価格を設けている仏壇店が多いので、内容と価格をよく確認してください。
ほとんどの方が、一度購入した仏壇と一生お付き合いします。
ご希望とご予算に応じて慎重に選ぶことをおすすめします。
仏壇の購入場所については、ご利用された葬儀社で仏壇・仏具を扱っている場合、扱いのない場合も、仏壇・仏具専門店をご紹介いただけることが多いです。
現在は仏壇のインターネット通販も可能ですが、葬儀社や専門店では「実物を見て選べる」「専門家に相談できる」「アフターフォローが受けられる」といったメリットがあります。
仏壇には何を置く?必要な仏具と飾り方
仏壇には、一般的に以下の「六具足」と呼ばれる仏具が必要です。
・ 仏飯器
・ 茶湯器
・ 花立
・ ロウソク立て
・ 香炉
・ 線香差
仏壇・仏具店などでは多くの場合、セット販売されています。
ちなみに、五具足というのは上記から線香差を除いたものです。高月(高杯)は仏壇を購入すると付いてくることが多いですが、ない場合はお皿やお盆で代用していただいてもかまいません。
また、「おりん」と「りん棒」は六具足には含まれていませんが、宗派にあったものが必要です。
次に、仏具の基本的な飾り方をご紹介します。
宗派によっては異なる部分もありますので、それぞれの宗派の飾り方(祀り方)に準じてください。
ご不明なことはご寺院や仏壇・仏具店へご確認ください。
・ 最上段の中央に本尊を祀る
・ 本尊の左右に宗祖名・号の描かれた掛け軸をかける
・ 位牌は本尊より一段低い場所に安置する(ご本尊が隠れないように左右のどちらかに置く)
・ 次の段の中央に仏器膳を置き、仏飯器・茶湯器を置く
※家具調仏壇の場合は仏器膳は置かないことがほとんどです。
・ 仏器善の左右に高月(高杯)を置く
・ 最下段には花立、香炉、ロウソク立て(火立)、マッチ消、おりんなどを置く
まとめ
仏壇は仏様を祀り、ご先祖や故人様をご供養する場であるとともに、大切な人を失った悲しみを癒す役割も担います。
新たに仏壇を購入する際は、忌明け法要までにご準備できるよう、早めに検討し始めることをおすすめします。
宗派、設置場所、デザイン、予算などをふまえてよく検討し、納得のいく仏壇選びをしましょう。
平安商事では仏壇・仏具を取り扱っています。
ショールームも設けており、幅広い商品をご紹介していますので、仏壇選びについてのご相談、購入のご希望などございましたら、気兼ねなくご連絡ください。
【神戸平安商事】 西神会館5F ショールーム
神戸市西区美賀多台9丁目2番1号 TEL 078-992-3601 受付時間9:00~17:30
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神戸市兵庫区新開地3丁目2番15号 TEL 078-366-3201 受付時間9:00~17:30
【阪神平安商事】 阪神会館1F ショールーム
尼崎市西長洲町3丁目7番7号 TEL 06-6489-3701 受付時間9:00~17:30
※2023年から、新たに、WEBでの取り扱いもスタートいたしました。
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公開日:2022年9月19日
新たにお墓を建てたり、仏壇や位牌を購入した際は、「開眼供養」を行ないます。
とはいえ、そういった経験は何度もあることではないため、開眼供養についてよくご存じない方が多いのではないでしょうか。
そこで当記事では、開眼供養について詳しく解説します。
新しくお墓や仏壇、位牌の購入を検討される際の参考になさってください。
開眼供養は魂を入れる大切な儀式
開眼供養とは、お墓、仏壇、位牌などを新しく購入した際に、魂を込める儀式のことです。
ご寺院の読経により魂を込めることで、墓石や仏壇(ご本尊)、位牌などが、ただの物からご供養すべき対象となります。
開眼供養の歴史は古く、東大寺が建立されたとき、最後に大仏の目を入れてご法要を行なったことに由来するそうです。
なお、開眼供養の読み方は「かいげんくよう」です。
ほかにも開眼法要(かいげんほうよう)、入仏法要(にゅうぶつほうよう)、入魂式(にゅうこんしき)、御魂入れ(みたまいれ)、お性根入れ(おしょうねいれ)、魂入れ(たましいいれ)、などと呼ばれることもあります。
開眼供養の準備で必要なことは?
開眼供養の対象がお墓か仏壇か、また、ご法要を同時に行なうかなどの条件で、日程や規模が異なります。
特にご法要を同時に行なう場合は、参列者も多くなることが多いので、念入りに準備をしておきましょう。
ここからは、開眼供養の準備について詳しくご説明します。
開眼供養の日程や当日の流れを決める
開眼供養を行なう日取りに決まりはありませんが、忌明けなどのご法要と同時に行なうことも多いです。
また、開眼供養を行なう場合は、会場や流れを決める必要があります。
というのも、お墓の開眼供養はお墓で行ないますが、位牌や仏壇の開眼供養は、ご自宅やご寺院、会館などで行なうこともあるからです。
ご寺院や会館で行なう場合は、使用料が必要になることも覚えておきましょう。
さらに、開眼供養をどのような流れで行なうか事前に決めておくことも大切です
お墓の開眼供養と法要を同時に行なうのであれば、ご自宅やご寺院で法要を行なった後、お墓へ移動する必要があります。
会食を予定しているなら、どのタイミングで会食するかなどもあわせて検討しておくと良いでしょう。
ご寺院の都合もあるため、早めに日程や流れを相談されるようおすすめします。
開眼供養にお呼びする方を決める
開眼供養に誰をお呼びするか決まりはありませんが、ご法要と同時に行なう場合はご家族・ご親族などをお呼びすることが一般的です。
ご法要は別日に行ない、お墓や仏壇の開眼供養のみを行なう場合は、ご家族だけのごく少数で行なうことも多いです。
開眼供養にお呼びする方が決まったら、日時・場所・会食の有無を、1か月前を目安にお知らせします。
出欠の返事は2週間前を目安に設定すると、会食や供養品の準備がスムーズに行なえるでしょう。
