湯灌・納棺の流れについて

湯灌と納棺の意味、流れ、注意点をご紹介します。どちらもお通夜やご葬儀の前に行なう大切な儀式です。

湯灌を行なう意味と流れ

湯灌(ゆかん)は、故人様の身体を清め、旅立ちの準備を整える儀式です。
ご遺族が最後に故人様と触れ合う大切な時間でもあります。

日本では古くから湯灌が行なわれており、昔はご遺族が故人様への敬意と感謝を込めて身体を清めていました。
現在は、葬儀社のスタッフや専門のスタッフ(湯灌師)に任せることが多く、設備の整った葬儀会館を利用することが一般的です。
※ご自宅で湯灌を行なう方もいらっしゃいます。

 

なお、ご遺族は平服で湯灌に立ち会ってかまいません。

 

関連記事:湯灌とは?湯灌を行なう意味・流れ・費用などまとめて解説

湯灌の流れ


湯灌の基本的な流れは以下の通りです。
葬儀会館で行なうにせよ、ご自宅で行なうにせよ、基本的な流れは同じです。
通常は1時間ほどで完了します。

 

1.浴槽の準備
2.故人様へのマッサージ
3.故人様の移動
4.口上(湯灌の儀式について説明)
5.逆さ水の儀(故人様の身体をお湯で清める)
6.顔と髭のお手入れ
7.全身のお清め(全身をシャワーで清める)
8.死装束への着替えと死化粧

 

なお、ご自宅で湯灌を行なう場合、設備やスペースが必要です。
自宅にスペースがない場合は、葬儀社へ相談してみると良いでしょう。

ご遺族が湯灌に関わるポイント


ご遺族が湯灌に参加することで、より心に残る儀式となります。
以下の場面でご遺族が関わることができます。

 

■身体を拭く際のサポート
故人様の顔を拭く際に、遺族が手を添えることができます。

 

■逆さ水の儀式
故人様にお湯をかける「逆さ水の儀式」に参加することができます。

納棺を行なう意味と流れ

納棺(のうかん)は、故人様を棺に納めることであり、最後の旅立ちの準備を整える大切な儀式です。
平安祭典では「納ノ儀(おさめのぎ)」と呼んでいますが、「納棺の儀式」と呼ばれることもあります。

納棺の流れ


納棺の流れは以下の通りです。
必ずしも以下の流れだとは限りませんが、一例としてご覧ください。

 

納棺は葬儀社との打ち合わせで日時が決まります。
故人様のお身体の状態によって納棺のタイミングが決定することもあり、所要時間は30分ほどです。

 

1.合掌
2.お布団を持ち上げ、故人様を棺の中にお納めする
3.葬儀社スタッフがお顔や死装束、お布団を整える
4.ご遺族の手でワラジ、笠、杖などの副葬品をお納めする
5.ご用意いただいた副葬品(故人様ゆかりの品やお好きだったものなど)をお納めする
6.ご遺族の手で掛け布団をかける
7.納棺時用の生花をご注文いただいた場合は、生花をたむける
8.すべての支度が整ったら全員で合掌する
9.棺の蓋を閉じて上から金襴をかけ、修多羅もしくは守り刀を置く
10.葬儀社スタッフの結びの言葉で終了

ご遺族が納棺に関わるポイント


納棺は、ご遺族が故人様と向き合いながら直接参加できる重要な儀式です。
最期のお別れの時間を心に刻み、感謝や愛情を実感する場となります。
ご遺族は納棺に際し、以下のポイントで関わることができます。

 

■遺品の選定
故人様のお好きだったものや想い出の品(手紙や小物など)を選び、棺に納めることができます。

 

■柩を囲む時間
ご遺族全員で柩を囲み、最後のお別れをすることもあります。
故人様へ感謝や思い出を語りかけ、旅立ちの準備を整えましょう。

納棺に関する注意点


納棺を行なう際は、以下の点に注意してください。

 

■副葬品の制限
棺に納める故人様の愛用品を副葬品と呼びます。
ただし、燃えないもの、燃えるのに時間がかかるもの、燃やすと有害物質が発生するもの、火葬炉を傷めるものは、棺に納められません。
たとえば金属製品やガラス製品、プラスチック製品やビニール製品などは納められませんので、ご注意ください。

 

関連記事:副葬品とは?棺の中に入れることができるもの・できないもの

 

■宗教や地域の慣習
納棺の進め方は地域や宗教によって異なる場合があります。
気になる点については、事前に葬儀社へ確認を取られると良いでしょう。

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