ご葬儀での返礼品・御礼状について

ご葬儀に際しては、ご遺族が参列者やご寺院への感謝を伝えるために、返礼品や御礼状を準備します。
当記事では、ご葬儀での返礼品・御礼状について、いつ・誰に・何をお贈りすればよいのかを時系列にそって解説します。

 

なお、ご葬儀後には公的年金の受給停止など、速やかに済ませるべき手続きがあります。
手続きに関しては下記の記事にまとめておりますので、ご確認ください。

 

関連記事:【保存版】ご葬儀後に必要な手続きの優先順位

ご葬儀での返礼品・御礼状の種類

ご葬儀での返礼品と御礼状を大きくまとめると、以下のようになります。
それぞれの違いを確認しておきましょう。

種類 タイミング 内容
供養品 ご葬儀当日 ご参列いただいた方全員へお渡しするお礼の品
供花・供物のお返し ご葬儀後
~忌明け前
供花・供物をいただいた方への個別のお礼
香典返し
(当日返し)
忌明け後
(ご葬儀当日)
香典をいただいた方へのお返し
忌明けの挨拶状 忌明け後 ご葬儀に参列していただいたお礼と無事に忌が明けたことのお知らせ

【ご葬儀当日】 供養品

供養品とは、お通夜、葬儀・告別式にご参列いただいた方全員へお渡しするお礼の品物です。
参列への感謝を表すもので、参列者だけでなくご寺院へもお渡しします。

供養品の選び方と相場


お通夜と葬儀・告別式とでは、異なる供養品を用意することが一般的です。
ただし、ご葬儀の規模や参列人数によっては同じ品物にすることもあります。

 

高額な品物をお渡しする必要はなく、感謝の気持ちが伝われば十分です。
金額の相場は1,000円前後で、以下のような品物がよく選ばれます。

 

・お茶、コーヒー、紅茶などの飲み物
・クッキー、おかき、ゼリーなどのお菓子類
・タオル、ハンカチなどの日用品

 

供養品は不祝儀を後に残さないという意味合いから、「消えもの」である食品や消耗品が良いとされています。
ただし、以下の品物はタブーとされているので、選ばないようにしましょう。

 

・肉、魚(「四つ足生臭いもの」と呼ばれ古くから忌避されているため)
・お酒、昆布、かつお節(慶事を連想させるため)

 

また、近年では参列者の好みに合わせて選べるカタログギフトも人気です。

供養品の御礼状と熨斗紙(掛け紙)について


供養品をお渡しする際は、御礼状を添えること、熨斗紙(掛け紙)を使用することが通例です。

 

■御礼状の内容
・内容は「参列への感謝」と「略式での返礼であることのお詫び」が中心
・時候の挨拶は不要(不祝儀にふさわしくないため)
・句読点は不要(区切らない・終わらせないという意味を込める慣習)

 

■熨斗紙(掛け紙)の表書きと水引(仏式)
・東日本:「志」の表書きに白黒の水引をかける
・西日本:「粗供養」の表書きに白黄の水引をかける
※四国・中国地方や九州の一部では、「茶の子」という表書きを使用することがある

 

関連記事:供養品とは?香典返し(当日返し)との違いや贈るときのマナー

【ご葬儀後~忌明け前】供花・供物へのお礼

供花とは祭壇の周りなどにお供えする花のことで、供物は果物や缶詰などを盛ったお供え物のことです。
いずれも故人様と親交のあった方から贈られるもので、故人様への弔意やご遺族への慰めを表します。

供花や供物をいただいた場合、ご遺族は必ずしもお礼をする必要はありません。
しかし、近年は御香典を辞退したうえで供花や供物を受け取るご葬儀が増えているため、供花や供物に対するお礼の品物をお贈りすることが多くなっています。

 

なお、供花・供物へのお礼は四十九日の前にお贈りしても問題ありません。
ご葬儀後すぐにお贈りされる方も多くいらっしゃいます。

供花・供物の選び方と相場


供花・供物に対してお礼をする場合、金額の3分の1~半分程度の品物をお贈りすることが一般的です。
御香典と供花の両方をいただいた場合は、別々にお礼を用意する必要はありません。
ただし、御香典と供花を合算した金額でお礼をお贈りすることがあります。

供花・供物の御礼状と熨斗紙(掛け紙)について


供花・供物のお礼を贈る際は、御礼状を添えます。
表書きと水引のマナーについても確認しておきましょう。

 

■御礼状の書き方
・表書きは「ご挨拶」や「御礼」とする
・内容は「供花・供物をいただいたことへの感謝」と「略式での返礼であることのお詫び」が中心
・時候の挨拶は不要(不祝儀にふさわしくないため)
・句読点は不要(区切らない・終わらせないという意味を込める慣習)

 

■熨斗紙(掛け紙)の表書きと水引(仏式)
・東日本:「志」の表書きに白黒の水引をかける地域あり
・西日本:「志」「粗供養」の表書きに白黄の水引をかける地域あり
・四国・中国地方、九州:「茶の子」という表書に白黄の水引をかける地域あり
・全国共通:「御供花御礼」の表書きに白黒の水引をかける(供花のお礼の場合)

 

関連記事:供花とは?贈り方・お返しの仕方とは?