会食・供養品(粗供養)の準備をする
開眼供養の終了後、会食を行なう場合は、会場や料理を手配します。
自宅で会食をする場合、仕出し弁当などを手配することが一般的です。
また、参列された方にお渡しする供養品(粗供養)も手配しておきます。
供養品については、###okaeshi_kuyouhin###で詳しくご説明しています。
御布施の準備をする
御布施の相場は、宗旨・宗派、地域によって様々なうえ、ご寺院のお考えによって金額が決まっていることもあります。
おおよその目安として、以下の金額をご紹介しますので、ご参考としてお役立てください。
・ お墓の開眼供養(納骨も含む)
目安:30,000円~50,000円
水引:紅白
表書き:開眼供養御礼
※浄土真宗のみ建碑法要御礼
・ 仏壇の開眼供養
目安:20,000円~30,000円
水引:紅白
表書き:開眼供養御礼
※浄土真宗のみ入佛慶讃御礼
位牌の開眼供養の場合は個別には用意せず、忌明け法要(四十九日法要)の御布施に含んで渡すことが多いです。
ご供養なのに紅白の水引を使用することに驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、開眼供養は慶事(お祝いごと)です。
法要を同時に行なう際は、不祝儀袋の御布施もあわせて用意が必要です。
御布施については###ofuse_kingaku###でもご紹介しています。
喪服の準備をする
開眼供養と法要や納骨を同時に行なう場合は、喪服や準喪服を着用します。
開眼供養のみの場合は、男性は地味な色のスーツに黒のネクタイや靴、女性は無地の地味な色のスーツまたはワンピースに黒の小物を揃えると良いでしょう。
供花・供物の準備をする
供物は、普段仏壇に供えているものと同じでかまいません。
供花は日持ちがしないので、直前に購入すると良いでしょう。
なお、仏壇の開眼供養の際には、赤いロウソクが必要なことが多いです。
赤いロウソクは普段あまり見かけませんが、仏具店などで取り扱っています。
開眼供養当日の流れについて
お墓の開眼供養の場合、当日の流れの一例は以下の通りです。
・ 供花・供物の準備
特別な準備は必要なく、通常のお墓参りと同じでかまいません。
開眼供養が始まる前にお供えしておきます。
↓
・ 除幕
竿石に巻かれた布を取ります。
この布は、開眼供養前のお墓を邪気から守るために巻かれているものです。
↓
・ 読経・焼香
ご寺院の読経の間、順番にお焼香をあげます。
↓
・ 法要後の片付け
供物や線香の灰など、全てきれいに片づけます。
お墓参りについて、詳しくは###hakamairi_timing###もご覧ください。
開眼供養に呼ばれたら何が必要?
開眼供養に呼ばれた場合は、喪服や御香典の準備をします。
一般的に、参列者を呼ぶ場合は開眼供養と同時に法要を行なうことが多いですが、開眼供養のみか、法要を同時に行なうかを確認のうえ、準備をしてください。
まず服装についてはご遺族と同じで、忌明け法要や納骨を同時に行なう場合は、喪服や準喪服を着用しましょう。
開眼供養だけの場合は、男性は地味な色のスーツに黒のネクタイや靴、女性は無地の地味な色のスーツまたはワンピースに黒の小物を揃えると良いでしょう。
服装については###sougi_midashinami###でも解説しています。
御香典については、次のように準備をしましょう。
・ 法要も同時に行なう場合
水引:黒白、黄白、双銀(銀一色)
表書き:御仏前
※関西地方では特に、黄白の水引を使用することが多いです。
・ 開眼供養のみの場合
< お墓の開眼供養 >
水引:紅白
表書き:建碑御祝
< 仏壇の開眼供養 >
水引:紅白
表書き:開眼御祝または開眼供養御祝
開眼供養とご法要を同時に行なう場合、多めに包まれる方もいらっしゃいますが決まりはなく、参列者の考え方次第です。
御香典について詳しく知りたい方は###kouden_manner###をご覧ください。
まとめ
当記事では開眼供養についてご紹介しました。
開眼供養とは、ご寺院の読経により魂を込める重要な儀式です。
開眼供養を行なうことで、お墓や仏壇を、故人様を偲ぶ場として引き継いでいけるでしょう。
平安祭典(0120-00-3242)では法要のご相談も承っております。気兼ねなくご相談ください。
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公開日:2022年9月12日
お墓について調べていると「永代供養」という言葉を時折目にします。
永代供養と聞いたことはあっても、漠然としたイメージしかない方が多いのではないでしょうか。
この記事では、永代供養とはどういうものか、費用やメリット・デメリットなどについて解説します。
[@目次@]
永代供養とはどのようなご供養の方法?
永代供養(えいたいくよう)とは、霊園やご寺院がご遺族やご家族に代わって故人様をご供養し、お墓を管理する方法です。
以前は永代供養というと、「身寄りがない」「跡継ぎがいない」「お墓を建てる費用を捻出できない」といった理由で選ばれることが多いものでした。
しかし近年では、宗教観の変化や核家族化が進んだことによって、「子どもにお墓のことで面倒をかけたくない」「お墓よりお金を遺したい」といった理由で永代供養を選ばれる方が増えています。
それではまず、永代供養がどのようなものか詳しく見ていきましょう。
霊園やご寺院にご遺骨を管理・供養してもらう
通常は、ご遺族が年忌法要の際やお盆、お彼岸などにお墓を掃除し、お線香やお花を供えてご供養しますが、永代供養の場合は、一連の管理やご供養をすべて霊園やご寺院にお任せするため、お墓にお参りすることができなくても安心です。
納骨堂と永代供養を混同される方もいらっしゃいますが、管理やご供養の方法に違いがあります。
納骨堂の場合は管理・供養をご遺族が行なうのに対し、永代供養の場合はすべてを霊園やご寺院にお任せできる点が大きな違いです。
納骨堂に関しては、###noukotsudou_toha###で解説しています。
永代使用とはどう違う?
