へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート
へいあんオフィシャルブログ メモリアル・ノート

葬儀

菩提寺と檀那寺の違い・ご葬儀との関連性は?

読経中のお寺様

公開日:2022年2月28日

身内に不幸があった際には、私たちはまず家族や親族に連絡し、その後葬儀社や日頃からお付き合いのあるご寺院に連絡を入れます。

この日頃からお付き合いのあるご寺院のことを、菩提寺(ぼだいじ)檀那寺(だんなでら)と呼びます。

皆さまに菩提寺や檀那寺がある場合、その存在はとても大切なものとなります。
今回は、菩提寺と檀那寺が、なぜ大切なのかをご紹介します。

 

[@目次@]

 

菩提寺と檀那寺の違いとは?

お寺のご本尊

まずは菩提寺と檀那寺の言葉の説明をしましょう。

菩提寺と檀那寺は、先祖代々のお墓がある、あるいはご葬儀やご法要を依頼するご寺院という意味として、区別せずに用いられることも多いのですが、厳密には、この2つの言葉の意味は異なります。

まず菩提寺とは、「そのご寺院の宗旨に帰依し、先祖代々のお墓がある、先祖の位牌を納めてあるご寺院」という意味を持つ言葉です。

一方、檀那寺とは、「そのご寺院の檀家となり、日頃から御布施などにより経済的に支えているご寺院」を意味します。
ちなみに「檀那」は古代インドの言葉「ダーナ」に漢字を当てたもので、「御布施」という意味を持ちます。
檀家としてあくまでもそのご寺院の経済活動を支える点が重要であり、必ずしも先祖代々のお墓は必要ありません。

ただ、先祖代々のお墓があり、先祖の位牌を納めていて、かつ檀家として日頃から御布施を行なっているご寺院がある場合には、そのご寺院は菩提寺でもあり檀那寺でもあると言えます。

 

菩提寺・檀那寺にご葬儀・ご法要を依頼する

合掌するお寺様

ここからはご葬儀における菩提寺・檀那寺との注意点についてご案内します。

ご葬儀やご法要を執り行なう際には、菩提寺や檀那寺に依頼する必要があります。
日時・場所が決まれば、菩提寺・檀那寺のご都合を確認してください。

戒名は故人様の人となりやご趣味・ご職業などを考慮して決めていただけるので、何かご希望があればそのタイミングでご寺院に伝えます。
またその際、お越しになる僧侶の人数を確認しましょう。
なぜなら人数によって御布施の金額が変わってくるからです。

ご法要も菩提寺・檀那寺に連絡し、お経をあげていただきます。
遅くとも1ヶ月前、できれば1ヶ月半~2ヶ月前までにご法要の日時・場所を決めたら、ご寺院のご都合を確認します。
一般的に土・日・祝日やお盆の時期にはご法要を行なうご家庭が多く、どちらのご寺院も多忙になるため、早めに連絡しましょう。

いずれにせよ、菩提寺・檀那寺がある場合には、ご葬儀・ご法要の際は、必ず菩提寺・檀那寺に連絡しましょう。

 

菩提寺・檀那寺が遠方の場合も、まず連絡を

お寺外観

菩提寺・檀那寺が遠方にある場合でもご葬儀・ご法要を執り行なう際には必ず連絡しましょう。

連絡をした際には、以下の4通りのご回答があるかと思います。

1. 遠くても私が行きます
2. 遠方なので、近隣で付き合いのあるご寺院をご紹介します
3. 葬儀社で紹介してもらってください
4. 戒名はこちらで授けますが、その後は葬儀社でご紹介のあったご寺院に来てもらってください

なお、ご寺院から3・4のようなお返事をいただいた場合には、当社から同じ宗派のご寺院をご紹介いたします。

 

菩提寺・檀那寺がない、分からない場合にはどうすれば良い?

携帯電話を持つ男性

元々菩提寺や檀那寺がない、あるいはわからない場合もあります。
分からないからといって、そのまま別のご寺院に来ていただいたり、違った宗旨宗派でご葬儀をあげてしまったり…といったことがあってはなりません。
分からない場合は、必ずご親族に確認をしましょう。
ご親族に確認を取るとすぐに菩提寺や檀那寺が判明することも少なくありません。仏壇のご本尊

その他にも、戒名から宗派を推測する方法があります。
実家にある仏壇の掛軸や位牌に書かれている戒名、あるいは墓誌(お墓の横に建てられている石碑)に掘られている戒名を確認することで、宗派や菩提寺・檀那寺を把握する手がかりになります。

それでも不明な場合には、葬儀社に相談しましょう。

宗派については『仏教における「宗派」とは?宗旨・宗派の違いや意味を解説』で詳しく説明しています。

 

先祖代々のお墓があっても、納骨ができないことも

お墓

いかがだったでしょうか。
今回は、菩提寺・檀那寺についてご説明しました。

菩提寺・檀那寺に関しては、本当はそれらがあるのにも関わらず、別のご寺院でご葬儀を執り行なってしまった、宗派が異なるご寺院に頼んでしまったというトラブルも存在します。
このようなケースでは、先祖代々のお墓があっても、納骨ができないこともありうるので注意しましょう。

平安祭典では神戸・阪神間でのご葬儀・ご法要などに関するご相談を受け付けております。
菩提寺・檀那寺に関するご相談も承っておりますので、お困りごとがございましたら、0120-00-3242まで気兼ねなくお問い合わせください。