出棺の意味
出棺とは、ご遺体が納められた柩を火葬場へと搬送する儀式のことで、葬儀・告別式の後に行なうことが一般的です。
参列者が見守る中でご遺族や葬儀社スタッフが柩を霊柩車まで運びます。
火葬に同行しない方にとっては、これが故人様との最後のお別れとなります。
出棺と火葬は、葬儀・告別式の後に行なわれる大切な儀式です。
ご遺族が故人様に最期のお別れを告げ、心をこめて見送る場となります。
当記事では、出棺と火葬の意味や流れ、ご遺族が知っておきたい注意点を解説します。
出棺・火葬とは、故人様のご遺体を火葬場へ送り出し、荼毘に付す(だびにふす)までの一連の儀式のことをいい、ご葬儀の重要な締めくくりとして行なわれます。
出棺とは、ご遺体が納められた柩を火葬場へと搬送する儀式のことで、葬儀・告別式の後に行なうことが一般的です。
参列者が見守る中でご遺族や葬儀社スタッフが柩を霊柩車まで運びます。
火葬に同行しない方にとっては、これが故人様との最後のお別れとなります。
火葬とは、棺に納めたご遺体を火葬炉で焼却し、ご遺骨をお墓へ納骨するための儀式です。
日本では、明治時代に伝染病予防法が発令され、衛生面や土地問題を理由に土葬文化から火葬文化へと変わってきました。
ご遺体を火葬することを「荼毘に付す(だびにふす)」といい、宗教的にも重要な意味を持ちます。
具体的に、仏教には魂は肉体に宿るのではなく、死後に輪廻転生するという考えがあります。
従って、火葬によって肉体を炎で浄化し執着から解き放つことで、魂が安らかに旅立つことを手助けするという意味を持つのです。
なお、死亡後24時間は火葬できません。
「蘇生の可能性がある」という理由により、法律で禁じられているためです。
出棺から火葬までの一般的な流れは、以下の通りです。
地域によって差があるため、平安祭典のある兵庫県神戸市周辺の例も交えてご説明します。
1. お別れの儀
葬儀・告別式の後、ご遺族や近親者が故人様に最期のお別れを告げる「お別れの儀」が行なわれます。
柩の中にお花をたむけ、参列者がそれぞれの想いを胸に故人様を見送る大切な時間です。
お別れの儀は、一般的には以下の順番で行なわれます。
※故人様と近しい方からお花をたむけます
・喪主
・ご家族
・ご親族
お花は葬儀社があらかじめ準備していますが、ご遺族が準備されたお花や、故人様の愛用品(副葬品)なども柩に入れることができます。
ただし、柩に入れて良いもの・入れてはいけないものがあるため、事前に葬儀社スタッフへ確認しておくことをおすすめします。
関連記事:副葬品とは?棺の中に入れることができるもの・できないもの
2. 出棺
ご遺族と葬儀社スタッフ数名で、柩を霊柩車までお運びします。
柩を運ぶ際にはご遺族がゆっくりと式場の出口まで歩み、故人様をお見送りします。
出棺の際には喪主が位牌を持ち、ご縁の深いご親族が遺影を持つことが一般的です。
式場の外では、参列者が左右に並んで合掌し、柩が霊柩車へ納められる様子を静かに見送ります。
地域によっては、出棺の際に故人様の使用していた茶碗を割ったり、クラクションを鳴らしたりする習慣があります。
関連記事:霊柩車とは?寝台車との違い・車種・手配の方法を解説
3. 火葬場への移動
出棺後、ご遺族やご親族は火葬場へと移動します。
喪主は位牌を持ち、霊柩車に同乗して火葬場へ向かいます。
その他のご遺族やご親族は、自家用車やマイクロバス、タクシーで移動することが一般的です。
また、火葬場での読経を行なうため、大抵はご寺院も同行します。
※服装は喪服のまま移動します。
4. 火葬
火葬場へ到着した後の一般的な流れは、以下の通りです。
●全員で火葬炉の前に移動する
火葬場の担当者の案内に従い、火葬炉の前へ移動します。
●最後のお別れを行なう
位牌や遺影写真を飾り、火葬炉の前で故人様と最後のお別れをします。
お別れの内容は地域によって差があり、神戸市周辺では僧侶の読経や水焼香(樒の葉を水につけて柩に3回振りかける焼香の作法)によるお別れが一般的です。
●柩を火葬炉に納めて火葬する
お別れの後は、柩を火葬炉に納めて火葬します。
火葬には約2時間30分かかるため、この間に会館へもどり、仕上げ料理をいただきます。
会館で食事をしない場合は、個々で近場のレストラン等で食事をする場合もあります。
関連記事:火葬とは?火葬の意味・流れ・所要時間・費用をまとめて解説
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5. お骨あげ
お骨あげは、ご遺骨を骨壷に納める大切な儀式で、火葬場の担当者の指示に従って行なわれます。
ご遺骨を拾い上げる順番は、以下の通りです。
・喪主
・ご遺族
・ご親族
また、遺骨は以下の順に拾い上げるという決まりがあります。
足元から順番にお骨を拾い上げ、喉仏をお収めした後に最後に頭蓋骨を収めて生前に近い形で収めます。
お骨あげが終わると骨壷は白い布で丁寧に包まれ、喪主に渡されます。
それでは最後に、ご遺族が知っておきたい出棺・火葬の注意点をご紹介します。
スムーズに出棺・火葬を進められるよう、事前に確認しておきましょう。
出棺の時間は、火葬場の予約時刻に合わせて定められていることがほとんどです。
火葬場によっては、少しの時間でも遅れるとその後の予約に影響が出る可能性があります。
遅れないためにも葬儀社スタッフの案内に従い、迅速に動くようにしましょう。
火葬場へ同行するのは、基本的にご遺族と近しいご親族のみです。
家族ぐるみで親しかった方や、故人様の長年のご友人などが同行することもありますが、親族のみで向かうことが一般的です。
小さなお子様の同行については、保護者やご親族の判断に委ねられます。
火葬場までの移動距離や待ち時間などを考慮して、お子様と保護者の方が葬儀場に残ることもあります。
ご遺族が火葬場へ持参する物は、基本的に位牌と遺影写真の2点です。
火葬には「火葬許可証」と「火葬場使用料」も必要ですが、これらの取得手続きや支払いは葬儀社のプラン内に含まれることが多いため、ご遺族の対応は不要です。
かつては火葬場の係員へ心づけを渡す習慣もありましたが、現在ではほとんどの火葬場が受け取りを完全に断っています。
心づけの扱いについて迷う場合は、事前に葬儀社へ相談すると良いでしょう。