永代供養と似た言葉に「永代使用」がありますが、両者は次のように違う意味を持ちます。
永代供養…永代にわたりご供養してもらうこと
永代使用…永代にわたり墓地を使用すること
永代使用は永代(永い年月)にわたってお墓を使用することで、お墓を建てる場合は永代使用料を支払い、墓地(お墓の土地)を使う権利を取得します。
永代供養の費用について
永代供養を選ぶ場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
お墓の種類などによってさまざまなので、よく確認しておきましょう。
ここからは永代供養の費用について解説します。
永代供養の種類で費用が変わる
永代供養にはさまざまな種類があり、お墓の仕様や大きさ、デザインなどによって費用は変わります。
種類は大きく分けると以下の4つです。※費用はあくまでも目安です。
① 合祀墓(合葬墓)(10万円~30万円)
他の方のご遺骨とあわせてお祀り(合祀)する形式のお墓です。
個別の墓標などはなく、共用の石碑や塔などに手をあわせることになります。
② 樹木葬での永代供養(30万円~70万円)
樹木を墓標とするお墓で、樹木や花壇の下に納骨します。
1名ごとに1本の木を植える場合や、1本の樹木の周りに複数のご遺骨を納める場合などがあります。
③ 納骨堂付きの永代供養(50万円~100万円)
屋内の納骨堂に個々のご遺骨を納める形式の永代供養です。
ロッカー式、自動搬送式(マンション型)、仏壇式、棚式など、さまざまな形態があります。
弔い上げとなる三十三回忌で合祀されることが多いようです。
④ 個人墓のある永代供養(70万円~150万円)
個人墓に永代供養が付いたものです。
故人様1人だけを納めるお墓や、家族みんなを納めることのできるお墓など、さまざまな種類があります。
こちらも三十三回忌を目途とすることが多いようです。
永代供養の場合もお布施が必要
永代供養では、基本的にお墓を管理するご寺院が定期的にご供養を行なうため、ご遺族はご法要を行なわなくても問題ありません。
※ご供養を行なう時期や頻度はご寺院によって異なります。
ですが、故人様の追善供養のためにご遺族がご法要を行なうことももちろん可能です。その場合はお布施が別途必要です。
ただし、永代供養を檀那寺と別のご寺院に依頼している場合、ご遺骨前でご法要したいときは永代供養を依頼しているご寺院へ事前に確認しておきましょう。
永代供養のメリット・デメリット
永代供養のメリットとデメリットは、それぞれいくつかあります。
後悔されないよう、メリットとデメリットを比較のうえ、ご家族でよく検討されてはいかがでしょうか。
メリット
永代供養のメリットは、次の4点です。
① 子ども(後の世代)の金銭的負担が少ない
一般的なお墓では、年間管理費を支払い続ける必要がありますが、永代供養の場合は、基本的に合祀後は年間管理費が不要となります。
また、霊園やご寺院によっては、最初から年間管理費が不要な場合もあります。
② お墓参りでの時間的・体力的な負担が少ない
お墓の管理やご供養をすべて霊園やご寺院に任せられるので、いつでもお墓はきれいな状態に保たれます。
また、永代供養のお墓は比較的交通の便が良い場所にあることが多いです。お墓参りの際に移動の負担が少ないのはメリットでしょう。
③ 子どもにお墓の問題で気苦労をかけない
たとえば1人娘が嫁いだ場合などは、実家のお墓の管理について悩むかもしれません。
お墓を引き継ぐ人がいないと、「実家と義理の実家のお墓の両方を管理しないといけないのかな?」「実家のお墓は墓じまいした方が良いのかな?」など、気苦労をかけてしまいます。
永代供養であれば、お墓の管理を霊園やご寺院に任せられるため、お墓の問題での気苦労を減らすことができます。
④ お墓を建てるよりも費用を抑えられる
お墓を新たに建てると、永代使用料や墓石代などでかなりの額になります。
永代供養で合祀専用のお墓を選んだ場合、費用を抑えられるでしょう。
デメリット
永代供養のデメリットとしては、次の3点が挙げられます。
① 合祀されたご遺骨は元に戻せない
永代供養の合祀では、ご遺骨を骨壷から取り出し、他の方のご遺骨と一緒に埋葬することが一般的です。
後から別のお墓に納骨したり、分骨することはできません。
② ご親族の理解が得られない場合がある
永代供養は、古くから行なわれている供養方法です。
とはいえ先祖へのご供養にこだわりがあったり、古くからの風習を重んじる方には理解しづらい部分もあるでしょう。
ご親族に反対されないためには、事前によく相談されることが大切です。
③ お墓参りでプライベートな時間を持ちにくい
専有スペースや個別の墓石がない永代供養を選んだ場合、合同の供養塔に手を合わせることになります。
そのため、故人様との想い出を振り返ったり、家族の健在を報告したりという、プライベートな時間を持ちにくいかもしれません。
まとめ
当記事では、永代供養について解説いたしました。
ライフスタイルの多様化に伴って、ご葬儀やお墓の形態も多様化しています。
とはいえ、なにより大事なことは、故人様や先祖を大切にするお気持ちです。
お悩みやご不安がございましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までご相談ください。
続きはこちら
公開日:2022年9月5日
従来、納骨の場所はお墓が一般的でした。
しかし近年、お墓の新しいスタイルである「納骨堂」に興味を持たれる方も増えているようです。
この記事では、納骨堂の定義や種類、納骨堂を選ぶ時の注意点、納骨堂のメリット・デメリットについて解説します。
[@目次@]
納骨堂とはなに?その定義について
納骨堂とは、ご遺骨を収蔵する施設のことです。
一般的に屋内にあり、1つの建物の中にたくさんの収納スペースが設けられています。
法律では、「他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設」(墓埋法第2条第6項)と定められています。
そのため、ご寺院や教会のような宗教施設であっても、許可がなければ他人のご遺骨を長期間預かることはできません。
ただし、ご遺族がご遺骨を自宅で保管する場合は、「他人から委託を受けて」にあてはまらないため、違法ではないと解釈されています。
実は納骨堂は昭和初期からあり、もともとはご遺骨を一時的に預かるためのものでした。
近年では、長期にわたってご遺骨をご供養する場所として、お墓の代わりに利用されています。
納骨堂を利用する際は通常、使用期間を決めて申し込みます。
30年や50年を区切りとしたり、ご法要の節目に合わせるなど、施設が設けているプランの中からご希望に応じて選択することが一般的です。
施設にもよりますが、使用期間が終了した後は、施設内にある供養塔などへ合祀されるケースが多いでしょう。
納骨堂は運営母体によって、大きくは3つに分けられます。
① ご寺院が運営する納骨堂
② 自治体が運営する公営の納骨堂
③ 民間が経営する民営の納骨堂
ご寺院が運営する納骨堂であっても、一般的には宗派を問わずご遺骨を預けられ、檀家になる必要もありません。
また、納骨堂に関連して「永代供養」という言葉もよく聞きますが、納骨堂はお墓の形式のひとつであり、永代供養はお墓の管理形態のひとつです。
