へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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終活

ご家族が余命宣告を受けた時にかける言葉・できること

砂時計

公開日:2022年10月24日

余命宣告を受けると、ご本人はもとよりご家族も大きなショックを受けることと思います。
何も考えられなくなったり、落ち込んだりすることもあるでしょう。
とはいえ余命宣告を受けた以上、残された時間の過ごし方はとても大切です。

そこで、当記事ではご家族が余命宣告を受けた際の心構えや接し方をご紹介します。
限りある時間を有意義に過ごすために、この記事がお役に立つことを願っております。


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ご家族が余命宣告を受けた時の心構え

家族への余命宣告

余命宣告とは、医師が闘病中の方に対して予想される生存期間を告げることです。
たとえば、治療を続けても完治が難しい場合などに、「あなたの余命はあと3か月です」などと宣告します。
ただし、「余命」とされる期間は、その病気の方の50%がなくなる「生存中央値」をもとにした予測値であり、期間内の生存を保証するわけでも、期間後に必ず亡くなるわけでもありません

そうはいっても、ご家族が余命宣告を受けると相当なショックを受けることは当然です。
宣告された本人に寄り添い、そばで見守り、やりたいことなど、今後についても一緒にサポートすることで、少しずつ受け止められていくのではないでしょうか。
そして自分たちだけで抱え込まずに、友人に話を聞いてもらったり、心理カウンセラーに相談することも考えてみましょう。

 

かける言葉と注意したい言葉とは

かける言葉

余命宣告を受けたご本人に対し、ご家族としてはどのような言葉をかければ良いか悩まれるでしょう。
「とにかく励まして元気を出してもらおう」とお考えになるかもしれませんが、軽率な励ましはかえってご本人を傷つけることがあります。
「治るかもしれないから」「元気そうに見えるよ」「がんばってね」といった言葉は、避けた方が良いかもしれません。

ご家族も余命宣告を受けた現実を受け入れにくいかもしれませんが、最も不安を抱えているのはご本人だと思います。
ご家族を残して先に逝くことに対し、辛さ・やり切れなさを感じることもあるでしょう。
励ましの言葉ではなく、寄り添うような言葉をかけたり、一緒に涙を流したりすることの方が、ご本人の気を楽にしてあげられるかもしれません。

先ほどもご説明しましたが、自分たちだけで抱え込まずに、適切なケアを受けることも考えてみてください。

 

余命宣告を受けた後にできること

続いては、余命宣告を受けた後にできることをご紹介します。
落ち着いて1つずつ進めていきましょう。

他の医師にも意見を仰ぐ(セカンドオピニオン)

セカンドオピニオン

余命宣告後は、完治を目指したり、延命治療を行なったり、緩和ケアを行なったりと、ご本人とご家族が今後の方針を決めることになります。
その中で、余命宣告をした医師とは別の医師に診察してもらい、「セカンドオピニオン」を仰ぐことも選択肢の1つです。

セカンドオピニオンを仰ぐ場合は、最初に診断を受けた医師から検査の結果やデータをもらい、別の医師に提出します。
仮に末期癌と診断されていても、別の医師が診ると「治る見込みがある」という見解になる可能性もあります。
「余命〇か月」と宣告されて、「はい、わかりました」と納得できる方は少ないでしょう。
ご本人とご家族が納得して残りの時間を過ごすために、セカンドオピニオンを仰ぐことも検討されてはいかがでしょうか。

加入している保険の内容を確認する

生命保険証券

余命宣告を受けたご本人が加入されている保険内容も確認してみましょう。
生命保険に加入されている場合は、生前に保険金の一部を支払ってもらえるリビング・ニーズ特約がついていることもあります。
特約によって一部でも保険金を受け取ることができれば、医療費の支払いに充てたり、他の治療費として使えるでしょう。
また、残された時間を有意義に過ごすために使うこともできるはずです。

残りの時間でやってみたいことを一緒に整理する

残りの時間でしたいこと

余命宣告を受けたご本人に、残りの時間でやってみたいこと、会っておきたい人、行ってみたい場所などを聞いて整理しましょう。
全て実現することは難しいかもしれませんが、ご本人の希望をできる限り叶え、残された時間を意義のあるものにしたいところです。

希望を聞きながらリストとして整理しても良いですし、エンディングノートを活用する方法もあります。
エンディングノートとは、ご自身が亡くなるときに備え、情報を整理して書き込んだり、介護や臓器提供の意思、ご葬儀の希望などを書き込むノートのことです。
終活の一環として利用されるものですが、余命宣告を受けた方が残りの時間を有意義に過ごすためにもご活用いただけます。

エンディングノートについては『エンディングノートとは?書き方やメリット・デメリットについて』でも詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

相続や遺言書の準備をする

相続や遺言の準備

余命宣告を受けたら財産を確認し、相続や遺言書の準備も始めましょう。
誰に何を相続させるかを、遺言書として残しておけば、相続のトラブルを防止できます。

相続に関しては『【相続手続きの手順】スムーズに済ませるためのコツとは?』で、遺言書に関しては『遺言書の種類や作成のポイント!効力のある書き方を解説』で詳しく解説しております。
なお、エンディングノートに遺言を書かれる方もいらっしゃいますが、エンディングノートには法的拘束力がありませんので、ご注意ください。

ご葬儀の準備をしておく

葬儀の準備

ご家族が余命宣告を受けて辛い時期であれ、ご葬儀のことを後回しにしていると、バタバタとご葬儀を行なうことになり、後悔されるかもしれません。
ご葬儀の準備は、ご本人のためにもご家族のためにも、早めに始めておきましょう。

『ご葬儀の事前相談とは?メリットとポイントについて』で、ご葬儀の事前相談について詳しく解説しております。
いざというときに慌てないよう、よろしければご確認ください。

 

まとめ

夫婦

当記事では、ご家族が余命宣告を受けたときの心構えや、かける言葉、できることについてご紹介しました。
余命宣告は大変なショックを受けることですが、残りの時間がわかるということは、「最期を迎える準備ができる」とも捉えられます。
ご本人が亡くなった後に後悔しないよう、ご家族で写真を撮ったり、今までできなかった話をしたり、やってみたかったことを実行したりと、お互いに寄り添う気持ちで残りの時間を過ごされてはいかがでしょうか。

余命宣告は受けたご本人はもとより、ご家族も辛く悲しい思いをされるものです。
だからこそ、体調にも注意しながらご自身の心と向き合い、相続やご葬儀の準備を始めましょう。
くれぐれもご無理はなされませんように。

ご葬儀やご供養のことだけでなく、何かお困りごとがございましたら、平安祭典(0210-00-3242)まで気兼ねなくご連絡ください。