【忌明け後】香典返し

香典返しとは、ご葬儀の際にいただいた御香典に対するお礼として贈る品物です。
関西地方では「満中陰志(まんちゅういんし)」とも呼ばれ、その他の地域では「志」と呼ぶことがあります。

香典返しと当日返しの違い


香典返しと当日返しは、どちらも御香典に対するお礼のことを指します。
ただし、贈るタイミングに違いがあります。

 

■香典返しとは
先にご説明したように、ご葬儀の際にいただいた御香典に対するお礼の品物をお贈りすることです。
四十九日の忌明けを迎えた後に、ご遺族から御香典をいただいた方へ改めてお礼の品物をお贈りします。

 

■当日返しとは
ご葬儀の当日に御香典をいただいた際、その場でお礼の品物をお渡しすることです。

 

近年は、当日返しを選ばれる喪家が増えています。
その理由は、ご葬儀後にご遺族が行なう香典帳の整理や返礼品の発送作業などの負担を減らせるからです。

 

関連記事:当日返しとは?ご葬儀当日の香典返しについて解説!

香典返しの選び方と相場


香典返しには、いただいた金額の3分の1~半分程度の品物をお贈りすることが一般的です。
香典返しとしてよく選ばれる品物は、以下のような食品や消耗品です。

 

・お茶、海苔、コーヒーなどの嗜好品
・焼き菓子、ゼリーなどの詰め合わせ
・タオル、洗剤、石鹸などの日用品

 

香典返しも供養品と同じく、不祝儀を後に残さない「消えもの」がよいとされています。
香典返しとして相応しくない品物は肉・魚・お酒・昆布・かつお節など、供養品のタブーと同様です。
また、最近ではカタログギフトを贈るご遺族も増えています。
カタログギフトは相手が好みに合わせて商品を選べるうえ、御香典の金額に合わせてグレードを変えられるため、当日返しとしても人気です。

香典返しの挨拶状と熨斗紙(掛け紙)について


感謝の気持ちを丁寧に伝えるために、基本的なマナーを押さえたうえで香典返しをお贈りすることが大切です。

 

■挨拶状
香典返しを郵送で贈る際は、必ず挨拶状を添えます。
ただし、先に挨拶状をお送りしている場合は不要です。
また、当日返しの場合や香典返しをお渡しする場合も添えないのが一般的です。
挨拶状についての詳細は、【忌明け後】挨拶状をご覧ください。

 

■熨斗紙(掛け紙)の表書きと水引(仏式)
・全国共通:「志」の表書きに白黒の水挽をかける
・関西地方:「満中陰志」の表書きに白黄の水引をかける地域あり

【忌明け後】挨拶状

忌明け後には、ご葬儀に参列いただいた方へ挨拶状をお送りし、ご参列への感謝を改めて伝え、無事に忌が明けたことをお知らせします。
葬儀当日に香典返しを済ませた場合や、御香典を辞退した場合でも、忌明け後に挨拶状をお送りして失礼にあたりません。

忌明けの挨拶状を送るタイミングは?


忌明けの挨拶状は、忌明け法要を終えた後に香典返しと一緒にお送りします。
忌明け法要の翌日から1週間以内を目安に、相手の手元に届くようお送りしましょう。

 

近年は、忌明け法要を本来の七七日(四十九日)より早くに行なうことが増えており、香典返しや挨拶状を早めにお送りすることがあります。
そういった場合でも、忌明け法要より前に届くことがないようご注意ください。

忌明けの挨拶状の内容・書き方のマナー


忌明けの挨拶状に書くべき内容、書き方のマナーは次の通りです。

 

■挨拶状の内容
・ご葬儀に参列いただいたこと、御香典をいただいたことへの感謝
・忌明け法要を無事に終えたことの報告
・香典返しを贈る旨の案内(同封または別送どちらの場合も必要)
・直接ご挨拶へ伺うべきところを略儀で済ませることのお詫び
※ご葬儀の際に当日返しをお渡しした場合、ご香典を辞退した場合は、「お礼として心ばかりの品をお送りします」など、香典返しに関わる部分を省く

 

■書き方のマナー
・縦書きで作成する
・時候の挨拶は不要(不祝儀にふさわしくないため)
・句読点は不要(区切らない・終わらせないという意味を込める慣習)
・「忌み言葉」や「重ね言葉」を使わない(存命中、消える、重ね重ね、度々など)
・奉書紙に毛筆や筆ペン、黒ペンなどで書く
・奉書紙は縦にして三つ折りにし、一重の奉書封筒に入れる(糊付けはしない)
・封筒の表に「ご挨拶」、裏には喪主の氏名を記載する
※はがきや便箋で送っても失礼にはあたりません

 

関連記事:【例文】忌明けの挨拶状を出すタイミングと書き方
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