永代供養とは、ご遺族に代わり、お墓の管理者にご遺骨の管理やご供養をしてもらう仕組みです。
納骨堂でも、永代供養費を支払って使用期間中の管理やご供養を委託できる「永代供養型」と呼ばれるものもあります。
永代供養については、###eitaikuyou_toha###で詳しく解説しています。
納骨堂のメリット・デメリット
「お墓の継承者がいない」「お墓を建てて管理する費用負担が大きい」といった問題の解決策として注目される納骨堂ですが、一般的なお墓と比べて困ることや問題点はないのでしょうか。
ここからは、納骨堂のメリットとデメリットについてご説明します。
メリット
納骨堂のメリットは、以下の8点です。
① 季節や天候を問わずお参りできる
基本的に屋内なので、空調の利いた環境でいつでも快適にお参りができます。
② シニアに優しい
納骨堂の多くはエレベーターが完備され、バリアフリー化もされているため、お年寄りや車いすの方もお参りしやすいでしょう。
③ 交通アクセスが良い
「駅から近い」「公共交通機関で行きやすい」などアクセスの良い納骨堂が多く、電車や徒歩でお参りに行けます。
④ 費用が抑えられる
一般的なお墓の場合、墓石代や墓地の永代使用料で数百万円のお金がかかります。
納骨堂なら、一般的にその数分の一の費用でご遺骨のご供養ができます。
⑤ 改葬しやすい
改葬(ご遺骨を他の場所に移して埋葬すること)をする場合、一般的なお墓と比べて納骨堂のほうが自由度が高く、手間とコストが少なく済みます。
⑥ 宗旨・宗派を問わない施設が多い
公営や民営の納骨堂では基本的に宗旨・宗派を問わずご遺骨を受け入れてくれます。
ご寺院の運営する納骨堂であっても、一般的に宗旨・宗派は問わず、檀家になる必要もありません。
⑦ 管理の手間が不要
納骨堂は屋内にあり管理者もいるため、掃除や草むしりなどの作業が不要です。
⑧ 無縁墓になる心配がない
一般的なお墓の場合、継承する人がいなくなると無縁墓となってしまいます。
納骨堂では、継承者がいなくなっても最終的には合祀してご供養を続けてくれるので安心です。
デメリット
納骨堂のデメリットとしては、以下の6点が挙げられます。
① 納骨スペースに制限があることが多い
納骨堂では、基本的に骨壷のままご遺骨を納めます。
1つの収蔵スペースに一緒に収蔵できる骨壷の数には制限があることが多いので、ご先祖のご遺骨も一緒にご供養されたいなどの希望がある場合は、注意が必要です。
② お線香を焚けない
屋内の納骨堂の多くは「火気厳禁」で、お線香が焚けません。
代わりに、火を使わないお香や電気式のロウソクを使う方法もあります。
③ 共同スぺースで参拝する場合がある
納骨堂によってはお参りするスペースが共用になっていて、他のご家族と顔をあわす場合や、混雑時は順番待ちをする場合もあります。
「好きな時にスムーズにお参りしたい」「プライバシーを重視したい」という方は参拝スペースについてよくご確認ください。
④ 最終的にご遺骨は合祀される
納骨堂ではほとんどの場合、使用期間を終えると他人のご遺骨と一緒に合祀されます。
将来的には個人のお墓ではなくなり、また、合祀後は改葬ができません。
⑤ 建物の老朽化・倒壊などの可能性
納骨堂は年月とともに老朽化していきますので、大地震などの自然災害による倒壊の可能性もあります。
修繕計画や災害対策がきちんと考えられている施設を選ぶと安心でしょう。
⑥ お供えが制限される場合もある
納骨堂によっては「食べ物やお酒はお供えできない」などの制限が設けられている場合があります。
納骨堂の各種類の特徴
一口に納骨堂といっても実はさまざまな種類があり、費用やプラン、骨壷の納め方、お参りの方法などが異なります。
ここでは代表的なものをご紹介します。
ロッカー式
ロッカー型で、ひとつのスペースに骨壷が1つから数個入る大きさが主流です。
使用スペースの広さによって費用は異なります。
メリット…比較的安価、個別の納骨ができる、想い出の品なども一緒に納められる
デメリット…スペースが小さい、下段にご遺骨を収蔵することへの抵抗感や不快感
自動搬送式(マンション型)
建物の内側に多くの骨壷を収納し、立体駐車場のようなシステムで運用される納骨堂です。
参拝スペースに来たご家族が専用のカードをかざすと、骨壷がコンピューター制御で運ばれてきます。
メリット…アクセスが良い、スタイリッシュ、セキュリティがしっかりしている、設備が充実している
デメリット…費用が比較的高い、故障や停電のリスクがある、お盆などは混雑する可能性がある
仏壇式
仏壇とお墓の両方の機能を備えた納骨堂で、上段が仏壇、下段にご遺骨を収蔵します。
骨壷のスペースは1人用から家族用まで、希望の大きさを選べます。
メリット…仏壇スペースを自由に使える、ご先祖のご遺骨を一緒に納めることもできる
デメリット…費用が比較的高い、宗教色がある
棚式
棚に骨壷を並べるタイプのシンプルな納骨堂です。
メリット…費用が安価
デメリット…個別のお参りができない
その他の種類
先にご紹介した5種類の納骨堂以外に、次のような納骨堂もあります。
・ 位牌式
屋内に位牌を並べます。
ご遺骨を位牌に入れるタイプと、位牌とは別の場所にご遺骨を安置するタイプがあります。
・ 屋内に墓石を建てるタイプ
屋内にお墓を建て、普通のお墓と同じようにお墓参りができます。
季節や天候に関わらずお参りがしやすく、お手入れも簡単です。
納骨堂を選ぶときに注意したいこと
納骨堂を選ぶ時によく確認したい点は主に次の3つです。
① お参りしやすい条件が揃っているか
年配の方でもひとりで安全にお参りできるかを考え、アクセス、周辺環境、施設内の設備(エレベーター・トイレ・休憩所など)をチェックしましょう。
参拝できる曜日と時間、お参りの手順や参拝スペースの環境が希望に合っているかも重要です。
② 費用とシステムが見あっているか
サービス内容や設備と費用が見あっているか、追加でかかる費用は何があるのか、よく確認しましょう。
複数の納骨堂を見比べてみると判断がしやすくなるはずです。
③ ご遺骨の収蔵方法と期間が希望にあっているか
収納スペースに納められるご遺骨の数、使用できる期間、使用期間終了後のご遺骨の扱いなどが希望にあっているか、よく確認したうえで契約しましょう。
まとめ
今回の記事では、納骨堂にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあることをお伝えしました。
長きにわたり大切なご遺骨のご供養をする場所ですので、ご家族でよく話し合い、慎重に検討されることをおすすめします。
平安祭典では、ご葬儀・ご供養に関する各種ご相談を承っています。
神戸・阪神間でお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)まで気兼ねなくご相談ください。
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公開日:2022年8月22日
近年、「自由葬」(無宗教葬儀とも呼ばれます)という言葉をよく耳にするようになりました。
ご葬儀の形態が多様化する流れの中、ご自身やご家族のご葬儀として自由葬を検討される方も増えているようです。
そこで本記事では、自由葬の考え方と知っておきたいメリット・デメリットについて解説します。
[@目次@]
自由葬(無宗教葬儀)とはどんなもの?
