へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
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葬儀

棺とは?棺桶や柩との違い・歴史を解説

棺

公開日:2022年4月18日

故人様との最後のお別れは、ご遺体が棺に納められた状態で行ないます。
現代の日本で使われる棺は、素材や形など実にさまざまな種類がありますが、どのような棺でも故人様を仰向けでお納めするところが共通点です。

この記事では、棺がどういうものなのか、棺の歴史などをご紹介します。
平安祭典で取り扱う棺もご紹介しますので、ぜひご確認ください。

棺の選び方や種類については、『【後悔しない棺の選び方】種類・値段・サイズを葬儀社スタッフが解説』で詳しく解説しています。

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棺とは?棺・柩・棺桶の違いは?

「ひつぎ」と読む漢字の代表的なものは、「」と「の2つです。
辞書を引くと、どちらも「遺体を納めるための箱」と説明されていますが、2つの漢字は次のように少し違った意味を持ちます。

棺:ご遺体が入っていない空の状態の「ひつぎ」
柩:ご遺体が納められた状態の「ひつぎ」

棺はご遺体が入っていない状態なので、ご遺体を納める納棺には「」という字が使われます。一方、ご遺体の納められた柩を運ぶ霊柩車には「」という字が使われます。
このように同じ「ひつぎ」ですが、ご遺体の有無で使い分けられています。
ちなみに「ひつぎ」を表すものに「棺桶(かんおけ)」という言葉もありますが、これはその昔、桶状の棺が使われていたことに由来しています。(明治期に入るまでは、棺といえば通常は桶型でした。)

 

今と昔でどう違う?棺の歴史について

様々な棺

古くから日本の棺には、大きく分けて「寝棺(ねかん)」と座棺(ざかん)」がありました。
「寝棺」は仰向けに寝かし足を延ばした状態で、「座棺」は手足を折り曲げた状態でご遺体が納められます。
寝棺と座棺以前には甕棺(かめかん)もあり、縄文~弥生時代には棺として甕形(かめがた)の土器が使われていました。(棺の歴史としては甕棺→座棺→寝棺と変遷しました)

身分の高い人の墳墓では古代から寝棺が使われていましたが、一般的な棺としては長く座棺が使われていたようです。江戸時代になると、その大半は木製の桶型だったようです。

明治時代に入り、富裕層が寝棺を使用するようになりました。戦後、火葬の一般化と火葬炉の近代化に伴って、寝棺が主流となりました。
現在の日本における、葬送の火葬率は99.9%です。このように寝棺の形状は、火葬の文化とも関係しています。

火葬について詳しくは、『火葬とは?火葬の意味・流れ・所要時間・費用をまとめて解説』をご覧ください。

 

平安祭典の棺をご紹介

ここからは一例として、平安祭典の棺をご紹介いたします。
平安祭典ではさまざまな素材・形の棺をご用意しております。
価格は、木棺であれば2万5千円~10万円ほどが相場です。
オーソドックスな棺は、平らな蓋の四角い「平型棺」や、蓋に台形の膨らみを持たせた「山型棺」などです。
平安祭典が取り扱う棺の中から、代表的なものをいくつかご紹介します。

■きんもくせい

蓋が平らになったスタンダードな平型の木棺。
シンプルで主張しすぎず、落ち着いた印象です。

シエル

天国へといざなう風をイメージしてデザインされた棺です。
丸みを帯びた蓋がエレガントで、マットな質感の白に気品が感じられます。

モビリエ

滑らかな肌触りが特徴のタモ材を使用し、ダークブラウンのカラーには高級感と風格があります。
さざ波をイメージした側面のデザインも秀逸です。

瑠璃華

華道家・假屋崎省吾氏プロデュースの華麗な棺。
実物の花は黄色ですが、金にすることで高貴で華やかなデザインにされています。
高貴な瑠璃色の生地に、金に輝く群雀蘭を施し、華やかでドラマチックなデザインです。

鳳凰

匠の技で丹念に施された彫刻が迫力の総桐棺です。
釘を使わず組み木で仕上げられ、細部にまでこだわりが感じられます。

■胡蝶蘭

胡蝶蘭

側面・上部・窓にあしらわれた胡蝶蘭は、故人様を柔らかに包み込むようです。
白を基調とした落ち着いた色合いで、年齢や性別を問わずご利用いただけます。

■やさしい棺

釘や金具を一切使用していないので、ご遺骨を傷つけることがなく、きれいな状態で収骨できます。
間伐材の使用や燃焼時間の短縮など、環境への配慮もされた棺です。

 

棺に入れるものに関する注意点

棺にいれられないものも…

棺には副葬品として、故人様愛用の品、想い出の品などを一緒に納めます。
必ずしも副葬品を入れる必要はありませんが、想いのこもった品々をたむけることが一般的です。
ただし、副葬品には入れられるものと入れられないものがあるのでご注意ください。
基本的に燃やせるものは入れても良いのですが、金属・ガラス・プラスチックなど、燃えないものや燃やすのに時間がかかるものは入れられません。

副葬品については『副葬品とは?棺の中に入れることができるもの・できないもの』の記事で詳しくご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

 

まとめ

棺と囲う花

当記事では、棺についてご紹介いたしました。
棺は、故人様をお納めする大切なものです。心を込めて選ばれると、故人様とのお別れが少しでも豊かなものになるのではないでしょうか。

棺だけでなくご葬儀についてのお悩みやご不安がございましたら、お気兼ねなく平安祭典(0120-00-3242)までお問い合わせください。
心に残るお別れのお手伝いさせていただきます。