まず、自由葬とはどのようなご葬儀なのかをご説明します。
自由葬の具体的な内容や流れの一例もご紹介しますので、参考としてお読みください。
特定の儀礼方式や作法のない自由なスタイルの葬儀
一般的に自由葬とは、特定の宗教によらない葬送儀礼を指します。
ご寺院、斎主様、神父様・牧師様といった聖職者による読経や説教を行なわず、自由なスタイルで故人様とのお別れをするご葬儀です。
平安祭典では、宗教的な観点からだけでなく、お客様の多様性を叶える葬儀形態という意味も含め、「自由葬」と呼んでいます。
自由葬は神や仏を否定したり、宗教的な儀礼を排除するものではありません。
たとえば、読経はないが焼香はするなど、ご寺院は呼ばずに仏式のスタイルを基本として執り行なわれることが最も多く見られます。
従来、日本におけるご葬儀のほとんどが仏教をはじめとする何らかの宗教儀礼により執り行なわれてきました。
しかし、ご葬儀に対する価値観の変化もあり、最近では伝統的なご葬儀の慣習にとらわれない新しいご葬儀の形も受け入れられつつあります。
自由葬(無宗教葬儀)の流れ
それでは実際の自由葬の流れをご紹介します。
以下はあくまで一例であり、内容や進行は故人様やご遺族が自由に決められますが、自由葬で最も多いのは、以下のような内容および進行です。
ご寺院を呼ばないので読経はありませんが、仏式のスタイルを基本としています。
・ 開式
・ 合掌
・ 喪主挨拶
・ 喪主焼香
・ 親族焼香
・ 一般焼香
・ お別れ
楽器演奏、スライドショー、お孫様からのお別れの言葉(弔辞)などを盛り込む場合もあります。
また、式場もホテルなど明るい雰囲気の場所を選ぶ方もいらっしゃいます。
自由葬に関して「こんな内容にしたい」「こんなスタイルで送りたい」というご希望がある場合は、ぜひ葬儀社のスタッフにご相談ください。
自由葬(無宗教葬儀)のメリット・デメリット
新しいスタイルのご葬儀として認知されつつある自由葬には、メリットだけでなくデメリットもあります。
自由葬に興味がある方はどちらも把握したうえで、よく検討いただくと良いでしょう。
<メリット>
・ ご葬儀の内容を自由に決められる
形式にとらわれず、故人様やご遺族の希望どおりのご葬儀が行なえます。
ご遺族にとって納得感のあるご葬儀になるでしょう。
・ より深く故人様を偲ぶ葬儀になりやすい
演出や装飾も故人様の個性や好みを反映できるため、故人様をより深く偲ぶご葬儀ができるでしょう。
・ 自分らしい価値観を大切にできる
宗教的儀礼に意義を感じない方にとっては、より自分の価値観にあった有意義なご葬儀を実現できます。
・ ご寺院などへのお礼が不要である
聖職者を呼ばないためお礼は必要ありません。
<デメリット>
・ ご家族やご親族の理解が得にくい
宗教儀礼のない自由葬にご家族やご親族が抵抗感を持ち、異議や不満が出る場合もあります。
周囲の理解と協力を得るためには、日ごろから自由葬に対する考えを伝えて話し合うなど、準備や調整を行なっておくと良いでしょう。
・ 参列者が服装やマナーについて戸惑う
ご葬儀といえば仏式がスタンダードなため、自由葬は初めてや不慣れという方が多いでしょう。
参列される方が戸惑わないよう、ご葬儀の案内の際には御香典・服装・式の内容などをできるだけ詳しく伝え、当日も何かと気配りをすることが大切です。
・ 菩提寺・檀那寺との関係に支障が出ることがある
菩提寺・檀那寺があり、その境内のお墓への納骨を考えている場合は注意が必要です。
必ず事前に菩提寺・檀那寺に意向を伝え、ご相談ください。
・ 思ったより費用がかかる場合がある
「楽器の奏者を呼ぶ」「スライド作成を依頼する」「特別な装飾をする」といった演出をすると、最終的に通常のご葬儀と変わらない費用がかかることもあります。
自由葬なら費用を抑えられるとは限らず、内容によって費用はさまざまです。
自由葬(無宗教葬儀)参列時のマナーについて
ここからは、自由葬に参列する際のマナーについてご説明します。
基本的なマナーは一般葬と同じだと考えて問題ありませんが、ご遺族から案内や指定があれば、それに従いましょう。
一般葬と同じく香典は必要
自由葬の場合も一般葬と同様に御香典を持参することが一般的です。
御香典の金額も一般葬と同じように考えてください。
詳しくは###kouden_manner###でご確認いただけます。
不祝儀袋について、特定の宗教を想像されてしまう絵柄などは避け、無地のものを使用するとよいでしょう。
服装は喪服が望ましい
自由葬に参列する時の服装は、一般葬と同様に喪服が基本です。
男性は黒を基調としたスーツに黒のネクタイ・靴下・ベルト・靴を、女性は黒を基調としたワンピースやアンサンブルなどに、黒のストッキング・靴・バッグをあわせます。
詳しくは###sougi_midashinami###をご覧ください。
自由葬(無宗教葬儀)後の供養について
自由葬を行なった後のご遺骨の供養は、以下の選択肢から故人様やご遺族のご意向に応じて選択できます。
・ 永代供養
寺院や霊園がご遺族に代わってご遺骨の管理をしてくれます。
宗旨・宗派を問わず受け入れてもらえ、「お墓を建てなくても良い」「ご家族が管理をする必要がない」というメリットがあります。
・ 海洋散骨
ご遺骨を粉末化して海に撒きます。
「自然に還る埋葬方法である」「宗教にとらわれない」「維持費などがかからない」などの点から近年、希望者が増えています。
海洋散骨については###sankotu_toha###で詳しく解説しています。
・ 宗旨を問わない墓地
全国には宗旨を問わない墓苑や霊園もたくさんあります。
自由葬後のご遺骨も問題なく納骨できます。
・ 公営墓地
公営墓地への埋葬は宗教や宗派を問わないので、自由葬でも問題なく納骨できます。
費用が抑えられるという点もメリットです。
設備内容などは場所によりさまざまなので、よく比較検討してみると良いでしょう。
※菩提寺・檀那寺への納骨を希望される場合は、必ず事前にご寺院へご相談ください。
まとめ
「故人様らしさ」と「ご遺族の想い」を反映できる自由葬は、心に残るご葬儀になりやすいという良さがあります。
その反面、ご親族の理解が得られなかったり、参列者が戸惑う場合もあるので、事前の調整や配慮が大切です。
特に菩提寺・檀那寺がある場合は、納骨などに際して問題が起きないよう前もってご寺院に相談しましょう。
神戸・阪神間で、ご葬儀・ご供養に関するお困りごとがございましたら、平安祭典(0120-00-3242)にご相談ください。
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公開日:2022年8月15日
通夜、葬儀・告別式にご参列いただいた方には、喪主やご遺族が感謝の気持ちを込めて、供養品(返礼品)をお渡しします。
同様に、ご法要の際にも、参列していただいた方にお渡しする供養品を用意するのが一般的です。
では、ご法要の供養品には、どのような品物を選ぶと良いのでしょうか。
また、ご葬儀に参列できなかった方から、供花・供物をいただくことがありますが、お返しはどのようにすれば良いのでしょうか。
今回は、「ご法要の供養品」と「ご葬儀の供花・供物へのお返し」についてご紹介します。
ご法要では供養品を用意する
忌明け法要や年忌法要などを執り行なう際には、ご参列いただいた方にお渡しする「供養品」を用意します。
供養品は、あくまでご参列いただいたことへの御礼としてお渡しするもので、厳密には、ご法要のお供えや御香典へのお返しとは別のものなので注意が必要です。
ご法要の当日に参列していただいた方に供養品をお渡しできるように、事前に準備しておきましょう。
ご法要の供養品に適した品物・相場・表書き
ご法要時の供養品に何を選ぶかについて、特に決まりはありません。
通夜、葬儀・告別式の供養品と同じく、お茶やお菓子、コーヒーなどといった食品、タオルのように日常使いできる品物が喜ばれます。
食品を選ぶ際には、軽くてあまりかさばらず、日持ちのする品物を選ぶと良いでしょう。
品物の相場としては、主にご親族・ご親戚にお渡しする品物となるため、2,000~3,000円の品物を選ばれるケースが多いようです。
また、聖職者へ御布施とは別にお礼の意味を込めて3,000~5,000円程度の商品をお渡しする方もいます。
ご法要時の供養品の表書きは、地域や宗旨・宗派によって変わります。
関西地方では一般的に、仏式の場合は「粗供養」、神式やキリスト教式は「偲び草」、地方によっては「茶の子」、「○回忌」などと表記し、水引は黄白の結び切りを用いることが多いようです。
供養品の「熨斗」や「表書き」については###sougi_noshi###でも詳しくご説明しています。
ご葬儀の供花・供物にお返しは必要?
供花・供物とは、通夜、葬儀・告別式の際に祭壇の周りに飾るお花や、缶詰・果物などの盛籠を指します。
また、御香典の代わりとして故人様に弔慰を表すために、供花・供物を贈ることがあります。
近年では香典の受け取りを辞退する「香典辞退」でのご葬儀も増えているので、特にニーズが高まっているかもしれません。
では、喪家の立場で供花・供物を受け取った場合、お返しはどのようにすれば良いのでしょうか?
供花・供物へのお返しには様々な考え方があります。
例えば、「高額な品物でなければお返しは不要」という意見もあれば、「贈っていただいたお気持ちに、御香典と同じようにお返しをしたほうが良い」という意見もあります。
御香典のように現金をそのまま受け取るのではなく、お花や盛籠でお供えされるので、明確な金額がわからない場合もあります。
そうなるとさらに、お返しには迷う方が多いでしょう。
一例ではありますが、供花・供物のお返しの相場をご紹介するので、ぜひご参考になさってください。
ご葬儀の供花・供物のお返しの相場
供花・供物のお返しの相場は、基本的には香典返しと同様です。
地域によって異なりますが、いただいた金額の3分の1から半返しが一般的な相場とされています。
心配な時は、ご親族や地域の年配の方などに相談したり、これまでの慣例を参考にすると良いでしょう。
また、御香典と供花、両方をいただいた場合には、別々にお返しの品物を用意する必要はありませんが、御香典と供花を合算した金額で計算することもあります。
いただいた供花・供物の金額が分からない際には、葬儀社を通じて供花・供物が手配されることが多いので、葬儀社に相談することをおすすめします。
いずれにせよ、供花・供物へのお返しは「お気持ちでいただいたもの」に、こちらも「お気持ちでお返しするもの」なので、あまり金額にとらわれすぎないようご注意ください。
ご葬儀の供花・供物のお返しのタイミングとマナ―
四十九日の忌明け法要後にお返しする習慣がある「香典返し」とは異なり、供花・供物のお返しは、四十九日の前にお渡ししても問題ありません。
表書きは「志」「御供花御礼」などと表記します。
水引は、関西地方では黄白の結び切りが一般的です。
お返しの品物には挨拶状を添えて、供花・供物をいただいたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
「挨拶状」については###kiake_aisatujyou###でも詳しくご紹介しています。
まとめ
今回は、「ご法要の供養品」と「ご葬儀の供花・供物へのお返し」についてご紹介いたしました。
いただいたご厚意に感謝の気持ちを表し、心を込めてお返ししたいものですね。
平安祭典では、ご葬儀が終わった後も、様々なアフターフォローをさせていただきます。
供養品についても、それぞれのお客様に寄り添い、ご要望やご予算に合わせた商品選びをお手伝いいたします。
なお、平安商事では、香典返し、各種返礼品だけでなく、仏壇・仏具の販売、墓地・墓石について等、ご葬儀に必要なもの・ことについてご案内しています。
神戸・阪神間にお住まいの方は、お気軽にご相談ください。
【神戸平安商事】 西神会館5F ショールーム
神戸市西区美賀多台9丁目2番1号 TEL 078-992-3601 受付時間9:00~17:30
【神戸会館平安商事】 神戸会館5F ショールーム
神戸市兵庫区新開地3丁目2番15号 TEL 078-366-3201 受付時間9:00~17:30
【阪神平安商事】 阪神会館1F ショールーム
尼崎市西長洲町3丁目7番7号 TEL 06-6489-3701 受付時間9:00~17:30
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公開日:2022年8月8日
通夜、葬儀・告別式で用意される「供養品」について、皆さまはご存じでしょうか。
意外と知らない方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、供養品とは何か、よく混同してしまう香典返しとの違い、供養品として人気の品物、供養品を贈る際のマナー、供養品の表書きの書き方などについてご紹介します。
供養品とは?香典返し(当日返し)との違いとは?
供養品とよく混同してしまうのが、香典返し(当日返し※)ですが、「供養品」と「香典返し」は全く別のものです。
「供養品」は、通夜、葬儀・告別式に参列してくださった方々に「時間を割いて御足を運んでいただいた御礼」としてお渡しする品物です。
対して「香典返し」は、文字通り「いただいた御香典に対するお返し」としてお渡しする品物のことを指します。
香典返しはいただいた御香典の金額に応じた品物をそれぞれお渡しするのに対し、供養品は参列者全員に同じ品物をお渡しすることが一般的です。
供養品の金額の相場としては、1,000円前後の品物が選ばれる傾向にあり、お通夜と葬儀・告別式では、異なる供養品を用意します。
供養品は参列者全員にお渡しするので、足りなくなることがないよう多めに準備しておきます。
ちなみに、地域によっては地域独自の慣習や自治会のルールで、供養品の取り扱いについて規定がある場合があります。
もし不明な点があれば、地域の慣習に詳しい方や自治会の方に事前に確認するようにしましょう。
※香典返しは四十九日法要が済んでから贈るものとされていましたが、近年ではご葬儀当日にお渡しすることが増えており、これを「当日返し」「即日返し」などといいます。
渡すタイミングによって呼び名が変わるだけで、お渡しするお品物の意味は同じです。
供養品として人気の品物は?
供養品として選ばれる品物としては、不祝儀を後に残さないという意味合いから、お茶やコーヒー、菓子類、海苔などの食品、もしくは軽くてかさばらないタオルなどの消耗品が人気です。
商品券などの金券類が選ばれるケースもありますが、金額が分かってしまうためマナー違反だという意見もあり、まだまだ少数派です。
近年では、自分の欲しい商品を自由に選んでいただけるという点から、カタログギフトも供養品として人気です。
供養品を贈る際のマナーとは?
供養品をお渡しする際のマナーについてもご紹介します。
① 供養品にはお礼状を添える
② 御礼状の表書きは「ご挨拶」や「御礼」などとする
③ 御礼状には時候の挨拶を用いない
④ 御礼状には句読点を用いない
⑤ 「不祝儀を後に残さない」といった配慮を行なう際には、食品や消耗品を供養品として選ぶ
⑥ 「四つ足生臭もの」と呼ばれ昔から忌避されている肉や魚の類は供養品として避ける
このような点に注意しましょう。
供養品の御礼状は、2つ折りやカード形式のものが多く、ご葬儀に参列していただいたことに対する謝意、略式であることへのお詫びの言葉などを記載します。
なお、平安祭典では有料で、通夜、葬儀・告別式でお使いいただける御礼状をご用意しております。
文面が複数ございますので、お好きなものをお選びください。
供養品の表書きの書き方
供養品の表書きは、宗旨・宗派によって異なります。
仏式の場合、西日本では、「粗供養」の表書きに白黄の水引をかけるのが一般的です。
東日本では表書きは「志」と書いて、白黒の水引をかけるのが主流です。
また四国・中国地方や九州では「茶の子」という表書きを使用するケースがあります。
なお、供養品に掛ける「熨斗(のし)」は、正式には「掛け紙」と呼びます。
神式やキリスト教の場合は、表書きに「偲び草」が用いられますが、この言葉には「故人を偲ぶ気持ちに代わって品物をお渡しします」という意味が込められています。
「熨斗」や「表書き」については###sougi_noshi###の記事で詳しくご紹介しています。
平安祭典では様々な供養品をご用意しております
いかがだったでしょうか。
今回は供養品とは何か、よく混同してしまう香典返しとの違い、供養品として人気の品物、供養品を贈る際のマナー、供養品の表書きの書き方などについてご紹介しました。
皆さまのご参考になれば幸いです。
なお、平安祭典(0120-00-3242)では、仏事に関するご質問などを受け付けております。
神戸・阪神間にお住まいの方は気兼ねなくご相談ください。
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公開日:2022年8月1日
ご葬儀では、参列者から御香典をいただきます。
いただいた御香典に対し、喪家が御礼の品物を贈ることを「香典返し」と呼びます。
従来、香典返しは忌明けが済んでから贈るものとされてきましたが、近年ではご葬儀当日に品物をお渡しする「当日返し」を行なうケースも多くなってきました。
今回は、ご葬儀での香典返し・当日返しについてご紹介します。
供養品と香典返しの違いとは?
「香典返し」に似た言葉に、「供養品」があります。
この2つの言葉を同じものとして使われている方もいますが、厳密には違う意味を持つ言葉なので気を付けましょう。
「供養品」とは、ご参列いただいた御礼として参列者全員にお渡しする品物のことです。
対して「香典返し」とは、文字通りご葬儀において参列者からいただいた「御香典に対するお返しの品物」のことで、供養品と香典返しは全く別のものです。
供養品と香典返しでは、お渡しする品物の価格も異なります。
供養品は、参列の御礼として皆さまに同じ品物をお渡しします。
品物の金額は、地域などにもよりますが、千円前後のものが一般的です。
一方で、香典返しは、いただいた金額の3分の1~半額程度の品物を贈るのが一般的とされています。
「半返し」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょうが、半返しとは、いただいた御香典の半分程の金額の品物を、香典返しとして贈ることを意味します。
「御香典」については###kouden_manner###の記事でも詳しくご説明しています。
当日返しとは?
香典返しは、本来、四十九日の忌明けが済んでから贈るものでしたが、近年ではご葬儀当日に品物をお渡しをする「当日返し」という方法が増えてきました。
「当日返し」とは、参列者から御香典をいただいた際に、その場で香典返しの品物をお渡しすることです。
いただいた御香典の金額に合わせて、葬儀会場で参列者に香典返しの品物をお渡しします。
御香典の金額は、故人様との付き合いの深さや関係性などによって異なります。
厳密に金額の設定がされているわけではありませんが、場合によっては、ご親族からは高額の御香典をいただくこともあります。
それぞれの金額に応じた品物をご用意しても良いでしょうし、カタログギフト(※)をお渡しする方も増えています。
当日返しのメリットとしては、ご葬儀の当日に香典返しを直接お渡しできるので、ご葬儀の後にご遺族が香典帳の整理や発送手続きなどをしなくて済み、手間が大幅に軽減されることが挙げられます。
前述の通り、近年では「当日返し」として御香典のお返しをお渡しする方は増えています。
決してマナー違反ではなく、失礼にはなりませんのでご安心ください。
当日返しをご希望される際は、葬儀社にご相談されると良いでしょう。
※カタログギフトには、様々な金額設定のものがあり、平安祭典では3,000円~25,000円のものまで取り扱っています。また、贈答品を取り扱う平安商事ではさらに多く商品を取り扱っています。ご入用の方は、ぜひお問い合わせください。
聖職者への御礼と初七日のお返し
聖職者に対し、御布施とは別に御礼の品をお渡しする場合、金額や品物に特に決まりはありません。
金額は5,000円程度で、お茶などを選ぶことが多いようです。
また近年、ご葬儀当日に初七日法要を行なう方が増えています。
「初七日法要」はご葬儀とは別の儀式であるため、参列者へのお返しを別に準備することが一般的です。
ごくまれに初七日法要時に改めて御香典をいただくことがありますが、もちろんその御香典に対する香典返しも必要となります。
平安商事では香典返しの品物を取り扱っています
いかがだったでしょうか。
今回はご葬儀での香典返し(当日返し)についてご紹介しました。
皆さまのご参考になれば幸いです。
平安祭典では、ご葬儀が終わった後も、様々なアフターフォローをさせていただきます。
供養品についても、それぞれのお客様に寄り添い、ご要望やご予算に合わせた商品選びをお手伝いいたします。
なお、平安商事では、香典返し、各種返礼品だけでなく、仏壇・仏具の販売、墓地・墓石について等、ご葬儀に必要なもの・ことについてご案内しています。
神戸・阪神間にお住まいの方は、気兼ねなくご相談ください。
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公開日:2022年7月25日
お通夜やご葬儀に参列すると、会葬御礼の挨拶状や供養品と一緒に、小袋に入った塩をいただくことがあります。
この塩は「清め塩(お清め塩)」といわれるものです。
ただ、清め塩について漠然としたイメージはあるものの、意味や使い方を詳しくご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、清め塩とは何なのか、起源や使い方などを解説します。
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清め塩の起源・使う意味とは
清め塩の起源は、神道にあります。
神道では、一般的に死は穢れ(けがれ)であると捉えられてきました。
穢れとは、「気枯れ」とする説もあり、気力の衰えた元気のない状態、汚れていて良くない状態を指します。
また、穢れは他の人に伝染するため、祓い(はらい)清めなければなりません。
死を穢れであると考えると、ご葬儀への参列は、穢れに触れることと同義になります。
そこで、参列者の体を塩で清める必要があるのです。
では、どうして塩を使うのかというと、その理由は神話に由来します。
イザナギノミコトは、黄泉の国(よみのくに)から戻った後、穢れを祓うため海で禊(みそぎ)を行なったという逸話があります。
古来より塩分を含んだ海水には穢れを祓う力があるとされ、後に海水が塩によって代用されるようになりました。
なお、仏教やキリスト教では、死を穢れと捉えません。
そのため、神道では清め塩が必要ですが、仏教やキリスト教では必須ではありません。
ですが、それぞれの地域の習わしや、ご寺院、ご遺族の考え方にもよるので、清め塩の要不要は、宗旨・宗派で一概には語れません。
清めの塩の正しい使い方
清め塩は、必ず使わなくてはならないものではありませんが、使うにあたって基本的なマナーは存在します。
ここからは、清め塩の使い方を解説します。
清め塩は玄関前で体にかける
清め塩は、お通夜やご葬儀からの帰宅時(玄関をまたぐ前)に使います。
体を清めないまま家に入ると、穢れを家に持ち込むことになるため、玄関をまたぐ前に使うのです。
ご葬儀の後、帰宅せずに別の場所へ行くという場合は、会館を出てから使うと良いでしょう。
清め塩を使う手順は、以下の通りです。
① 塩をひとつまみ取る
② 胸に振りかけ、手で払う
③ 背中(肩)に振りかけ、手で払う
④ 足元に振りかけ、手で払う
⑤ 地面(床)に落ちた塩を踏む
ちなみに、胸から足への順番でかける理由は、血の流れる順とされています。
なるべく余らせずに使い切る
いただいた清め塩が余る場合は、普通ごみとして処分してください。
ただし、塩は植物や建造物に悪影響を及ぼすことがあるので、庭や外に撒く処分方法は良くありません。
とはいえ、そのまま捨てることに抵抗があるならば、懐紙などに包んでから処分すると良いでしょう。
また、清め塩には乾燥剤などが入っていることもあるため、調味料としては使えません。
かといって水に流すのも良くありません。というのも、乾燥剤は水と反応すると発熱・発火することがあるためです。
いずれにせよ清め塩は、再利用ができないものです。余らせず、なるべく使い切ることをおすすめします。
もらえなかった場合は食塩で代用可能?
宗派や地域によっては、お通夜やご葬儀で清め塩が配られないこともあります。
そのような場合、ご自宅にある塩、またはお店で買った塩で代用可能です。
清め塩に使用する塩は、海水100%の塩が望ましいとされています。
代用するのであれば、海塩を使いましょう。
清め塩を使い忘れて家に入ってしまったら
清め塩をいただいたのに、使い忘れてご自宅に入ってしまっても、あまり気にする必要はありません。
どうしても気になるようなら、玄関の外に戻り、清め塩をかけると良いでしょう。
まとめ
当記事では清め塩について、意味や起源、使い方などをご紹介しました。
清め塩は、お通夜やご葬儀からの帰宅時、絶対に使わなければいけないというわけではありません。
宗旨・宗派に関わらず個人の考え方によるところが大きいものです。
しかしながら、絶対ではないからこそ、判断に迷うことも多いでしょう。
清め塩だけに関わらず、ご葬儀について何か気になることがございましたら、気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)へお問い合わせください。
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